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変態ボヤンク後編

さぁ王様の許可も降りたし 徹底的にやりましょう 大型ヘリに乗りスピーカーで叫ぶ 


「ボヤンク出てきなさい私は大公閣下のリーサです あなたの余りにも貴族に似つかわしくない行動により 爵位の没収 屋敷の没収 財産の没収 領地の没収 とにかく全ての物を没収します 使用人は他の貴族に召し抱えられます」


「なんだと?私が何をしたと言うんだ?」


「その格好で大公の私の前に出て来ただけで不敬罪じゃ」


「おぉこれは失礼した だがなぜ私が?」


「だ~か~ら~ その格好のせいじゃ 神国ラファージャにそのような変態はいらんという事じゃ だからしまうか隠さんかこの変態め!!」


「おぉ 変態と言われる度に電撃が走ります」 


「生粋の変態か? じゃぁもうそのような行為が 出来ないような体にしてやる 光魔法改変」


「おぉぉぉぉぉぉ!!私の自慢の種が小さくなっていく やめてくれ やめてくれ~」


「知るか 馬鹿めが 一生その赤ん坊の様な『もの』で生きていくと良い 私の前でも隠さなかった罰じゃ」


「騎士の皆さん こ奴はもう罪人じゃ捕まえて 牢にぶち込むなり何なりと好きなようにするが良い」


「おおおおおお 今こそ奴に恨みを晴らす時!!俺は尻を触られたから尻を触り返してやる! 俺は股間をまさぐられたから その仕返しだ~!!」


「ちょっと待て騎士共よ それは何か違うんじゃないか? 打ちのめしてボロボロにするのならまだしも その仕返しは変態にはご褒美になる可能性が・・・・」


「やめろ 騎士達よ そのような事をしても我らの尊厳は帰ってこない 早くこ奴を捕まえて牢にぶち込め」


「はっ 騎士団長!!仰せの通りに!!」


「良かった 騎士団長は無事だったんですね?」


「危ない所でした リーサ殿があと数分来るのが遅ければ 奴の毒牙にかかるところでした」


「無茶苦茶ヤバかったじゃないですか?」


「そうですね フィオナの顔が一瞬よぎりましたが 何とか無事でした」


「そう言えば あれからフィオナさんに異変はありませんか?」


「無いですね 馬車も怖がらずに乗ってくれますし まぁ馬車は元々記憶にない記憶ですからね 恐怖心が無かったのでしょう」


「それは良かったです 色々と心配だったのですが私の方も 忙しくてバタバタしていたものですから 申し訳ないです」


「大丈夫ですよ 馬車が怖くないとなれば 一応の問題は無いのですから」


「ですね あっ あっちの捕縛も終わったみたいですね では屋敷にある金目の物はすべて没収します 王城の金庫にしまいますね」


「はい 分かりました」


各部屋や廊下にある金目の物を全部取って行く 騎士団長には目録を付けて貰う カーテンとか日用品は残しますか?と騎士団長に尋ねるとその辺も全部収納して下さいとの事だ どうせ新しい屋敷の主人の趣味で変わってしまう物は全て没収します だそうだ なのでカーテンから食器迄全部無限収納にしまっていく 幸いこの屋敷には隠し部屋が無かったので 変な事は・・・あれ以上変な事も無いが 無かった事に成る 庭にも彫像等があるのでしまう なんだかんだで2時間近くかかってしまった ちなみに庭にも隠し部屋は無かった 


ヘリもしまい みんなで転移して城に戻る そして城の金庫に全ての物を出していく 目録を読んでもらい それを出していく 金庫の半分くらいを余計なもので邪魔している形だ これらはすぐに競売にかけられるそうだ これでボヤンクの後始末は終わった 一生牢獄なのか 邪魔だから処刑されるのか もしくは恩赦が認められるのか その辺は騎士たち次第だろう 何せ恨みを持って殺そうとしていたぐらいなのだから まぁ処刑された方が幸せかもしれないけどね 一生牢獄とかシャレに成らない 私には無理だ まぁ牢獄に入れられても 逃げ出してやるけどな まぁその前に捕まらないか 


ボヤンクの一件も終わり領地も没収したと言ったら ボヤンクが管理していた土地や屋敷などが私の物になった 多分次の貴族を決めるのが面倒だったんだ 王様のバカもうこれ以上私の負担を増やさないで でも領地を貰った以上領地を見に行かなければならない 屋敷は貸し物件にしよう私達が住む場所はあるし 神様に貸すと離れ離れになっちゃうし 不動産屋に貸し物件で出しておこう 屋敷自体は30年くらいしかたっていないので この世界の中では綺麗な方だ 借り手も付いてくれるだろう さぁ領地だ領地 今度は何を育ててるんだ 


大型ヘリで領地に着いた 今度は酪農のようだ 牛が沢山飼われている これに関しては自動搾乳機とかで回収した牛乳を冷蔵タンクへ保存して 出荷する形をとるくらいしか出来そうにない この世界で車の運転は技術が必要だし 牛乳工場を作るわけにもいかない 作っても意味すら分かって貰えないだろうし 今まで手での搾乳で間に合っていたのと 食堂で出ていた牛乳などは普通だったので あまり無理な改良はしない方が良いだろう 自動搾乳機だけでもかなり喜ばれるはずだ チーズなども普通に食堂で出ていたので 問題ないだろう 


しまった今回領地に来たのは良いが 私が領主だと言っても誰も信じないだろう 一回王城に行って 大臣に着いて来てもらおう 大型ヘリを無限収納にしまい 王城に転移した 門番は顔パス そして城の中でも挨拶される これは大公だからか神の巫女だからかわからないな? そして王様に会いに行く 執務室の前で騎士に挨拶をし扉をノックする そして騎士がドアを開けてくれる 


「王様 新しい領地の事でご相談が また新しい魔道具を領地に配布したいのですが 私が領主だと言っても誰も信じないと思うので 大臣に着いて来てほしいのですが良いですか?」


「勿論いいとも 大公としての領地経営も上手くいっているらしいぞ! これで新しい魔道具が入ればまた経営が上手くいくのだな? そうすれば税金も上がるが 入ってくる収入も増えるぞ!」


良かった最近の王様は 前の様にフランクに話しかけてくれることが多くなった 一時期の硬さは無くなった 


「良かったです 領地経営は初めてなので上手くいくかが心配だったのです それで大臣に着いて来てもらう事は可能ですか?」


「勿論だとも ワシも新しい魔道具が見たいから一緒に行こう」


「今回は前回ほど色々な道具はありませんよ?」


「それでもだ リーサは変わった発明をいっぱいしているからな 楽しみなのだよ」


「そうですか それでは大臣と一緒に領地へ行きましょう 実はさっき領地には行ったのですが 誰にも領主だとわかって貰えそうにないなと思いまして 王様の力を借りに来たのです」


「それは嬉しいな 神の巫女に力を貸せるとは思ってもみなかったぞ」


「そんなことはありませんよ これからも 困った事があったら力を借りに来ますよ」


「よし では大臣と共にリーサ殿の新しい領地を見に行こうではないか」


そして大臣を連れて新しい領地へ向かう事に成った しかし 領地に着いたは良いが責任者は不在だと言う いつ戻るのか聞いても分かりませんと言って埒が明かない 責任者は何をやっているのか問いただそうとしたが 答えたく無さそうと言うか 答えると自分達に不利益な状況になりそうというのが 見受けられたので無差別に何人かの頭を触って行く そして記憶を覗く 


すると責任者はボヤンクが 領地の経営に興味が無いのが分かると 領地の金を使い込んで遊んでいるらしい 今どこにいるかもわかった 王様に耳打ちをして 王様と大臣と護衛の騎士と勿論私がその場所に転移する するといきなり人が現われた事にビックリした責任者は 剣を抜き戦おうとしたので騎士に取り押さえられた 


そして状況を聞き顔が青ざめていく まぁそれはそうだ 横領の現行犯だ一旦王城に行き責任者を牢に放り込んだら 王城から新しい責任者を回してくれた 頭の切れそうな青年だった 年は若いが頭は切れるという事で新しい責任者になって貰う事にした 今までの責任者に嫌気を刺していた 労働者も 王城から回されてきた責任者という事で 誰も文句を言わなかった 


まぁ仲良くなるのはこれからだろう そして私は自動搾乳機と冷蔵タンクの説明をする説明書も作って渡した そして大量の魔力石を責任者に渡した これが無いと動かないからだ そして私が試しに使い方をやってみせる そうすると周りから歓声が上がる 今までかなり大変だったのだろう? そして何人かに試しにやらせてみる そうするとさらに歓声が上がる これで大変な思いをしないで済むと 皆口々に叫んでいるこれだけではないのだが 


そして自動搾乳機から繋がったホースで 冷蔵タンクに保存されたのをを飲んでみて さらに驚く 冷えた事で多少日持ちはするが早く出荷してくれと頼む そして 毎日絞るタンクを変えるようにも指導する 更に洗浄方法も説明書に記載されている これは責任者に絶対に行う事として伝えた これで少しは楽が出来るだろう 


冷蔵タンクは7つ用意し 1日一つでその日のうちに出荷するようにと伝える それと残った牛乳はバターやチーズを作るように指導する バターやチーズは作った事が無いというので 王様経由でその道のプロを引き抜いて来てもらった 搾乳の時間が大幅に減るので人員削減するよりは バターやチーズを作る技術を学んでくれとお願いすると 快く受け入れてくれた 


今までの上司が余程酷かったのだろう ただ働かせるだけで学ぶ意欲を沸かせなかったのだ 勿論技術を習得した者は賃金も上げると約束する それだけで皆やる気を出す 本当に今まで酷かったのだろう 何しろボヤンクが領地に興味が無いと知るや すぐに横領に走るような男だ ろくな上司では無かったのだ これで元ボヤンクの領地は 頭の切れる青年と搾乳時間が減って浮いた人員が バターやチーズを加工して売って行く事になるのだろう こうしてボヤンクの珍事件は終わりを見せるのだった 

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