本屋さんが好き!
「おおぃ、本屋さんへ行くぞ」
子どもの頃、そう父から声を掛けられたら、勉強はもちろん、テレビすらほっといて、いそいそとついて行きました。
今は閉店してしまいましたが、子どもの頃は近所の小さな本屋さんによく買いに行ったものです。この本屋さんは、立ち読みをしていると、おばちゃんがハタキをかけに来るのです。でも、親と一緒ならパタパタ攻撃はありません。それに、父は一冊は買ってくれるので、おばちゃんも機嫌が良いし、堂々と立ち読みして選べます。
私は、少女マンガを買いに毎週通いました。お小遣いでは、一種類しか買えないのですが、他の少女マンガにも一つか二つ読みたい連載があるのです。こそっと立ち読みをするのですが、パタパタ攻撃がいつ始まるのか、横目でチェックしながら走り読みします。おばちゃんがレジ台の後から立ち上がろうとしたら、タイムアウト! いつも買う少女マンガを持って、レジへと向かいます。
大きな何でも揃っている本屋さんは、ぐるぐる歩いているだけで興奮してしまいます。ネットでも本は買えますが、やはり本屋さんで、お気に入りの作家の新刊を見つけた時の喜びや、新しい本との出会は格別です。
私のお気に入りの本屋さんは、カフェに本を持ち込めるのです! それも、買ってない本もOKなのです。ただし、コミックにはビニールが巻いてあり、それを外すのは駄目ですが……それにしても太っ腹な本屋さんですよね。
私は小説などは落ち着いて読みたいので、雑誌を持ってカフェで楽しんでました。ところが、カフェはあっという間に閉店! 残念無念です。
この形式の本屋さんは、二軒あったのですが、どちらもカフェは閉店してしまいました。持ち込みを許したら、買わなくなるからでしょうね。
ところで、少し恥ずかしい話なのですが、本屋さんや図書館へ行くと、私はトイレに行きたくなることが多いのです。みなさんは、どうですか? テレビでも、本屋さんでトイレに行きたくなる現象を取り上げていました。
「へぇ? 私だけではないんや」と、驚きましたが、原因ははっきりしませんでした。本棚に囲まれた狭い空間がトイレに似ているとか、本屋さんで興奮して嬉しくなって便意を感じるとか、どれも本当だとか思えません。でも、興奮しての方が近いかもと感じますね。