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教えてピンク先生3  作者: むらかみ
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どす恋2

ガヤガヤ、、、


うーん。うるさいな。、、、人の話し声で目が覚める。 今日は休みだゆっくり寝かせてくれよ。


ハハハハハッ。 笑い声。


もう、うるさいなー。僕は布団を跳ね除けて勢い良く階段を降りていく。


うるさいなー休みの日ぐらいゆっくり寝かせくれよ!


奈々(あっ。まだパジャマのままなの!早く行くよ!)


母(約束してたなら、早く支度しなさい。女の子待たせちゃ駄目よ!)


そこには、母と楽しいそうに話しをするどすこい奈々ちゃんがいた。


な、なんで、、、

僕は昨日、予定があると言ったじゃないか!


思わす語気が強まる。


母(あら、祐一。明日は何もないからって言ってたじゃない。ウソは駄目よ。)


母さんに予定の全部話すわけ無いだろ!


母(じゃあ今日何があるの?)


うっ。突然振られても答えられん。


奈々(あっ!ごめーんラインの返事見てなかったよ。)

奈々が白々しく携帯を見る。


母(折角お迎えに来て下さったのよ!行って来なさいよ。早く準備しなさい!)



拉致だ。拉致監禁だ。僕は覚悟した。




車は海岸沿いを走る。オープンカーなので春の心地よい風が優しく僕を包む。

目を閉じて深呼吸する。

気持ちいいなぁー。

この香ばしい香りがなんとも、、、?



まさかと思い横を見ると奈々ちゃんがたこ焼きを食べていた。膝に置かれた、たこ焼きを凝視していると。


奈々(やだーどこ見てるのよ。いやらしいなぁー。、、、でも男の子はみんなHよね。)


あっいや。たこ焼きをみてたんだけど。


奈々(ウソばっかり!祐一は素直じゃあないなー!まぁ許してあげるか!

でも、ここのたこ焼き冷めても美味しいのよ!

来る時買ってきたのよ!)


、、、不思議だ。慣れてきた。


でも奈々ちゃんはどうしていつもミニスカートなの?


奈々(フフッ。女の子はね見られると綺麗になるのよ。)


、、、早く着かないかな。



程なくして、古い店構えのラーメン屋に着く。店にはチャレンジラーメン30分食べれたら。1万円の食事券プレゼントと書かれていた。

これにチャレンジする気か、これは正直見てみたい。

店に入ると結構お客さんがいる。カウンターに座ると。ヒソヒソ話が聞こえてきた。


客(あの子絶対チャレンジラーメンたのむよ)


客2(すげーなあの子。椅子が壊れそうだぜ)


おっしゃる通り。同感です。僕も心の中でうなづく。


奈々(祐一決めた?じゃあーねー。私は、、、、、)


店中が注目する。


奈々(坦々麺の大盛り!)


あぁーっ。、、、ワールドカップ決勝PKでゴールを外した時と同じため息まじりの歓声が聞こえて来た気がした。


いや!ここで俺がなんとかしなければギャラリーに申しわけない。


奈々ちゃんお願いがあるんだ。良かったらチャレンジラーメンを頼んでくれないか?


客(よし!ナイス!)


後ろの席の男が呟いた。


奈々(だーめ!今日は坦々麺の気分なの!)


あぁー。再び客席から聞こえる。


えーい。こうなったら。


奈々ちゃんチャレンジラーメン食べれたら今度、僕が素敵なデートプランをプレゼントするよ。



奈々は一瞬真顔になり。


奈々(大将!チャレンジラーメン持って来て!)



うおぉぉーーー!堪えきれない客の1人が歓声を上げた。


程なくしてラーメンが来た。


こ、これは、、、もはやラーメンではない。

直径60センチのどんぶりにモヤシが30センチ以上の高さを演出している。


奈々ちゃんの顔が変わった。プロの顔だ。


大将がストップウオッチに手を掛ける。


ギャラリーが見守る中、勝負が始まった。


奈々(案ずるな、すぐ済む。)

奈々ちゃんは僕に言う。


なんとたくましく言葉だ!今までの人生でこんな力強い言葉を聞いた事がない。



戦いは熾烈を極めた。


もはや、顔は真っ赤になり汗か鼻水かわからない分泌物を流し、噛まずに流し込む、

大将が時間を気にし始めた。

上物は消えさりスープを流し込む。

す、凄い、テレビでしか見た事ない光景がVIP席で鑑賞出来る。なんて贅沢なんだ。

(がんばれー)

ギャラリーの1人が声援を送る。

続いて他のギャラリーも声をだす。

大将の顔が曇りだす。



(ぷふぁーーー!)


奈々(フィニッシュ!!!)


うぉぉぉー!ギャラリーから歓声が上がる。

大将は頭を抱えている。

や、やった。凄いぜ奈々ちゃん!




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