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近眼

 ごく一般的な

 人たちに

 してみれば

 眼の前にある

 モノだけを

 自分の目や耳や体を

 使って

 感じとっているが

 おれの場合は

 ちょっと違う


 この広い世界の中で

 おれと同じ人間が

 どれだけいるのか  

 定かでは無い

 だけどおれの場合は

 遠くにいる人の

 心の奥底まで

 感じとって

 五感ではなく

 第六感で

 感じとる

 ことが出来る

 

 それもおれが

 嫌いな人は

 度外視して

 好きな人だけ

 その人の

 感性や

 心のヒダまでも

 感じとることが

 出来る 

 

 おれが好きな人では無いと

 感じとれないように

 なっている

 おれはこれが

 普通だと

 ずっと思ってた

 でも実際には 

 そうでも

 無いらしい


 ごく普通の

 会話をして

 ごく普通に

 日常生活を

 送っている

 連中には

 おれのこと

 ばかりでは無く

 おれの仲間たちのことも

 まったく理解

 出来ないらしい


 大抵の

 普通の男なら

 好きな女を

 一人に限定して

 付き合いを

 しているらしいが

 おれの場合

 一人だけではなく

 何人も

 好きな女がいる

 それはおれの

 仲間たち

 みんなそうだ

 普通の男には

 それが出来ないらしい

 おれにとっては

 普通のことなんだが

 

 それから 

 おれの仲間たちは

 名前も

 複数持っている

 

 おれにも

 おれの仲間たちにも

 人には言えない

 秘密を

 隠し持っている


 おれはこの世界を

 背負って立たなくちゃ

 ならない

 使命がある

 おれと同じ

 仲間たちは

 みんなそうだ


 こんなことは

 普通の人たちには

 出来ないだろうね

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