おいしい朝食
フィル: おじいちゃん起きて下さい。
マオ: むにゃむや……もう、こんな時間か! 何故起こしてくれなかったんじゃ。
フィル: イヤですよマオさん。ちゃんと起こしたじゃないですか。
マオ: いや、そうじゃったかな。いかんなぁこの頃ボケてきて~。
どこの熟年夫婦だ(笑)。
フィル: ほら、倉庫を見張ってゴブリンが出て行くところを見ていたじゃないですか。
マオ: そうじゃった、そうじゃった。たしかにこの目でゴブリンたちを見たのぉ。
一同: フィルにコントロールされてるっ!(爆笑)
フィル: まぁ、私は聞いただけですけど(ボソリ)。
ユラ: この兎、もうそろそろ寿命が尽きていいんじゃないか?
イシュ: ダメすぎるこの兎(笑)。
マオ: 誰がボケ老人じゃと!? ワシはまだまだ~(笑)。
そんなこんなで朝食タイム兼相談タイム。
ユラ: 情報をまとめると……。
マオ: 三行でたのむ。(煮物を摘みながら)
ユラ: ……まぁ、いいですけど。
・ゴブリンが山の方、おそらく湧き水の祠の方向に歩いて行った。
・湧き水の祠まで行く途中で、妖精らしき声によるトラップがある。
・酒になった水をもとに戻すには、祠と泉に原因があると思われる。
以上です。
イシュ: 三行だ(笑)。あ、この煮物美味しいですね。
フィル: ありがとうイシュ。じゃぁ、村長にその情報の裏づけでもとりましょうか。ねぇ、GM?(スプーンを置いて村長へ視線を)
GM(村長): 「そういえば、戻ってきた冒険者がゴブリンを見たとか話しておったのぉ」と今更ながら思い出します。
ユラ: こっちもボケてたか……。
マオ: これは、一波乱ありそうな感じじゃ。では、行ってみるしかないかのぉ。なぁ、ユラ。(パンをちぎりながら)
ユラ: (微妙な間)……もちろんです。
マオ: なんか壁あるなー(一同爆笑)。
イシュ: ユラとマオのこの温度差(笑)。
フィル: もうテンプレートが出来上がっているんじゃない? マオのあしらい方会話集とかね(笑)。
マオ: 冷たいのぉ(泣)。
そんなこんなで食事も終わり。
イシュ: あ、鎧をちゃんと着ないと(笑)。
フィル: 道中の食料とか村長に貰いましょう。どれくらいの時間が掛かりますか?
GM: うーんと、だいたい3日くらい、山道2日と川越えて祠まで1日ってところ? これが一番安全なルート。
イシュ: 深いなぁ山が。
マオ: 安全じゃないもっと早いルートはあるのかのぉ。
GM: 強行すれば1日で行くルートがあるよ。川がうねっている所を直線で行くから判定が厳しいけどね。
ユラ: 何そのショートカット(笑)。
フィル: 他の人が行ったルートとか分かりますか? 参考に出来ると思うのですけど。
GM: そうだねぇ。<眠る蛇亭>で起きている冒険者に聞けばいいよ。
マオ: そうじゃ、妖精語が話せぬから、事前に妖精についての文献を調べたいのじゃが。
GM: はいはい。湧き水の神、妖精に関する文献は残されています。「文献判定」でどうぞ。目標値は10です。
マオ: わしの出番じゃ! えいっ……セージ技能で知力ボーナスっと12じゃ。
GM: はい、成功ですね。実は以前にも水がお酒になるという事件が起こっています。その時は、祠と泉がとても汚れたために悲しくなった水の妖精たちが泣きつづけ、水の神が全ての水をお酒に変えていました。それを知った村人が綺麗に掃除をしたら元に戻りました~という感じで解決しました。ちなみに、川の側でその妖精の泣き声を聞くと悲しみのあまり水に飛び込みたくなります。
マオ: なるほど、それが原因か。
フィル: 掃除しに来ましたって言えば、戦闘が起きないかしら。
イシュ: でも、ゴブリンとは別の話ですよね?
ユラ: とりあえず掃除道具とか持ちます。
フィル: そうね。きっと、行けばなんとかなるわ。
わりとポジティブなフィル姉さんであった。