猫のヒゲを引っ張ってはダメ!
「子猫のヒゲ」というタイトルを見て、猫のエッセイだと勘違いされた方にはお詫びしなくてはいけません。
「子猫のヒゲ」はサウンドオブミュージックで、マリアが雷に脅える子ども達に歌ってあげる「My Favorite Things 」の歌詞からとりました。
自分の好きな物を、暇にまかせて書いてみたいと思ったのです。なら、「私のお気に入り」で良かったのでは? まぁ、そこは格好をつけたかったのです。エッセイを書くのは初めてなので、形から入ろうとしています。
勿論、猫は大好きです。特に、子猫の可愛らしさは、言葉では表現するのも難しく、身悶えしてしまうほどです。
ふわふわの毛玉に異質な物! 小さな半透明の爪と、ピンと偉そうな固いヒゲです。赤ちゃん猫の爪は、大人の猫とは違い引っ込みません。そして、細いのに引っ掻かれると痛いのです。
子猫のヒゲは、毛玉からピンと飛び出し、好奇心いっぱいにピクピクしてます。絶対に引っ張ってはいけないと思いながらも、ヒゲをチョイチョイしては嫌われてしまいます。
猫のヒゲは白いイメージですが、毛色に黒が混じったり、濃い茶色の猫のヒゲには、黒いヒゲもあります。
白いヒゲと黒いヒゲが混じって生えているのを、じっと見ていると、引っ張りたい欲望がふつふつと湧いてきます。
特に、気持ち良さそうに寝ている猫のヒゲは、触りたくて仕方なくなります。
『駄目よ!』猫のヒゲはレーダーになるほど敏感だとか言われているのは承知してますが、目の前でふくふくとイビキをかいて寝ている巨大猫のヒゲが、寝息に揺れているのを見ると、触りたい! と誘惑されます。
指でヒゲを摘まむと、イビキが止まります。ここで止めれば、猫に嫌われないのですが……ヒゲを引っ張ると、口の周りの毛皮がぷくっと伸びて、なんともいえない可愛さなんですよねぇ! 誘惑に身悶えする馬鹿な私です。
* 家のトラ 公園で死にかけていたのを拾いました