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凪の窓辺に、言葉を置く

作者: てんぷ
掲載日:2026/01/03

 潮の匂いが、肺の奥に刺さった。


「……潮の匂い、こんなに刺さったっけ。懐かしいより先に、『戻ってきてしまった』って思う」


 篠原真琴は駅前の小さなロータリーで立ち止まり、喉の奥に残っている東京の乾いた空気を飲み込んだ。休職届を出した日から、時間は進んでいるのに自分だけが止まっている気がした。失敗の記憶が、波のように寄せては返す。編集者として積み上げてきたはずの自信は、ある案件での判断ミスと、取り返すために走り続けた末の燃え尽きで、砂粒みたいに指の間からこぼれ落ちた。


 祖母が遺した喫茶店「凪」。その鍵の感触を思い出しているのに、手のひらは他人のものみたいに冷たかった。


「『凪』……鍵、重い。音だけ大きいの、なんで」


 古い木の扉が軋み、真琴の帰郷を歓迎するより先に、店の静けさが息を詰めさせた。埃の匂い、時間の匂い。カウンターの向こうに並ぶカップは、祖母が最後に磨いた日から止まっている。


「埃……時間が積もってる。おばあちゃんのカップ、まだここにある」


 片付けるために戻ってきたのだ、と真琴は自分に言い聞かせる。遺品整理。建物の処分。必要な手続き。感情を挟まない。


 奥の棚に、紐で括られた束があった。紙の重みが、妙に生々しい。


「手紙……束ねてある。差出人、ない封筒も混じってる。整理、整理のため。……一通だけ」


 封を切る音が、店内で増幅した。便箋には、海辺の具体が書かれていた。防波堤の端、赤い錆のところ。待つ、という言葉。


「『防波堤の端、赤い錆のところで待つ』……待つって、誰を」


 祖母の人生に、こんな動詞があったのか。待つ。祈る。諦める。真琴が知らない祖母の時間が、紙の上に残っている。


 そのとき、外から声がした。


「……篠原?」


 真琴が振り向くと、入り口の光の中に、カメラを肩に掛けた男が立っていた。見慣れた輪郭なのに、今の自分がその名前を呼んでいいのか迷う。


「朝倉……航? なんでここに」


「観光協会の撮影帰り。……『凪』、前通ったら窓、割れてたから」


 同級生。親しかったわけではない。けれど、名前を呼ぶだけで、町の時間が急に近づく。


「ああ、見ての通り。補修、頼もうと思ってた。私、片付けが終わったら東京に戻るから」


 先に線を引く。安全のための線。自分が崩れないための線。


「戻るんだ。……じゃあ、手伝うのも撮影のついででいい? 脚立、車にある」


「ついで、ね。助かるけど、無理しなくていい」


「無理じゃない。……ここ、カウンターの端、ちょっと欠けてるだろ。昔から」


 航の指がカウンターの欠けをなぞる。祖母の店を、まるで自分の記憶の一部みたいに扱う手つき。


「……よく覚えてるね。私は、そういう細部、今は見ないようにしてた」


「見ないようにしても、残るから。写真みたいに」


「……その言い方、ずるい」


 真琴は手紙の束を反射的に奥へ押し込んだ。


「(手紙の束を奥にしまいながら)これは……あとで」


「今、何か隠した?」


「隠してない。整理の途中。……見られたくないだけ」


「分かった。踏み込まない」


「……ありがとう」


 踏み込まない、という言葉に救われるのが悔しい。東京では、踏み込まれ、踏み込み、締切と成果の名のもとに人の領域を削ってきた。ここでは、踏み込まないことが優しさになる。


 夜、片付けの途中で真琴はまた手紙を開いた。祖母の若い頃の声が、生々しく残っている。防波堤の潮の匂い、古い映画館跡の暗がり、夏祭りの屋台の油の匂い。なのに、相手の名前だけが頑なにない。


「(夜)……祖母の手紙、思ったより生々しい。場所の匂いまで書いてある。なのに、名前だけない」


 航は脚立を畳みながら、短く答えた。


「手紙、読んでるんだ」


「読まないと、片付かないから。……言い訳だけど」


「言い訳でも、進むならいい」


 差出人不明の封筒が混じっていた。筆圧の強い短い文。


「差出人不明の封筒にね、『約束を守れなくてすまない』『君を守るためだ』って。短いのに、引っかかる」


「守るために、離れる。……ありそうで、きついな」


「“いい話”にしそうになる自分が嫌。恋って言えば綺麗になるから」


「綺麗にすると、残った方が消えるもんな」


 航がそんなことを言えるのに、普段は黙るのが不思議だった。


「……航、そういうこと言えるのに、なんで普段は黙るの」


「言うタイミング、外す。いつも」


 手紙の場所を辿るには、町の記憶が必要だった。真琴は古い地名の断片を頼りに、小浜恒一を訪ねた。町の古老で、再開発の議論にも顔が利く人物だと航が言った。


「小浜さんに聞きに行く。手紙の地名、今と違うみたいだし」


「俺も行く。あの人、余計なこと言わないけど、必要なことは教える」


 小浜は、真琴が差し出した便箋を一瞥し、淡々と指で地図をなぞった。


「その呼び名は今は使わん。『塩見の小道』だ。埋め立てで消えたがな」


「じゃあ、手紙の『映画館跡』は……?」


「あそこは更地になって倉庫が建った。跡形はない。だが、風の抜け方は同じだ」


 祖母のことを尋ねると、小浜は少しだけ視線を落とした。


「祖母……澪のこと、何か知ってますか」


「人の話を急かさない人だった。それだけで十分だろ」


「……恋の話じゃなくていいんです。店を数日閉めた時期があったって、聞いて」


「あった。戻ってから、笑い方が少し変わった気がした。気がした、だ」


 帰り道、航が言った。


「記録が残ってない時代の話は、こうやって拾うしかない」


「……編集と似てる。断片を並べて、意味を探すところ」


「写真も、並びで変わる」


 航の写真を見せてもらったとき、真琴は息を呑んだ。観光向けの明るい海だけではない。干潮の泥の重い色、誰もいないバス停の影、雨上がりの路地の水たまり。町の寂しさを隠していないのに、突き放してもいない。


「航の写真、見せて。町の」


「はい。観光用だけど、明るいのばっかじゃない。干潮の泥も、バス停の影も撮った」


「……この並び、順番変えると、寂しさの質が変わる。ここに人の気配を一枚挟むと、逃げ道ができる」


「言葉にされると、自分でも見えてなかったものが見える。……怖いな、それ」


「怖いのは、見えないままの方だよ」


 手紙にあった防波堤へ二人で向かった。赤い錆の場所は、今もそこにある。けれど、待っていたはずの人の影はない。


「防波堤、行く? 手紙の場所」


「行く。……でも、見つからなくても責めないで。私、自分のことですぐ“失敗”って決めるから」


「責めない。撮るだけ」


 帰りに「凪」で一息ついた。営業はしていないが、壁と窓があるだけで、そこはまだ“居場所”の形を保っている。


「営業はしないけど、休憩くらいはしていいよね。インスタントで悪いけど」


「十分。……俺、子どもの頃ここで泣き止んだことある。母親に連れられて」


「……凪って、遺品じゃなくて、避難所だったんだ。町の」


「そう。だから、なくなるの、嫌なんだと思う。俺も」


 数日後、航が持ってきた話は、真琴の線引きを揺らした。


「観光協会からさ、『町の記憶を集める企画』って話が来てる。写真展。小冊子も作りたい。真琴、編集、手伝ってほしい」


「……私は、東京に戻る前提で——」


「前提は分かってる。期限付きでもいい。やれる範囲で」


 期限付き。その言葉が、なぜか優しさに聞こえた。東京では期限は刃だった。ここでは、守る枠にもなり得る。


「手紙の手がかり集めるなら、町の人の協力が必要だし……写真展を口実に聞き書きできる」


「じゃあ、決まり。写真と短い文章で、残す」


「“誰の言葉を、どう残すか”は責任があるよ。軽くやらない」


「俺も。“撮っただけじゃ届かない”の、最近分かってきた」


 その打ち合わせの最中、真琴のスマホが震えた。東京の編集長、相沢からの電話。


「篠原。体調はどうだ。復帰の件だが、待てるのは来月の十五日までだ。返事をくれ」


「……分かりました。検討して、必ず」


 切った瞬間、指先が冷えた。


「……今の、東京?」


「うん。復帰の期限。大丈夫、指が冷たいだけ」


「……見て見ぬふりしていい? 今、俺が何か言うと、変なこと言いそう」


「それ、正直で助かる」


 聞き書きは、真琴にとって仕事と似ていて、違った。話す人の言葉を切り取るのではなく、時間ごと受け取る必要があった。喫茶店「凪」に通っていた人々は、澪のことを口々に言った。答えを出させない聞き方。帰り際に小さな包みを持たせる手。急かさない沈黙。


「(聞き書きの帰り)みんな、祖母のこと“答えを出させない聞き方”って言う。私、答え出させる仕事してきたのに」


「真琴の聞き方、今日は優しかった。編集者の刃、しまってた」


「しまったんじゃない。研いでないだけ」


 夜、片付けの途中で帳簿の間からメモが出てきた。澪の字。


「(帳簿からメモを見つけて)……『守るって、黙ることじゃない』。祖母の字」


 航は何か言いかけて、黙った。


「今、何か言いかけたよね」


「言うと、俺のことになる気がした。まだ整理できてない」


「整理できてなくてもいい。黙る方が、あとで増えるから。沈黙」


「……分かった。少しずつ話す」


 手紙の内容から、澪が想いを寄せていた相手が町を出たことが浮かび上がった。夢のため、と片付けるには、文面が切実すぎる。航もまた、夕方の浜辺でぽつりと言った。


「俺も、一回町を出た。家の事情で。戻ってきた今も、根を張るほど失うのが怖くなる」


「……分かる。私も東京で燃え尽きて、戻ってきたのに、また戻れって言われてる。どこにいても、失うのが怖い」


「夕方の波の音、都合よく大きいな。言いたいこと、飲み込める」


「飲み込むと、喉が痛いよ。……でも今は、波に任せる」


 祖母の手紙の束の中に、空気の違う数通があった。そこには別れが書かれている。相手の文面には「君を守るために出る」とあり、澪は「縛りたくない」と返していた。


「(手紙を読みながら)……別れ、受け入れてる。『縛りたくない』って返してる。強い、って言えば綺麗だけど」


「強いって言葉、孤独の言い換えになる時ある」


「……やめて。私が言おうとしてたこと、先に言わないで」


「ごめん」


 写真展の準備は進んだ。航の写真と、真琴が整えた短い文章。町の記憶が、並びによって呼吸を始める。けれど同時に、別の影が差した。


 小浜が、再開発の資料を持ってきたのだ。


「再開発が動く。『凪』も取り壊し対象に入り得る。期限は、お前らの写真展の頃だ」


「……同じ日に、全部来るの? 店も、写真展も、東京の返事も」


 航は「凪」を撮り始めた。毎日、違う光で、同じ窓を。


「壊れる前に撮っておきたい。毎日、撮る」


 その言い方が、真琴には諦めに聞こえた。


「その言い方、諦めてるみたいで嫌。残したいんじゃないの?」


「残したいよ。……残せないかもって思うと、先に固くなる。俺の悪い癖」


 祖母の別れと、建物の別れが重なり、真琴の胸の奥で何かが崩れる。


「祖母の手紙の別れと、店の別れが重なる。胸の奥で、何か崩れる音がする」


「崩れる前に、支える方法、探そう」


 制作が佳境に入った深夜、「凪」の片付けをしながら、真琴はとうとう言葉の端を掴んだ。


「……航がいてくれて助かってる。ほんとに」


 航は返事をせず、呼吸だけが聞こえた。


「私、たぶん——」


 告白の形になる前に、航の言葉が飛んだ。


「どうせまた東京へ戻るんだろ」


「……っ。そうやって、先に決めないで」


「決めてない。怖いだけだ。言い方、最悪だった」


「私も。“一時的な帰郷”って線引きが、今いちばん私を傷つけてる。……でも、すぐ消せない」


「……ごめん」


 謝罪が床に落ちて、拾われないまま夜が更けた。二人は同じ部屋にいるのに、距離だけが広がっていく。


 写真展の構成を最終決定する日、真琴は一つの組み合わせを提案した。祖母の手紙の一節と、航が撮った「凪」の窓辺。


「展示の中心、これにしたい。『君を守るためだ』って一節と、航が撮った『凪』の窓辺」


「写真が、初めて言葉を必要としてる感じがする。……いい」


「編集後記も、綺麗にまとめない。孤独と、選択の重さを書く」


「真琴が書くなら、読める人がいる」


 けれど時間は容赦がなかった。相沢からの連絡は、最後通告に近い。


「篠原、最終確認だ。十五日までに復帰可否を決めろ。曖昧なままでは回せない」


「……はい」


 航はコーヒーを淹れた。


「コーヒー淹れる。言葉は……あとで」


「うん。今は、温度だけでいい」


 写真展当日、会場には町の人々と観光客が入り混じり、久しぶりの活気が生まれた。壁には航の写真。机の上には小冊子。中心には、手紙の一節と窓辺の写真が並ぶ。


 人は“いい話”を求める。真琴はそれが怖かった。祖母の人生が、消費される速度で流れていくのが。


 そこへ、物腰の静かな高齢の男性が現れた。展示の前で立ち尽くし、長い時間、動かなかった。


「……この一節を、ここに置いたのか」


 声をかけると、男は名乗った。三崎敬一。差出人本人ではないが、事情を知る関係者だという。


「あの、よろしければ。手紙のこと、ご存じですか」


「差出人本人ではない。だが、事情は知っている。……彼が町を出たのは、夢のためだけじゃない」


 真琴の背中が冷たくなる。航も黙って、その言葉を待った。


「澪さんの家族の件が、当時表沙汰になりかけた。彼は、澪さんを守るために距離を取る必要があった」


「守るために、黙って、離れた……。それで、戻れなくなった」


「そうだ。正しくても、優しくても、代償は残る」


 航が、珍しく言葉を落とした。


「黙って離れるのは、守ることじゃなくて……置いていくことにもなる」


 真琴は、祖母の沈黙が優しさだけではなかったことを知った。現実の痛みと、恐れと、逃げ場のなさと結びついた沈黙。祖母は選んだのか、選ばされたのか。その境界は曖昧で、だからこそ重い。


 展示の終盤、予定していた朗読の時間が来た。真琴は小冊子を手に取り、会場の前へ立った。


「(会場で)……編集後記、読みます」


 声が震えないように息を整え、言葉を置く。


「『守るために黙ることは、相手の時間を奪う。沈黙は優しさにもなるが、傷にもなる。澪は選んだ。選ばされた部分も含めて。残った孤独を、綺麗にしないで抱える。』」


 会場が静まった。誰かの咳払いさえ遠い。


 読み終えた真琴は、航の方を向いた。線引きで守ってきた自分を、今度は切らないために。


「……私は逃げない。東京に戻るかどうかじゃなく、どこで生きても、あなたに向き合う。航」


 航は一瞬だけ目を閉じ、真琴の腕を引いた。


「こっち、来て。……人の目、外そう」


 会場のざわめきの外、廊下の端で、航は初めて言葉を選んだ。


「失うのが怖くて、先に手放そうとしてた。あの夜の言い方、最低だった。ごめん」


「私も、線を引いて安心したかった。……でも、線って刃だね。自分も切る」


「じゃあ、ちゃんと話して、残ろう。写真でも手紙でもなく、今の言葉で」


「うん。今の言葉で」


 その瞬間、真琴の中で“戻る”“残る”という二択がほどけた。場所ではなく、向き合い方が問題だったのだと、ようやく理解した。


 写真展の反響は予想以上だった。小冊子は追加印刷になり、観光協会は次の連載企画を求めた。真琴は東京へ電話をかけた。相沢の声は相変わらず合理的で厳しい。


「(電話)相沢さん。退職じゃなくて提案があります。町に拠点を置いて、地方と東京をつなぐ編集の仕事に切り替えたい。企画案、運用、数字も出します」


「合理性は? 速度は落ちる。成果の測り方も変わるぞ」


「速度だけでは測れない価値を、測れる形にします。取材網、連載枠、イベント連動。ここでしか拾えない言葉があります」


 沈黙のあと、相沢は短く言った。


「……分かった。条件を詰める。逃げるためじゃないなら、やってみろ」


 電話を切った真琴は、胸の奥に溜まっていた息を吐いた。逃げではないと自分で言えたことが、何よりの回復だった。


 一方で、「凪」の完全保存は叶わなかった。再開発の波は止められない。けれど、全てが失われるわけでもないと小浜が道を作ってくれた。カウンターと窓枠、いくつかの家具と、手紙と写真を展示できる小さなスペースとして移設する計画がまとまった。


「『凪』、完全保存は無理でも、カウンターと窓枠、移せるって。小さなスペースにする」


「残るかたち、作れるんだね。全部じゃなくても」


「俺は記録する。壊れるところも、移るところも」


「私は編集する。町の人の言葉を、消費じゃなくて手渡せる形にする」


 解体の日、航は黙々とシャッターを切った。木材が外される音、埃の舞う光、最後まで残った窓の枠。真琴はその場に立ち、祖母の沈黙と、ここを訪れた人々の声を、ただ胸の中で繋げた。守るための別れが残したものと、話すことで守れるもの。その違いを、もう見ないふりはしない。


 新しい「凪」は、海沿いの小さなコミュニティスペースとして生まれ変わった。移設された窓枠は、以前と同じように海風を受け、光の角度だけが少し違う。カウンターは短くなったが、手を置けば木の温度が残っている。


 航は隣の作業台でフィルムを現像していた。薬品の匂いが、潮の匂いと混じる。真琴は便箋を広げ、ペンを握った。


「(新しい『凪』で)手紙、書く。宛先は未来の自分と……隣の航。『離れないために、ちゃんと話す』」


 書き終えた文字は、祖母の筆跡とは違う。けれど、祖母が言えなかったかもしれない言葉を、今の自分は言える。


 封をしようとした手元を、航の声が止めた。


「封、して。……今度は、黙っていなくていい」


 真琴は頷き、封を閉じた。


 窓から入る海風が、紙の端をそっと揺らす。揺れは、別れの予感ではなく、これから続く会話の合図のように感じられた。真琴は手紙を机の引き出しにしまい、隣で写真を乾かす航の横顔を見た。


 ここで暮らす。東京とも繋がりながら。言葉を仕事にしながら、言葉で誰かを置き去りにしないように。


 祖母が残した窓辺に、真琴は新しい誓いを置いた。離れないために、ちゃんと話す。静かな決意が、潮騒の中でほどけずに残った。

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