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魔法使いは使えない3

「純くん!純くん!」


聞き慣れた声が聞こえる。これはまさか!


「き、き、きききき君は!!!」


「そうだよ私はリリア!なにー?まさかわからないのーー?」


目の前に憧れのリリアたんがいた。そして瞬時に悟った。

これは夢だな。いや夢でもいい!一生夢でイチャイチャしよう!


「そんなわけない。昨日も一晩中デートしたじゃないかー、アーーーーーーー生リリアたんきたーーーーーーーー!!!!!」


思いっきり叫んだ。そして鼻の下が伸びているのがわかる。


「そうだよね純くんが私を忘れるわけないよね♡」


笑顔がとても眩しい。はっ..........これはもしやゲームなどでは定番の「夢なんだからあんなお願いやこんなお願いも................」的なシチュエーションですかーーーーー!!!!


「ねぇリリアたん?」


「なぁーに?」


上目遣いサイコーーーーーーー!!!!!


「あ、あのさぼ、ぼぼぼぼぼくにひ、ひひひひひざまくら!してくれませんか?」


声ががっつり裏返る。あーーーー恥ずかしーーーーー!!!


「いいよ♡だって夢だもん♡はいどーぞ♡」


そうこれは夢!夢なら何を頼んでもオッケー!もう死んでもいいや


ん?死ぬ?なにか大事なことを忘れてるような..............


そんなことを考えながらも俺はリリアたんの膝の上に頭をのせた。というか勝手に体が膝に引き寄せられていた。おそるべし我が煩悩


「あーーーーーリリアたんおひざの上とっても硬くて冷たくてまるでベンチみたい..........ん?ベンチ?」


「ごめんなさい、だって夢だから......」


リリアたんが泣いている。泣き顔も可愛い。


「夢だからしょーがないよねーー

じゃあさリ、リリアたんにのほっぺにキ、キスしてもいい?」


「いいよ♡夢だもん♡」


「だよねーーーー」


ほんと最高だな今日。


「そ、それじゃあ!ちゅ、ちゅーーーーー」


チュッ


あれ今度は本当に柔らかい


「ご、ごめんもう一回」


チュッ チュッ やばい止まらない本物だろこれ

チュッ チュッチュッチュッ


「何やってんのよーーーーーーーーーー」


いきなり顔に強い衝撃が走った。


俺はゆっくりと目を開けた。


「なんであんたさっきから人の太ももにキスしてくんのよ?変態?やっぱり変態なの?死ぬの?」


俺はどうやらこの美少女の太ももにキスしていたらしい、あしで横顔をガンガン踏んでくる。てゆうかイタイイタイイタイもう踏まないでーーーーー


「とりあえず足どけてくれ。」


「しょうがないわね。」


意外とすんなりどけてくれた。危うくナニカに目覚めるとこだったわ。


「一つ質問いいか?」


「何よ。」


「ベンチに立ってるせいでさっきからシマシマが見えてるし、服もダルダル、まさか痴女か?」


「違うわよ。またパンツみたな変態」


今度は顔を正面から踏まれた。


「ひゃあ、ひゅくは?ふごふご」


正面から踏まれているせいでうまく喋れない。


「フゴフゴすんじゃないわよ。気持ち悪い。服はね..............これは深い事情があってね..............」


足を退けた後遠くを見て悲しい目をする。本当に深い事情があるんだな...........あとで絶対聞くけど


「まあお前には他にも聞きたいことが山ほどあるがとりあえずはこれでも羽織っとけ。」


俺は制服のブレザーを渡す。ちょっとゲームっぽいなこれ。俺まじかっこいい。少しテンションが上がる。


「てゆうかあんた忘れてない?足折れてたのよ?まさか!記憶喪失じゃないでしょーね?」


ブレザーではフラグは立たなかったらしい。感謝もせれずフツーにスルーだった。そして俺は足が折れていたことをようやく思い出した。


「あーーーーーたしかにそんなこともあったな。リリアたんが最高すぎて忘れてたわ。てゆーか...........アシオレテナイ..............ナンデ?」


足が折れていると思ってたが眼が覚めると折れてなくて、でもあの時感じた足の痛みは本物だったが今やその気配すら感じなくて...........考えるほど頭がおかしくなりそうだ。


「あんたのあしは私が直してやったのよ!わ!た!し!が!

本当感謝してよね!魔力はここじゃ補給しようにもできないんだから!」


「・・・」


いきなり衝撃の言葉が飛び込んできた。私が直した?一瞬で直すなんてできるわけ.....................

今魔力っていった?..............嘘?魔法?マジで?これドッキリ?ドッキリのやつ?流石に信じられん。


「ど、どこかに俺の醜態を撮るキャ、キャメラが..............」


しかし俺は辺りをキョロキョロみたが一向にキャメラが現れる気配もない。その横では女の子が「キャメラ?なんかのお菓子の名前なの?」とか言ってる始末だ。


「お前今魔力って言ったか?てことは魔法使えんの?」


「そりゃ私、国ではそこそこ有名な魔法使いだったからね。結構色々使えるわよ。」


「マジかよーーーーーーーーーーリアル魔女っ子きたーーーーーーー」


気づくと俺は普通に叫んでいた。


「誰が魔女っ子だ」


そして本日3度目の顔踏みをいただいた。俺もう多分めざめてる。苦じゃないもん。


するといきなり女の子がソワソワしだした。

まさかお前もめざめたのか?なんて考えていたが違った。さっきからあんなに騒いでいたのだ。近所の人が集まってきたらしい。俺はとりあえずこの事態を解決するため行動に移した。


「おい、お前!今の姿を見られるのはまずい。近くにおれんちがあるから行くぞ。」


俺は「ちょ、ちょっと待って」という女の子の声を無視して手をひっぱり自宅目指してその場を去った。


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