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星が瞬いている

作者: 銘尾 友朗


 星が一つ、(またた)いた。


 家の電話が着信を告げ、遠く離れて暮らす親子を繋いだ。



 星が一つ、瞬いた。


 携帯電話が繋がり、友人と無邪気なおしゃべりに花が咲く。



 星が一つ、瞬いた。


 インターフォンが鳴り、恋人からの贈り物が届けられる。







 星は瞬いている。


 昼間の日射しの眩しいときも、遠い遠い宇宙から。



 星は瞬いている。


 夜更けの分厚い雲の、その先で。



 太古の昔から人は夜空を見上げて、星に祈りを捧げてきた。


 人々は太陽を愛し、月を愛し、星を愛した。


 洞窟や岩壁に、画用紙やキャンバスにその姿を描いた。


 きっと星たちも、太古の昔から変わらず、私たちを見守り続けている。


 星は瞬きながら、光を放ち続けながら、私たちを見守っている。

 






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― 新着の感想 ―
[良い点] 星は、どこでも輝き私たちを見守っている そんな星だから、人々は星が好きなんじゃないかなとふと思い浮かびました(*´∀`*) 優しい物語をありがとうございました(* >ω<)
[一言]  昨夜もふと夜空を見上げて星に気付きました。  星を見上げる時って、心にゆとりがあったり、逆に思いがあふれていたり、立ち止まって考えたい時ですね。  目の前のことにいっぱいいっぱいだと、空…
[良い点] 雰囲気がもう本当に大好きな作品です! それこそ谷川俊太郎さんのような、優しさと祈りに満ちた詩で、読んだあとのふわりと浮き上がるような幸せな気持ち、素晴らしい詩に巡り合えたことに感謝いたしま…
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