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踏切ぽるか

作者: 青の鯨



さっきからちっとも渡れない


この踏切が渡れない


渡ろうと一歩踏み出してみると


カンカンカンカン鳴り出すよ




いつまで経っても渡れない


うるさくてずっと立ち往生


電車は来る気配もないのにまだ


カンカンカンカン止まらない




前に進みたいけど不安で


ついつい踏み出した足を戻してる


でも後ろ振り返ってみても帰れない


だってそこにあるのはついさっき通って来た一本道




一体全体どうしたら


この踏切を渡ることが出来るの?


小心者だと諦めてた僕に


神様今何を試してるんですか?



一体全体どうしたら


踏切の先の道を歩けるの?


ほんとは急いで行きたいよ


だってこの向こうには君が待ってるから






しばらくして君がやって来た


踏切向こうからやって来た


慌てて僕が一歩踏み出したら


カンカンカンカン鳴り出した




また僕は足を引っ込めた


苦笑いしながら君を見た


君は不思議そうな顔をしながら


踏切手前で止まってる




勇気を出す時が来たようだ


だって渡らなければ君のもとに行けない


覚悟決めて大きな一歩


踏み出した瞬間前を電車が通り過ぎた




一体全体どうしてさ?


なんでこのタイミングで通過するの?


せっかく出した勇気なのに


いたたまれない気恥ずかしさが込み上げる




一体全体どうしてさ?


君は心配した後くすくす笑うの?


向こう側から見せるその笑顔が


違う意味で僕をさらに熱くするんだ






君に出会ってから僕の心は


どうも落ち着いてはくれない


いつも君のこと考えてる


どうしたら笑顔に出来るのかな?




でも恥ずかしくって何も言えないんだ


聞けない触れられない怖い


嫌われたら?愛想つかれたら?




不安だけを積み重ねて答え出せずにいた


こんな僕がずっと恥ずかしかったんだ






一体全体どうしてか?


僕はふいに足を進めたんだ


カンカン鳴っていた音は次第に


ドキドキドクドク音を変えた




一体全体どうしてか?


君の笑顔で謎が解けたんだ


そうかあれは僕の心音と不安を


乗せた電車が通る踏切だったんだ




僕はやっと君に近づけた


まだ恥ずかしさがくすぐったいけど


これからもどうぞよろしくね





君と僕の笑顔乗せた電車が走る


踏切ぽるか







.




かなり前に書いた詩です。ちょっと歌詞っぽくしてます。


どうぞもどかしい少年の姿を想像して下さい。


少しでもクスリと笑っていただければ幸いです。




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