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眠る蛇亭にて


 村で一軒だけの冒険者の店、兼酒場、兼なんか色々やっているのが、<眠る蛇亭>である。

GM: 皆さんはパコーンと扉を開けて中に入りました。えーと冒険者ギルドの名前は<眠る蛇亭>にしました。

イシュ: 名前まで眠ってますよ(笑)。

ユラ: それよりもパコーンって扉の音?

GM: パコーンです(目を逸らしつつ)。とりあえず店の主人は起きていますが、店内は酔いつぶれた冒険者風の人々が何人もいます。

ユラ: 冒険者たちもかよ……。

フィル: でも、ようやく話が出来そうね。

GM(店主): 「おや君たちは冒険者かい」と、酔っ払いを相手しながら言ってきたのは、髭面の中年男性。ここの店主です。

フィル: では、店主に「あの~一体この村に何が起こったのですか?」と街の様子が変じゃないか聞きます。

GM(店主): 「実はこの村の天然水が全て酒になってしまったんだよ。しかも汲み置きしておいた水や水溜りまで酒になる始末さ」と店主は頭を抱えます。

一同: マオ当たってたぁ~!!(笑)


 マオの先読み大当たり! 一同なんか笑い出してしまいました。



イシュ: はっ!? ということはお酒がタダ!! マスターお水(お酒)一杯ください(笑)。

ユラ: 呑むのかよっ。

フィル: あらあら~、それで仕方なく村人はお酒を飲んでいるということかしら。

ユラ: というか汲み置きの水までなるなら、酒の臭気に当てられた人もいるかもしれない。

イシュ: でも、村人たちこの状況楽しんでいるような気もしますけど(と酒を飲むしぐさ)。

フィル: とりあえず、イシュが酒を飲もうとするのを止めます(一同笑)。

イシュ: あぁ~(名残惜しそうに酒のグラスに手を伸ばす仕草)。


マオ: ところで店主は何故酔っておらんのか?

GM: それは……ザルだから?(笑)

一同: ザル(笑)。

GM(店主): 「もう何人もの冒険者に、この原因を付き止め解決してくれと頼んでいるのだけどね」と店主が指差した先には何人もの冒険者たちがいるのだが……。

「こんな感じに、戻ってくると皆酔いつぶれているんだ」と苦笑いします(一同笑)。

ユラ: 何時からこんな状態になったかは分からない?

GM: もう、一週間くらい前からこんな感じです。一度煮沸してもしばらくすると酒にもどってしまう。

イシュ: 本当に異常ですね。

フィル: 何となくでもいいので、原因についての心当たりはないかしら?

イシュ: あ、天然水はどこから湧いてきているのかは分かりますか?

GM: はい、天然水はこの側の山の森の奥から湧いています。それと、この異常についての原因はおそらく水の神やその眷属の妖精などの仕業じゃないかと村長が話していたと店主からは聞けますよ。

マオ: それ以外に変わったことはなかったかのぉ? こう、変わった旅人が来たとか。

GM(店主): 「んー、とくには無いとおもうよ。それまでは天然水を街に運んだり、普通に冒険者が依頼を受けたりして平和だったんだ。それが今ではこの体たらく」と店主は応えます



 ちなみに、冒険者が働かなくなったのでそのしわ寄せはいくらか起きていますが、ここではまぁ気にしません。


GM(店主): 「で、どうだい君たち。この酒が湧き出る現象をなんとかしてくれないかい。もちろんこれは村長からの正式な依頼だから報酬もきちんと払われる。見たところ君たちはまだまだ半人前の冒険者のようだし、ここで一つ名を上げておくのもいいんじゃないか?」

イシュ: 店主に真面目な顔で言います。こんな羨まし……いやいや、酷い状況を見過ごすわけにはいきません(一同爆笑)。

ユラ: もう、酒の臭いにやられてるんじゃないか?

イシュ: いやいや、酒がからまなければしっかりしているんですよ。本当ですよ(笑)。

フィル: あらあら~(笑)。

マオ: では、ここは見聞を広めるために行ってみることにするかのぉ。

フィル: その前にまだ起きているかもしれない、他のザル(笑)な村人たちに話を聞いておきましょうね。

マオ: ザルな住人を連れて行けば、何かいい事があるかもしれないのぉ。


 ザル、ザル言い過ぎである。


イシュ: あ、ルーンフォークならアルコール分解機能とかついてませんかね?

マオ: なんかプシューとか蒸気とかでるんじゃな(笑)。

GM: いやいや、そんな便利機能はありませんが(笑)。

ユラ: ……そもそも食べなくても平気だし、なんかカプセルとか摂取すると一週間は動ける。

フィル: 一応、お酒に酔わないキャラでいいかしら。設定では。

マオ: じゃぁ、この依頼きっちり受けてやろう。このジィに任せろ!!(急に渋めな声に変えるまっつん)



フィル: ……ところで、ねぇ、だれかガメツイ人、報酬聞いてよ。

一同: ガメツイ人!?

フィル: そうだよ~頼む~。フィルはそういう事聞けないから、誰か聞いてくれ~。そして報酬の吊り上げ交渉してくれ~。

一同: なんか頼んだ~!!(爆笑)


 うなさんはフィルの清純派お姉さん設定を守るのに必死な懇願。いやもうダイスキですよそういうロールプレイは(笑)。


マオ: ちなみに主人、報酬は?(笑)

GM(店主): 「成功報酬として400G,それとは別に前金として100Gを支払うそうなので全部で500Gって事になるよ」

ユラ: 報酬の交渉はむしろ、依頼人の村長にしたほうがいいか。

フィル: では村長さんに会いに行きましょう。

マオ: あ、やっぱり村長に会いに行ったほうがいい?

フィル: それは会った方がいいわよ。それに、村長さんに会って、何か必要なものがあったら全面協力してもらいましょう。


 ところでフィルさん、なんか村長にたかる気満々じゃないか。さっき守ろうとしたイメージはどこへ(笑)。


GM: じゃぁ皆さんが冒険者ギルドを去ろうとしていると、店内の角のある女性が言います。「お酒の御代わりー! あと肴も~」

ユラ: あ、これがナイトメアか? 初めて見た。


 ちなみに、SW2.0になって登場したナイトメア、穢れや角。そして、人間種族に生まれるイレギュラーなど物語には色々と使えそうだ。


フィル: ハーフエルフとか無くなって、迫害種族としてナイトメアが増えたのか。

GM: みたいだね。

フィル: それにしても、まだ酒の肴とか楽しめる余裕のある客もいたのね。

ユラ: でも、まだ呑むのかよ。

イシュ: そうだ、酒ならその辺の川に飛び込めば……。

マオ: ちょっ、酷い。





 冒険者の店を後にした一同は、村長の家へと向かいます。


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