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運と災難
親父は
昔から
「無いと思うな
運と災難」という
昔の格言を
口癖のように
若い頃のおれに
何度もおれの前で
言い聞かせた
おれの場合
今までは
災難ばかりで
運はついて
こなかった
それがやっと
今になって
運もついてきた
本当に
無いと思うな
運と災難だ
災難は
ありすぎたが
運は本当に
無かった
無いと思っていた
運がやっとおれにも
あるように
なってきた
「無いと思うな
運と災難」か
人間というのは
忘れかけた頃に
運が巡ってきて
忘れかけた頃に
災難に
見舞われるのかも
しれない
本当に
おれは災難続きの
人生だったが
やっと運も
良くなってきた
「無いと思うな
運と災難」だ




