普通の出会い
今日は、山下と飲み会に来ている。明日は土曜日なので遅くなっても大丈夫だ。僕はOLの松下由美ちゃんの横で飲んでいる。3、3の飲み会でみんな、なんとなくいい雰囲気になっている。
由美(木下君は彼女いないの?)
うん。いないよ。僕はもてないからね。
由美(そうなの?全然もてそうだよ。話してると楽しいし!)
そー言う由美ちゃんは彼氏いるでしょ!可愛いもんね。
由美(私なんか全然駄目だよ。可愛いくないもん。)
なら今度ご飯いこうよ。パスタの美味しいお店知ってるんだ。今度、連絡していい?
由美(やったー。うれしい!絶対連絡してね!)
よくあるパターンだ。由美ちゃんはブスじゃない。かと言って理想のタイプではないし、
ドキドキしない。これでなんとなく付き合いなんとなく別れるんだ。いつもこんな感じ。
かなり盛り上がり楽しい飲み会になった。
今日は山下が乗せて来てくれたので帰りの車中で反省会をした。
山下(どうだった?お前、由美ちゃんといい感じだったじゃん)
あ、あ。お前の飲み会はいつもハマりだけど
今度、由美ちゃんと食事に行くよ。
山下(やるなぁー。よかったじゃないかー)
僕自身どちらでも良かった。逆に電話をしなければいけないと言う面倒くささの方が大きい。
女(好きでも無いのに好きなフリするな!)
昔、言われた言葉を思い出す。
ピロリン、、、ラインだ。
奈々(明日、休みでしょ!美味しいお店見つけたから、8時に迎えにいきます!)
はぁー何言ってんの?冗談じゃない!
(明日は用事があるから駄目です。) 送信っと
なんとなく見ていた山下が笑いを堪える。
誰のせいでこんな事になったと思ってんだ。
勝ってに番号教えんなよ!
山下(わりぃ。わりぃ。奈々ちゃんの押しに負けちまって教えちまったんだよ)
まぁ、ラインを聞いておいて正解だった。
明日は昼まで寝ていよう。