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たどり着いたのはどんな村?


 では、ここからはPL名からPC名に変えてお送りしましょう。


 マオキンと愉快な仲間達は、小さな村へと辿り着きます。

 さてさて、ここではどんな出来事が待ちうけているのでしょうか。

GM: まぁ、そんな感じで皆さんはとある村にたどり着きました。村の名前は……(部屋にあったダンボールを見ながら)そうですね。<天然水の村クラウディア>としましょう。その名の通り、天然水が名産です。

うな>フィル: 名前カッコいいね。

まっつん>マオ: ホント、カッコいい。

乾>イシュ: 大層な名前だな。(急に口調を変えて)「私、クラウディア村出身!」とか言うとなんだかカッコいいね。

GM: 名前はエリーでもスペリオルでもなんでもいいんだけどね。

よもぎ>ユラ: 五大湖か?

GM: ばれたか(笑)。花の国フェンディルから山の方に2日くらい歩いたところにあります。


 GMもまだ地図を完全に把握していなかったので、適当に目に付いた所の側としてみます……。


GM: ん、えーと皆さんが村に入ると可笑しな光景が見えます。なぜか昼間だというのに道端に寝ている大人たちが居ます。

イシュ: ダメ人間かよ(一同笑)。

フィル: いや、なにか事件かもしれないわよ。

GM: 他の大人たちも酒瓶を抱いて寝ています。

ユラ: 酒瓶……ダメ人間か!

フィル: えっと、事件でもなかったようね(失笑)。


GM: そんな感じの村なんですけど、さてどうしましょうか? どこか観光に行きますか。

イシュ: いやいや、街の中をまったく情景描写してないし。分からないよGMぅ(笑)。

GM: こりゃ、失礼。小さな村で戸数は30軒程度、普通の農村かな。ただ、あちらこちらに湧き水による水路がある。だから水車とかある小屋が、ちょっとした目印になるかなぁ。

マオ: のどか~。

フィル: ところでお酒を持って寝ている人は何人くらいいるのかしら。

GM: うーん、いっぱいいる(笑)。

ユラ: 通りでごろごろ転がってるのかよ……邪魔。

フィル: あら~、とりあえず、介抱しつつ話しかけます。「すみません~、大丈夫ですか~?」

GM: 話しかけても泥酔していて、何を言っているのか聞き取れませんね。

フィル: ……マオちゃん、「魔法文明語」話せるわよね、翻訳して。

マオ: まかせろ。


 「魔法文明語」は関係ないし、なんだこの根拠の無い自信は(笑)。


マオ: ここの酒は美味いといっておる。

イシュ: たんなる寝言ですね(笑)。

フィル: 一人や二人なら気にならないけど、これだけ人数が多いと言われると事件と考えるべきよね。どこかに話せる人はいないかしら?

マオ: (唐突に)ユラ、ちょっとひとっ走りして村中を探してきてくれるか?

ユラ: ……(微妙な間)じゃぁ、行って来ます。

イシュ: パシリですかっ(笑)。

フィル: あら~、じゃぁ私はユラに付いて行くわね。

イシュ: あ、私も私も。

フィル: おじいちゃんはここの人たちを介抱して待っていてね(微笑)。

マオ: って全員!? やはりワシも行くぞ。こんな異常事態じゃからな。お前たちだけに任せてはおけん(焦)。

一同: いいキャラしてるなぁ(爆笑)。


 みんなに弄られるマオ。愛されてますな。


フィル: ところで、イシュ姉さんはお酒好きですよね。

イシュ: おう(即答)。

GM: 思いっきりPL発言ですね乾さん。昨晩も一緒に飲んでいましたけど(笑)。

イシュ: あ、あれ? そんな設定なかったけど。じゃぁ、酒好きだけど飲むとすぐ酔うことにします。

フィル: まだお昼ですからお酒飲んじゃダメですよイシュさん、飲むとつぶれるんだから(笑)。

イシュ: (急に情けない声で)あぁぁ、でも一杯だけ(一同笑)。


 と、とんとん拍子にキャラ設定を盛っていくフィル姉さん。イシュにすぐ酔うが酒好き設定が生えました。

 会話のキャッチボールは時に思わぬ方向に飛んで行きますね。


マオ: ワシは皆を見守りつつ後ろから付いていくのじゃ。

イシュ: ただたんに歩幅が小さいだけじゃないですか?(一同笑)

フィル: ところでこの村の酒場と冒険者ギルドとは別なんですか? 一応、そこで話を聞いてみたいんですけど。

GM: んーとね、一緒だよ。酒場兼宿屋兼冒険者ギルド。

ユラ: うん。それは便利だ。

イシュ: オール・イン・ワン。


 そんな感じでGMが冒険者ギルドなんて名前にしようかな、と考え事をしていると……。


マオ: (唐突に)なんとここの天然水は酒じゃったようだぞ。

一同: 沈黙

マオ: あぁ、ごめん~、なんか面白いこと言おうと思ったんだけど。駄目だった~。


 実は先読み発言が当っててGMの心臓はバクバクです。でも、まぁ伝えたいイメージを先に汲み取ってくれたと思って続けます。


フィル: ……なるほどその可能性はあるわね。

マオ: じゃぁ酒場へ……。

フィル: あ、GMストップ。道端以外の家の中とかの人は起きているの?

GM: そうですね。見回してみると家の中も大体、女性や子供も酔って寝ているようです。(一応起きている人もいるんだけどね。)

イシュ: 子供もってのは変ですね。子供でも酒が飲めるのでしょうか?

フィル: でもガイドブックにそんなこと書いてないわ(いきなりガイドブックをめくる動作をはじめる)。

マオ: そんな便利なものもあるのか!

フィル: いや、言ってみただけよ?

マオ: 無いのか!


 小さな村ですのでガイドブックに載ってるかはGMも知らん!

 てな事は置いておいて、一同は適当に村の中を回ることに。


マオ: (急におじいちゃん口調になって)ユラは何か買ってほしいものとかあるのか?

ユラ: 無い……っていうか今は酒場に行くのが先決では?

イシュ: ルーンフォークくんは大人だなぁ(笑)。

フィル: 本当になんて出来たショタなんでしょう(笑)。

マオ: わ、ワシもそう思っていたところじゃユラ。

イシュ: なんか一気にマオの威厳が落ちましたね(笑)。



 そうこうしているうちに酒場兼冒険者の店へと辿り着いたのでした。


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