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三日月が僕達をミている(仮  作者: 夢見る僕
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3


…朝はまだやってこない、のか?


それとも今が朝なの?


知らない、僕たちは知らない


夜しか知らない。


嫌知ってる。


夜じゃない、闇…


これは皆の負?


恨み辛み怨み恨み憾み痛み傷み…あれ?


動いた?



…ねぇ、なんか聞こえる


彼女はいう。


…聞こえないよ


僕はふさぐ。



闇の中は未だにうねっている


僕達は逃げる。



なにから?


…闇から、


本当に?


…本当に、


本当は?


…彼から、



ねぇ、彼ってだぁれ?



…彼ってだぁれ?


闇の中は可笑しそうに嗤う。




僕達は逃げる。


闇は嗤う。


何処までも追いかけて…



闇は云う。


三日月からは逃げられない、


ずーっとミられているんだ、と



闇の中に浮かぶ真っ赤な三日月…


何時までも消えない三日月は…


僕達をミていた。


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