エキシビションマッチ 終
繋ぎ止めの細剣は俺が対神用に編み出した武器の一つ。
それは蒼き活路という薬品を用いて創られており蒼き活路が使われている物は大抵聖器や聖遺物と呼ばれている。
神が与えし物は全て不壊となっているが俺が擬似的に再現した物は残念ながら壊れてしまう可能性もある。それでも粗悪品でも普通の剣よりかは莫大に壊れにくい。
と余談だが繋ぎ止めの細剣は本来は二つで一つの武器だ。その対になるのは空斬の短剣ではなく呪縛のマントだ。
呪縛のマントは拘束具であり敵対者に投げつけると相手を絡め取りそこに縛り付けるという驚異の道具だ。だが俺の趣味ではない。では何故そんな後付け設定のようなマントを紹介したかと言うと
「展開 重圧の狂界」
俺が編み出したその数々の魔法の一部に過ぎないその効果は計算し尽くされており一定以上の出力をしようとすると全てが自壊するシステムとなっている。だが俺の万無の鏡界を定義とした~~の~界はその法則から外れる。
例えそれが聖器クラスであろうとも。
そして現在の地球には大量生産されている魔道具もなくはない。
実を言えば俺の宝石細工なんかも魔道具であり今日3人に上げたネックレスなども聖器だ。主に精神保護など攻撃には向かないが。
でその法則外のスキル【創造】は俺の中でも最上位の難易度を持つスキルだ。
そして今しがた創造したガトリング砲はアダマンダイト製。弾丸さえもアダマンタイト。そして
「魔血―――反転」
魔王決戦にも利用した性質を180度変えてしまう反転。
それが銃弾にも作用する。
この地球やグルカルトを含む七つの世界ではそれぞれに反転する金属が存在すると考えている。そしてアダマンタイトの反転は意外だが軽さと鋭さを産む魔法金属であるシャディア。
シャディアは魔法金属では無いアダマンタイトの対だがその効果は対では無い。物理面に大きく作用するアダマンタイトに対してシャディアは影に関する作用効果及び魔王が所持した際に莫大な効果を発揮する。宵鉄は宵に作用するがあの時の魔王が宵を司る魔王だったのでその伝導性を利用した。そしてシャディアの特異性それは
「―――フォートレス ぐっ!」
「桜井流薙刀術 崩落・・キャッ!」
「チェルン!」
「―――アイスワールド」
質量を伴う液体の弾丸はジャック・アイの両名を足止めにする。そこに発動される凝固魔法。そして
「――――アトミックバレット」
原子核爆発の弾丸が二発放たれて焼き尽くす。その余波は俺でさえも吹き飛びそうになるほどだが
「止めだ!――――――玖龍剛災」
神杖デニュニルが強く光る。そして龍を生み出して戦場を飲み込む。これにより俺以外の全員が戦闘不能。これに俺たちはエキシビションマッチに勝利。
そして俺は晴れてプロゲーマーの仲間入りを果たした。
『マスターそろそろ準備が完了しました。』
「そうか。じゃあ二日後の朝全国のニュースで知らせろ!」
『かしこまりました。』
ストックづくりの為一月ほど休暇を
8月頭にひょっとしたら愛子の全国大会を・・・多分




