万物の勇者VS剣の勇者6
神話戦争
それは神と神の一対一での決闘を指す神々の戦争。
勝利条件
相手が降伏すること
相手の神核に触れること
戦闘前に定めた相手のGPを0にすること。
そして今回の場合そのポイント残りのHPをGPとして扱う。
3本の剣が同時にぶつかり激しい音を叩き出す。同時に離れて構える。その姿は戦闘スタイルを示している。手札の数で相手を圧倒する俺と剣技一つで全てを薙ぎ払う一也。最初の一撃は何度やろうと変わることのない挨拶。
「【花開け】」
グランに莫大な力が宿る。互いに距離を詰めてグランとグラムを打ちつける。と同時に衝撃波が周囲にもたらされる。この程度ではGPなんて減りさえもしない。神々の戦いでは聖器の性能に頼る程度の実力で神に至るなど不可能だからだ。蒼く煌く二本の俺の剣と紅く染まる剣が激しくぶつかる。何度も何度も近づきは離れその光が決闘場に彩光が煌く。それらには彼らの装備に纏わり付く魔力や闘気に神力も混じる。
ちなみに最初からこの二人の動きについて来られる人は少なくラグナロクに突入した時点で全員がついてこれず魔法具で常人に見えるレベルに落とされている。
1時間ほどただ純粋な剣技のみで互いに渡り合う。否、互いに剣技以外に何か仕掛ける余裕がない。ザフキエルも隠し球も神力の前に消えている。クールタイミも消えている。だから回復しきった。
「ラファエル」
神剣と霊力を織り交ぜた魂装が足甲が出現する。加速を続け前後左右を自由に駆る。
「コンヴァーション ダヴルセブンス グラクス サンダルフォン ナヘマー」
神剣と聖魔剣に物質作用が強い二つの力が宿る。この状態は不味いな。さしもミミローアやグランだけでは無理がある。ウラケノスの残弾は3発。だが俺のGP的に2発が限界だろう。でもまだそっちは切らない。否切るべきではない。神の杖は流石に無理だな。そもそもアレを実用化するのには無限の鉱山が必要なのだが。
いやまあダンジョンの鉱山階層は無限に地下資源が埋まっているので可能と言えば可能だ。でもそれ以上のクリーンの破壊があるわけだから正体を明かす攻撃なら使わなくもないが。
閑話休題。
装填開始。縦横無尽に剣を躍らせる。流石に相手の剣に押され始める。大きさも能力も向こうの方が上だからだ。俺の勇者特性【万物】は全てに対して一流となる才能を拡張し押し上げるが超一流になれるとは限らない。基本的には俺は道化ということさ。いやそんなことあまり言われないけど道化ってそんなものだろ。そうさ道化適性はEX。
「月光眼」
全ての事象を欺く最高位魔眼。神さえも見破れない力でゴリ押す。そして霊力が道を切り開く。斬撃が刺突が打撃が互いの防御点を削り合う。互いの力を引き出し合うように。




