MPの桁が・・・・
神様のお告げがあり 人員が変わった事が伝えられ もしかしたら魔王が封印されている場所に 残りの7本が魔王封印の為に使われてるんじゃないかと言う話になった 残りのアルファシリーズは7本 六芒星の形 いわゆるヘキサグラムの角の部分に1本ずつアルファシリーズが刺さっていて 封印を完璧にする為に真ん中に1本アルファシリーズが刺さっているとすれば数は会う 神様の探索に引っかからなかったのも封印が完璧すぎて アルファシリーズのオーラすらも封印の中に閉じ込められてしまっていたのではないか? 魔王の封印されている遺跡には神々も魔王を封印するための力として一緒に遺跡に封印されているらしい それならば 自分の作成したアルファシリーズを持って 魔王を封印したとは考えられないだろうか?
自分の考えに方向性を向けすぎて 他の可能性を見落としている可能性もあるが でも今考えられるものとしては 一番ではないだろうか? 7本全てが封印に使われていないで もしかしたら1本だけ別の場所にある可能性もあるが それは低いだろう いくらサボっていることが多い神様とて7本ものアルファシリーズを見つけられないのはおかしいだろう もしくは側近たちが神様の目をくらませている可能性もあるのだが それを言ってしまえば 今までの神様が見つけてくれた数本のアルファシリーズのオーラが見つかったのがおかしい
やめだ 私が今考えていても 時間の無駄だ神様に任せると言ったのだから 任せてしまおう 私が今出来る事電話型中継器の設置 ゲートの設置 携帯電話の販売 神の奇跡を起こす事 神像を売り 信者を増やす事これだ これを進ませれば神様もパワーアップして遺跡の中が見れるかもしれない そしてギルド巡りを開始する もうこれは慣れたものだ どんどん済ませていく 説明書も渡し 分からない事があったら各ギルドのセンターが王都にあるのでそっちで説明を聞いて下さい で終わりだ
次は神の奇跡だ集会場にはたくさんの人が集まっている そこで神の奇跡をおこなうと歓声が上がる 安産と子宝も同様におこなう こちらは分かりにくいが先ほどの神の奇跡を見れば信用せざるをえない 子宝は今晩励んでくださいとしか言えない そして明日は産婦人科に行ってください3ヵ月の赤ちゃんがいるはずです 私まだ若いのにそんな言葉を言うなんて・・・・もう慣れたか 今は神殿の巫女を守る為に騎士も一緒に随伴している 以前順番を争う暴動があったのだ その際は私がまだいたので良かったのだが 私が次のギルドに行っている間に暴動が起きたら神殿の巫女じゃ対処できない それなので王様に許可を貰い 騎士を数名貸し出してもらっているのだ
そしてどんどんギルドを回って行く 数日たってやっと 最後のギルドに来た 流石に魔王が封印されている地方だけあって ギルドの数も少なかった そしていつもの通りに作業を進める 神の奇跡後の神像の販売も付き合った そして それも終わり 騎士と神殿の巫女を王都に送ってきてから 魔王が封印されている 遺跡の前にきた 勿論校長のお陰だ そしてアルファを出す
「アルファ この遺跡の中から兄弟のオーラを感じる?」
【あぁビンビン感じるぜ 複数いるのは間違いないな】
「何本いるかは分からない?」
【多分7本だろう】
「ビンゴだ ここにアルファシリーズが揃っているんだ!!」
さぁ それさえ分れば ここに要は無い いまは作戦を立てる時だ 神様にも連絡しないといけない 転移だ転移 王都に戻ってきた 校長と共に王様の元へ向かう 執務室の前に居る騎士に挨拶し中に入れて貰う
「王様 全ギルドに電話型中継器の設置とゲートの設置完了しました それと全ギルドの周りに居る住民の信者獲得も終わりました そして最後にここだけの話ですが 魔王が封印されている遺跡も発見しました これは校長のお手柄です」
王様に耳打ちして内緒の話をする
【実は王様 神様から 私魔王討伐の使命を受けまして アルファシリーズを集めるのはその一環なのです そしてアルファシリーズの場所も特定しました これで準備が整い次第魔王を討伐できます】
【そうか 良くやってくれた リーサの事だから間違いは無いと思うが くれぐれも慎重にな】
【はい 分かりました】
「それにしても二人とも良くやってくれた 褒美を出そう」
「校長と魔王封印の遺跡までは 龍種の方たちも手伝ってくれました 褒美がどうとかは分かりませんが 一言感謝を伝えて頂けると嬉しいです」
「わかった 龍種の方々にも挨拶しよう こちらから出向いた方が良いかな?」
「人間に屋敷の場所がバレたいとは思わないので こちらに呼びます」
「では校長にはこの場で褒美を授けよう」
「王様私は褒美より この作戦に参加した1人として後世に名を残したいと思います」
「分かっておる それをした上で褒美をやると言っているのじゃ」
「そうでしたか それは差し出がましい事を言いました」
「まぁよい 何か欲しいものはあるか?」
「名誉以外の物は考えておりませんでしたので・・・」
「それでは白金貨100枚を与えよう」
「そんなに・・・宜しいのですか?」
「ワシが良いと 言ってるのじゃ大丈夫だから 受け取っておけ」
「はい 失礼いたしました 確かにいただきます」
「さて リーサはどうするか? やった功績が大きすぎて褒美が決められん」
「私への褒美はいつでも良いですよ 今更お金を貰っても使い道がありませんし 今回のゲートや電話型中継器の設置でもお金は頂きましたし」
「それなんじゃよ リーサは金持ち過ぎて褒美が霞んでしまうのが難点じゃ 財宝なども多数持っておるしな」
「まぁそれだけ 開発もしていますしね 今度販売する ミニ収納ボックスは ポケットに入り馬車10台分の収納力を持っています それを販売するだけで またお金が転がり込んでくるでしょうね?」
「そんな物開発して ゲートの方は大丈夫なのか?」
「大丈夫です何かあったらアップデートできるようにしてありますから その為の電話型中継器の設置でしたから もちろん携帯電話もかなり遠くまで届くようになるのですが それはまた別の話ですね 人の登録だけは本人が目の前にいないとできないので」
「それだけは面倒だな? 何とかならんのか?」
「こればかりは何とも 知らない人から電話がかかってきても困りますから 登録はお互いがOKを出したときのみに出来るようにあえてしているので」
「でも新しい携帯電話は登録件数を300件にしましたから かなりの人と登録が出来ますよ」
「そうなのか? 昔のワシなら 女性の名前でいっぱいじゃったろうな」
「そうですね 今はそう言う事は無く 神様一筋ですからね フラウ先生が帰ってきたら びっくりするでしょうね?」
「そうだな フラウが帰ってきたら びっくりするだろうな むしろ信じない気がするが・・・それも寂しいな」
「前科持ちですからねぇ なかなか信用してくれないでしょうね~」
「確かになぁ 今思うと無茶をしていたと思うよ」
「さて 私は校長を学校に送って その後神様に報告してきます 信者も増えましたからね」
「そうか 神様にこれからも ラファージャを宜しくお願いしますと伝えて下さい」
「分かりました 伝えておきます それでは失礼します」
そうして校長を学校に送って行ってから いつもの場所に行く 草原は誰もいなくサーチを掛けても何も反応しない ここはいつ来ても誰もいない 寂しい場所だな まぁ神様と連絡を取るのには都合のいい場所なんですが とにかく神様を呼びますか
「神様~神様~」
『ひゃあ』 『ひゃい』
「あぁこれこれ なんか懐かしい気がします 最近忙しかったせいですかね」
『神の着替えを覗いておいてその反応はどうかと・・・・』
「もういいじゃないですか そんな事 何回もこのやり取りもしてる訳だし おっ今日は普通の大人女性ですね クールなスーツで決めてきましたか?」
『そうなんですよ これを人形が着ていたから格好よくって買ってきちゃいました』
「この前買って来たやつですね」
『そうですこの前ベルッドに頼まれて 私が買って来たやつです』
「良く神様たちのわがままボディが入るスーツ何て売ってましたね」
『そこは異世界でも海外に行きましたからね大きなサイズも沢山売ってましたよ』
「本当に何やってるんですか?」
『まぁ・・その辺は・・・・ね 良いじゃないですか 私達今まで薄絹の服しか持ってなかったから新鮮なんですよ』
「あぁ それは確かにそうかもしれませんね 異世界は洋服沢山売ってますもんね?」
『そうなんですよ 色んな服があって迷うんですよね 日本じゃ私達に合うサイズが中々売って無かったんですが 海外に行ったらいっぱいあったんです』
「なんか 満喫してますねぇ こっちは大変だったのに」
『まぁサイフォンも服の話はその辺にして リーサの話を聞きましょう?』
『そっそうね 聞きましょ聞きましょ』
「アルファシリーズの場所が分かりましたよ」
『えっ どこどこ?遺跡の中は結局見られなかったのよ』
「その遺跡の中ですアルファが言うには 7人の兄妹全員が中にいるそうです」
『って事は リーサが言ってた事が当たったって事?』
「当たってるかどうかは 私も中は見ていないので分かりませんが 予想が大きく外れていないって事は確かですね」
『そうね じゃぁ どうしましょうか?』
「それを 神様に相談しに来たんですけどね?」
『そうか それもそうよね リーサが勝手に事を勧める訳にもいかないもんね』
「今まで魔王が封印を解いた時はどうだったんですか?」
『封印の力が弱くなった時に魔王が復活するパターンと 側近たちが封印を解くパターンね』
「封印の力が弱くなった時に魔王が復活するパターンだと魔王がいきなり現れるんですよね?」
『そうね』
「側近たちが封印を解くパターンの時は 封印を解いた後魔王が復活するまでに 時間の誤差は無かったんですか?」
『あったわね 大体30分くらいかしら 神々もその間に復活するから もう一度封印しなおす事に成ったんだけどね』
「おぉそれは良い事を聞きました じゃぁ私が討伐を仮に失敗した場合でも神々が封印しなおしてくれるって事ですね?」
『そうね そうなるわね』
「それと 時間に余裕があるのが良いですね 今まで集めたアルファシリーズは全員 擬人化出来るようになってるんですけど 残りの7本はそう言う訳にもいきませんしね 擬人化出来たアルファ達はそのまま戦う事が出来るので 1本1本私が持つ必要が無いんですよ だから それも戦力に入れられます アルファ達を出す時間もあって 神様達の方が復活が早くて 私が失敗しても大丈夫な条件ですもんね? 何回かチャレンジすれば必ず倒せます!!」
『そんなに何回もチャレンジは出来ないけどね 神々が消耗しちゃうわ だけど魔王も復活の為の力が溜まった時に封印が解ける訳じゃないから 力は弱いかもね』
「それは良いですね じゃぁ一回目で何とかなるかもしれないですね ちなみに封印を解いたらアルファシリーズの残りの7本にMP吸い取られますかね?」
『あぁ可能性はあるわね 大変な事に成るけどMP上げとく?もう完璧に人外だけど・・・・』
「ん~・・・・・ 上げて下さい もう人外なのは我慢できますけど 封印解いた瞬間にMP吸い取られて戦えませんとか シャレに成りませんから」
『じゃぁもう一桁上げるわよ?良いのね?』
「もう今更です 上げて下さい」
『分かったわ じゃぁ一桁上げるわよ これでリーサが魔王にでもなったら止めようがないわね?』
「怖い事言わないで下さい ただでさえ魔王は呪い系の使い手何ですから」
そうして MPは9億になった人外どころか魔王じゃなかろうか?そんな事を考えながら 神様との通信は続くのだった