表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

くそばばあと分かり合えない

作者: ナウル

俺の名はAegis(いーじす)こと、佐藤勇斗(さとうはやと)。年齢は24才、職業は―――【プロゲーマー】だ。

プロゲーマーとは、ゲームの大会で賞金や報酬を得て生活をする立派な(?)職業だが、親からニートと言われがちだ。親は何も分かっていない、「ゲームはただの遊び」だの、「ちゃんと就職しろ」だの、何も分かっていないくせにすぐ文句を言う。だから俺は親を見返したい、その為に一日十五時間の練習を行なった。その生活を五ヶ月程続けて遂に、ワールドカップの出場を果たした。俺がしていたゲームはアクションキルというゲームで、プレイ人口は世界で八億人ととても有名で言わば国民的アクションゲームだ。その事もあり、俺が出るワールドカップはテレビの地上波で放送される事になった。因みにワールドカップで優勝すると十億円の賞金が得られるので、優勝して親を見返してやる、その意思でワールドカップに望んだ。

結果は四位。世界四位。八億人の中の四位。ワールドカップの出場者数は300人で、その中の四位だ。優勝は逃したが、とても喜ばしかった。しかし、俺が実家に帰ると親がこう言ってきた。


「優勝出来なかったのね、毎日引きこもってニート生活してた癖に、ちょっとは期待してたのよ。さっさと出ていって。」


だから親は嫌いなんだ。親と言っても、お母さんが嫌いだ。お父さんは六つの時に事故で亡くなった。お父さんはとても優しかった。叱る時は叱り、褒める時は褒め、それに対してお母さんは、いや、あのくそばばあは、もはや親として終わっている。親が期待してくれていたのも、俺に対してじゃなく、金に期待していたのだ。高校の時も俺がバイトして稼いだ金を、俺の為に貯金すると言い、ギャンブルで全て溶かした。

それなのに、平気でいるババァが怖かった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ