最東端の町グリズールへ
翌日 朝早くにローナの家に行ってきた ローナに学校を休学する事と 全ギルドを電話型中継器でつなぐプロジェクトをやってくる予定だと伝え 何かあったらいけないので ローナの家族は神様に保護されているからと伝えて帰ってきた ローナは少し寂しそうに頑張ってねと声を掛けてくれた
そして お昼までに大量のゲートを作っておかねばならない 電話型中継器に関してはその場で調整が必要だから今は作れない あとは最悪泊まる場所が無い時様にCH-47チヌーク大型輸送ヘリを練成するセンターシートを付ければ55名が乗れる大型輸送ヘリだ その内部をフルフラットのシートに変更して みんなで寝泊まりできるようにする モンスターなどが出る外で寝るのだこれくらい大きいものの方が モンスターが寄り付かない まぁ本当に泊まれる場所が無い時だけだ 転移があるから塩漬けされる可能性も高い
さて そろそろ 昼が近い アヤメさん達も集まっているし リュードさんも行くと言う あとはリーネが心配だが 小さいうちからあちこちに旅して人に触れまくっているほうが 人見知りをしない子になる 龍聖も問題無いしパパンもママンも準備万全だ 旅をしていた時の装備なのだろう結構派手な見た目だ まぁ装備に文句を言ってもしょうがない 本人気に入ってるんだろうし
あとはアリーナの家に皆を連れて転移するだけだ そしてそのままこの大陸の端まで転移だ それはブルワリーナさんの記憶しだいだ
昼になった アリーナの家に向かうために皆に集まって貰う そして 転移でアリーナの家に向かう アリーナの家に行くと昨日の宴がまだ開かれていた ブルワリーナさんに準備は?と聞くと私もアリーナもレサーガも問題ないわよとの事だった それではこの宴は誰が片付けるのか聞いたら 近所の人に鍵を預けて片付けて貰うそうだ・・・・ おおらかだ・・・・ 荷物は少しだけだが問題ないそうだ 足りなければ買うしと言っていた 完璧に財布にされている・・・・ でもブルワリーナさんがいないと始まらない企画だ 多少の出費は我慢しよう それに電話型中継器を設置すればその設置代金も入ってくる 問題は簡単に設置させてくれるかと言う所だ? まぁ今からその心配をしてみても始まらない 早速ブルワリーさんナの記憶を覗かせて貰おう
「ブルワリーナさん 準備は良いですか?」
「ええ 良いわよ まずはここから一番遠い所 東の方角に向かいましょう 頭を出せばいいの?」
「ええ お願いします 強く町の外をイメージしてください 行きます転移」
「着きました ここは何処ですか?」
「ここはこの大陸の最東端の町よ」
確かに近くに海が見える
「町の名前は?何というのですか?」
「町の名前ねぇ もう覚えてないわ まぁ町の入り口に書いてあったはずよ」
確かに書いてあった 入り口の上に最東端の町へようこそグリズールと看板が出ていた どうやらここはグリズールと言うらしい
「おぉグリズールか懐かしいな 何年ぶりだ?」
「あら?パパもここに来たことがあったのね」
「ママも来たことがあったのか?」
「ええ もう10年近く前だけど一度ね」
「そうかそうか では中に入ろう」
「ちょっと待ってブルワリーナさん達龍種は身分証を持っているのですか?」
「無いな 有ったら王都に入るときも あんな無茶はしなかったさ」
「ブルワリーナさんは?」
「あるわよ 冒険者証がね 盗賊に襲われて 身分証も荷物と一緒に取られてしまったという事にして 中に入って 冒険者ギルドで冒険者証を作って貰えば良いのよ」
「そんな手があったのですか? だから荷物が少なかったんですね?」
「荷物が少ないのは元々よ」
「そうですか・・・じゃぁとにかく中に入りましょう」
「ようこそグリズールへ ここは最東端の町ですゆっくりしていってください」
「すみません連れが盗賊に襲われて 身分証を無くしてしまったんですが 中に入れますか?」
門番に事情を説明して 冒険者証が出来るまでの補償金を支払う 冒険者証が出来たら返してくれるそうだ
まずは 冒険者証を作りに行く 冒険者証はあっという間に出来た 1人頭 銅貨5枚を支払ったが それだけでこれからのたびが楽になるなら安いものだ そして冒険者ギルドはパパンが交渉してくれる
「久しぶりだなエノよ ワシじゃヘンデルじゃ」
「わぁ 久しぶりですねヘンデルさんもう15年ぶりくらいじゃないですか?」
「それくらいになるな 今日はゲートの設置と 大陸全土のギルドを繋ぐ連絡網を 販売に来たギルマスはいるか?」
「チョット待って下さいね 呼んできます」
「おぉヘンデルじゃないか?久しぶりだな?相変わらず小さいな?」
「ドワーフはこれ以上大きくならんよ それよりゲートの件はギルドの召喚魔法で鳥が連絡してきただろ?」
「あぁ何日か前に来たなあれは何なんだ?」
「何日か前か?随分と時間が掛かってるんだな王都を鳥が出たのは2ヵ月も前だぞ」
「しょうがないさ ここは最東端の町だからな で ゲートってのは何なんだよ」
「ゲートは街の入り口に設置して 違法に荷物が運ばれないための装置さ 今王都では収納ボックスと言って 1メートル×1メートルの箱に 小さいものをいっぱい入れても10キロまでなら1個に計算出来て
そして数は30個まで入り 収納ボックスの大きさは段ボール1個分 これのふたを開けて上部に乗せればしまえる収納ボックスの重さは5キロってのが流行ってるんだが これで密輸をやってる奴らが居るんだそれで その収納ボックスを感知できるのがゲートってわけだ」
「密輸をされるのは面白くないな」
「それでそのゲートを各ギルド冒険者 商人 鍛冶師ギルドで金を出し合って買って 入り口に設置するんだ そうすると馬車の中に収納ボックス 実物はリーサ出してくれ これなんだがこれを隠して密貿易する奴らを捕まえるんだ ゲートは収納ボックスがあるとサイレンが鳴って 中に居る人間は喋ること以外は出来なくなる 体が動かなくなるんだ それでもう一つのモニターという魔法具に何処に収納ボックスが隠されているかが映し出されるようになっている それでも見つからない場合は手持ちのセンサーでどこにあるか探すんだが この収納ボックスの上位版がもうすぐ出るんだ ポケットに入るサイズで馬車10台分の荷物が入る だからゲートを設置しないと密貿易だけじゃなく泥棒なんかも荷物をしまって逃げ放題になっちまうんだ」
「誰だか知らんが飛んでもないもんを開発したな」
「実はワシの娘が開発者じゃ」
「そうか それでさっきから詳しく話してたんだな?」
「チョット良いですか? それで電話型中継器と言う魔法具も買って頂きたいんです 電話型中継器を繋げば先ほどの会話の召喚魔法で鳥が情報を運ぶってのが 無くなります そして1秒で相手先に連絡が出来ます それも全体陸上の全ギルドに連絡を取ることができます 例えばここで珍しいモンスターの素材が手に入ったとしても 販売する手段が限られますよね? ですが全ギルドに連絡する方法が確立されれば 販売は電話で出来ますそしてこの電話は電波塔の役目も果たすので 携帯電話と言う馬車で30日の距離を離れたところを話す事が出来る携帯電話がもっと遠くまで話せるようになります 遠くから出稼ぎに来てる冒険者のような人が持っていれば 自宅に連絡を取ることも可能になります しかも先ほど説明したゲートですがあれの アップデートも出来ます さっきも父が言ってましたが ミニ収納ボックスが販売されたら ゲートもアップデートしないといけません このアップデートも各ギルドのギルド長が承認しないとされませんが 何処かのギルドが承認しないで密貿易がされたら そのギルドに責任を被って貰う事に成ります ですから承認は最優先事項ですね 長くなりましたが ここが最初の登録場所です 王都には管理センターを作ってきましたがそれ以外で電話型中継器を登録するのはここが最初です 電話型中継器とゲートを買って頂けますか?」
「ん~俺の一存じゃ買えないなぁ他のギルドにも相談しないと」
「そうですかそれでは相談しましょう 頭をチョット触りますね転移」
「おぉ ここは 商人ギルド 凄いなヘンデル お前の娘は魔法使いか?」
「残念 神の巫女だ 色々な奇跡が起こせるぞ」
「神の巫女と来たか 娘馬鹿もここまで来ると凄いな?」
「何言ってるんだ 本当の事だぞ 腕でも足でも失った奴はいないか?」
「冒険者ギルドだからギルドそんな奴らは いっぱい知っているがそれがどうした?」
「それでも 治せるんだよ 神の御業でな」
「おい お前ら人のギルドに突然現れて 何勝手に喋ってるんだ?」
「おお ギルマスだ話が早いさっきの説明を こいつにもしてやってくれ」
「いえ 鍛冶師ギルドにも行って3人のギルマスが揃ってから説明したいです」
「それもそうだな 質問も3人そろってる時の方が良いしな」
そして 3人そろった状態で説明をしてみた 商人ギルドは超乗り気で携帯電話もいっぱい売ってくれと言われた 商人ギルドが乗り気だったのを見て 他の2人もこれは商機なのか?と思い了解してくれた そして携帯電話も買ってくれた 更にゲートと電話型中継器も設置させてくれた それだけで今日1日が終わってしまった この調子だと1か月で終わらないので
やはり神様にお告げを出してもらおう この世界のギルドマスター全員にだ ゲートと電話型中継器の説明のお告げだ 9人の大人と2人の子供が現われたらそれが神の巫女の一行だと そして神の奇跡も起こすので 怪我人や病人更には妊娠したい者や 安産を願う者も集められるようにして置けと伝えて貰おう そしてそして 一人一人やってたらきりが無いので
神様に貰える奇跡を異世界転移の前に 集まった者全員に行使できるようにしてもらおう そして神様の神像も売ろう そうすれば 神様のパワーアップにもつながる 何より神殿と折半じゃなく全部が自分のお金になる あぁ私は何て卑しいんだ・・・・(あんまり思って無いけどね)その日は宿に泊まる事に成ったので皆がゆったりしている時間に 神様にお願いをしに行く事にしたのだった