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プロローグ

初投稿です。

誤字脱字あると思いますが、優しく、生暖かい目で見守ってください。

家庭にロボットが当たり前の様にある世界、家や会社での作業、工事現場、警備等あらゆる場面に適したロボットが次々開発されていく時代、人間はロボットに仕事を奪われ貧富の差が激しくなりデモや暴動が次々と起きた。


私、安藤理沙は、幼少期から父の経営している小さな工場でよく遊んでいた。幼少期は、工場も小さな町工場って感じで親にもかまってもらえていた。だけどこの工場で作業用ロボット等を作るようになり、工場も段々大きくなっていき、工場にも大量のロボットが導入され多くの社員がリストラがあった。更に両親供に仕事が忙しくなりかまってもらえなくなっていった。

小さい頃は玩具をバラして遊んでいたが、だんだんエスカレートして家にある機械やロボットをバラし、工場で遊んでくれるお爺ちゃんに色々な機械の仕組みについて沢山教わった。 

高校は、家にお金だけは有ったので親に無理やり入れられた有名なお嬢様学校に通っていた。そして学校帰りに工場をリストラされた元社員に刺されて死んだ・・・


今は自分の葬式を何となく他人事のようにフワフワ浮かびながら見ている。


「って何じゃこりゃ~!!」


えっ?私死んだの?刺されて?人生これからって時に死んだ???何それ!?これから大好きな機械いじりが沢山できると思ってたのに・・・しかも幽霊?何それ 成仏もできないの?


「おいこら!!神様出てこい!!」   


って出てくるわけないか・・・


『いや横に居ますけどね』


「ええええええええええええ????」


『何驚いてるんですか。自分で呼んだんでしょ?』


「確かに呼んだけど、まさか本当に出てくるとは思わなくて・・・」


神様は金髪でボンキュッボンな体に白い透けそうな布切れを一枚だけ羽織っていた。


『まぁ、呼ばれなくても出てくる予定だったんですけどね』


「えっ?何で?まさか私まだ死んでなくて生き返れるとか?」


『いや完璧に死んでますよ』 


「じゃあ何で出てきたの?」


『いやね、理沙さん貴女まだ死ぬ予定じゃなかったんですよ。だけど理沙さんを刺した男の負の感情が強すぎて、理沙さんの人生が狂っちゃたんですよ』


「まじか・・・」


『でね、このままじゃ理沙さんの現世への思いが強すぎて、成仏もできないまま悪霊になっちゃうんで、それは可哀そうかなって事で軽く転生でもしてみます?』


「本当に軽いなぁ」


『で、どうします?転生しますか?それともこのまま悪霊になりますか?』


「転生します!!!ってかスキルいっぱい下さい」


ふふ~ん、この辺の知識は友達から借りたファンタジーな小説にいっぱい書いてあった。異世界転生、チートスキルで勇者になって、魔王討伐とか冒険者になってウハウハとか、色んな話があった。どうせ転生するなら異世界でも何でも行って、現世の記憶で色々やりたい放題したい。 


『ってか、スキルいっぱい下さいって言われても、理沙さん何が出来るんですか?』


「へ?」


『いやスキルって言っても、経験も無い事がそんな簡単にできるわけないでしょ?』


「へ?・・・え?」


『だいたい努力もしないで、チートスキルだけ貰うとか出来ませんから。変な本の読みすぎですねぇ。第一スキルを持って転生しても、その世界で使えないスキルだったら意味がないでしょう?』


「その世界でって転生先っていっぱいあるの?」


『そうだねぇ。過去や未来に行く事もできるし、魔法や見たこともない生物が沢山居る世界や、剣や法術の世界もあるよ』


「剣と魔法の世界は?」


『もちろんあるとも』


「じゃあ、そこが良い」


あとスキルの事も何か引っかかる言い方してたな~。


「使えないスキルとか言ってたけど、どんなものがあるの?」


『例えば雪を見た事ない人が、雪や氷系のスキルを使おうとしても想像が出来ないから使えない。要は、イメージが出来るかと、魔法を沢山使って慣れるかって事だねぇ』


「じゃぁテレビや映画で見た記憶でも、再現は可能って事?」


『そうだねぇ。それも可能だし、特に理沙さんの実家は工場だから小さな頃から見ていた物作りについて、例えば練成スキルや鍛冶スキルとかは特に鍛えなくてもかなりの物が作れるねぇ』


「じゃぁまず、練成スキルと鍛冶スキルをください」


『良いよ~』


「後は、イメージさえ出来れば何でも出来るって事ですよね?」


『そうだね』


十分チートじゃん。


『でも上手く使わないと魔力枯渇で死ぬからね』


「マジですか?」


『練成スキルと鍛冶スキルは元々のイメージ力が高いから、魔力はほとんど使わないけど、火・水・風・土は、練習して使っていかないと魔力は増えないからね。でも火・水・風・土は、鍛冶スキルがあるから結構使えるはずだよ、どれも刀鍛冶が使うものだから。さぁ、そろそろ限界の様だね。このままだと悪霊になっちゃうし、転生しちゃおうか?』


「ちょっと待ったぁ!最後に、神様とのホットラインが欲しいです・・・。」


『ホットラインですかぁ』


「やっぱり困った時の神頼み!ってのもあるし、元々は神様の手違いで死んじゃったんだし、それくらいは欲しいかなぁって・・・」


『それを言われると痛いですね。じゃぁ、オマケとして無限収納と対のオーブもあげましょう。使い方は手をかざして心の中でステータスと唱えれば使い方や性能がわかります』


「ありがとうございます!!」


『じゃぁ今度こそ転生ですね、素敵な人生を送れるように祈ってますよ』


「はい!行ってきます!!」


結局色々教えてくれて優しい神様だったなぁ。魔力枯渇だけは気を付けないとね。


あれ?そう言えば何に転生するんだろう・・・?その辺、詳しく聞き忘れたなぁ・・・まぁいいか・・・。

あれ・・・段々・・・意識が・・・途切・・・れて・・・・・・・・・・・。


「おぎゃあ!おぎゃあ!!」


「おめでとうございます。元気な女の子ですよ」


「ありがとうございます。ママですよ~」


「ワシにも抱かせろ!!おうおう可愛いなぁ」


うう、ぐりぐり頬ずりされた・・・。パパンお鬚濃いな~・・・。ママンは腹筋割れてるし・・・。


「今日は祝い酒だ!!仲間を集めろ!!」


う~んよく見ると、パパン小さめ?お酒臭いし・・・もしかしてドワーフ?練成と鍛冶スキルがあるし・・・。ドワーフの可能性高いなぁ?まぁいいか。物作りって言ったら、やっぱりドワーフだしね。それよりママンおっぱい下さい!!


「おぎゃあ!おぎゃあ!おぎゃあ!」 


「あらあら、早速おっぱいかしらほーらおっぱいですよー」


ママンおっぱいがお酒臭いんですが・・・ママンも祝い酒飲みながら授乳してる。ドワーフの酒好きって赤ん坊の時からお酒が混じったミルク飲んでるからなのかな?おっぱいも飲み終わったし寝たふりでもするか・・・・・・・


「赤ちゃん寝ちゃったわね、さて、おっぱいも飲ませ終わったし、私も飲み会に参加するわよ~」


成功、成功、とりあえずお酒臭いから風の魔法で匂いを飛ばそう。目安は扇風機の弱程度。神様も使わないと強くならないって言ってたしね。火・水・風・土は、鍛冶スキルでそこそこ強いらしいし。ベッドの上で火の魔法とか危険すぎるから、せめてつかまり立ちかハイハイが出来るようになるまで封印かな?練成は出来るかな?その前に自分のステータスを見てみよう。


「ステータス」


種族 ドワーフ

名前 ???

HP  20

MP 39/40

スキル 練成 鍛冶 (イメージ魔法)

※練成や鍛冶とイメージ魔法をかけ合わせて使うと効果大


MPが減ってるのは風の魔法のせいかな?口が寂しいからおしゃぶりを練成してみよう。素材が無いけど・・・。イメージ魔法とかけ合わせれば何とかなるかな。


「練成!」


すると眩い光と共におしゃぶりが手元に現れた、


出来た!まずは、おしゃぶりを口に入れて、MPは?っと 35/42 お!ちょっとだけどMP総量が増えてる。こんなに簡単に増えると大人になったらどうなるんだろう?MPが減ったのは素材が無くて練成したからかな?風の魔法より消費が激しいな。でも普通のドワーフがどれくらいのMPとHPを持っているのかもわからないし…毎日ちょっとづつ鍛えていかないと。でも現状で、出来るのは風の魔法と練成くらいかな?早く大きくなりたい・・・。練成も派手にやると気持ちの悪い子って言って捨てられても困るし。あっ、ママンが来た。あれ?不思議な顔してる。ヤバイおしゃぶりか?


「ねぇ、あなた?赤ちゃんの口に何か入れた?」


「ん?何もしてないぞ?」


「何か、見た事のない素材の、おしゃぶりみたいなものを口に入れてるんだけど?」


「どれどれ?本当だ。これ何で出来ているんだ?」


プラスチックとゴムで~す


「まぁ問題ないだろ。誰かが出産祝いに、持って来てくれたんだろ?」


「そうかしら・・・なら良いんだけど」


「赤ちゃんも寝てるし、祝い酒の続きだ!」


「パパ、赤ちゃんの名前早く決めてね?」


「おう!!!任しとけ!!!」


ふぅ、やっと他の部屋に行ってくれた~。寝たふりも大変だ。あとドワーフが細かいこと気しない性格で助かった。今は酔っているから気にしなかったけど、おしゃぶりは無限収納にしまっておこう。

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