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三日月が僕達をミている(仮  作者: 夢見る僕
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2

彼女はとても綺麗で美しく可愛い。


黒い髪に黒い瞳。


唇は小さく、魅力の赤。


まるで、二次元から…飛び出たように。


最初にあった印象。


 カワラナイ、カワルコトガナイ。


でも、みんなは言った。


 『汚い悪魔めっ』


なぜそう思ったのか、


なぜそう言ったのか、



僕にはわからなかった。


──────────────────


初めて出逢ったのはいつ?


…さぁ?


初めて出逢ったのはいつ?


…さぁ?


初めて出逢ったのはいつ?


…。


初めて出逢ったのはいつ?


…しつこい。


初めて出逢ったのはいつ?


…知らないってば


初めて出逢ったのはいつ?


…覚えてないわ、


初めて出逢ったのはいつ?


…忘れたの、でもそのときの出逢いは


 忘れてないわ。


僕はその答えを聞いて満足した。


怒ったように見上げる彼女は空をミて


かすかに息をのんだ。


僕も見上げる、…あぁ、今日も、か。


──────────────────


あなたは私を綺麗だという。


美しいという。


可愛いという。


その言葉が嬉しくって。


胸が高ぶりそうになる。


そう、初めてあった(トキ)から。


ズット、オナジコトヲイウ。


でも、あなた以外は違った。


 『帰れ!近づくなっ!』


なぜ嫌悪した目で、


なぜそう言うのか、


私にはわからなかった。


──────────────────


初めて出逢ったのは、桜の木の下。


彼は他の人とは違った。


外見はどこにでもいるような、


赤い髪に赤い瞳。


それだけ。


桜の色に紛れ込みそうなのに、


平凡なのに、


忘れられない。


自分を見る目が


他の人と 違ったから。


──────────────────



『あ、またミている』


そう言ったのは僕。


『…』


彼女はなにも言わない。


真っ赤な真っ赤な三日月が


逃げる僕達を、



ずっと ミていた。


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