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運と災難
おれが20歳前後の頃は
自分に対して
全く自信が持てず
毎晩のように
泣いていた
悲しさもあったが
悔しさも
半分あった
それから
三十年経った今では
自分に対して
自信で満ちている
かつてあった
劣等感も
悔しさも
コンプレックスも
キレイに
消え失せてしまった
おれは一生の間
孤独と劣等感と
コンプレックスに
苛まれる
モノだと
ばかり
思っていた
こんな風になるとは
去年までのおれには
考えも
よらないことだった
人間は
生きていると
自分自身が
思いもよらない
運や災難に
見舞われることがある
それは50歳を
超えた今でも
変わりがない
運は良いとして
災難は
もう懲り懲りだが




