ステータスと仲間
気が付くと噴水がある広場に出て来た。マップからするにここが初期リスポーン地点であろう。と言ってもそう人がいないから多分出遅れたのだろう。メニューを確認するとデジタルで現実時間がアナログでゲーム内時間が示されており既に45分ほど経っている。
美波に此処で待っておけと言われたので人の邪魔にならない位置に移動しメニューを確認する。ステータス・マップ・インベントリ・フレンド欄・お知らせメールなどがある。
ステータスをチェック。
PN リョー
LV.1
ステータス
BSP 10
HP 100/100 MP 1000/1000
STR 10
VIT 10
INT 10
MND 10
AGI 10
DEX 10
LUC 測定不能
装備スキル 7/7
剣の心得 筋力増加 付与 鷹の眼 鍛冶 錬金 調合
控え 2/10
火耐性 発見
装備
武器
右 初心者用魔力剣
左
防具
内着 駆け出しの服
上着
頭部
腕部
胴部
腰部 駆け出しの服
脚部 駆け出しの靴
アクセサリー
なし
公式ホームページに分類訳と何に影響するかが書いてあった。
STR【ストレングス】(筋力)
物理攻撃力などに影響する。
VIT【バイタリティ】(耐久力)
物理防御力などに影響する。
INT【インテリジェンス】(知力)
魔法攻撃力などに影響する。
MND【マインド】(精神力)
魔法防御力、回復魔法力などに影響する。
AGI【アジリティ】(敏捷度)
素早さ、物理攻撃回避率に影響する。
DEX【デクステリティ】(器用度)
命中率、生産成功確率などに影響する。
LUK【ラック】(幸運度)
全ての確率、主にクリティカルヒット、アイテムドロップ率に影響する。
でBSP
へぇ~何だか向こうのステータスプレートに似ているなと思っているとメールが立て続けに2件入った。
一つ目は運営からの挨拶文で控えにスキル入れたからどうかご利用して下さいとのこと。確認すると
装備スキル 7/7
剣の心得 筋力増加 付与 鷹の眼 鍛冶 錬金魔術 調合
控え 2/10
火耐性 発見 弓の心得
?
弓は分からんくも無いが・・・錬金魔術って錬金魔法じゃ駄目なのか?というかそれより見知らぬスキルが多いのだがもう良いや。と思いつつその他の項目を弄る。と見知った気配を掴み取ったので顔を上げる。
すると目の間に居たのは法衣を着た美波であった。・・・銀髪で蒼眼であると言う以外はほとんど同じだ。ただ髪が長すぎる様な気がしなくもないが・・・美少女ってのは良いよね何でも似合うから。
「遅かったですね。何かトラブルでも?」
「いや唯のチュートリアルが長引いただけだ。ちょっとやり過ぎたかもしれん。」
そう言いながら剣を見せる。
「・・・やり過ぎです。」
とジト目を喰らった。
この性能なら仕方ないが
初心者用魔力剣 STR+10 INT+5 追加効果 ??? ??? 魔纏 成長 不壊
因みに本来の剣は
初心者用剣 STR+5 追加効果 不壊
どうも追加効果不壊は初心者用と名のつくもの全てに付くらしい。ちなみに防具は一律してVIT+3である。
「じゃあ行きますか?」
「何処に?」
「私の仲間と合流してフィールドにでも?」
「OK.」
剣を仕舞い美波が向かった方へとついて行く。
「そう言えば名前は?」
「ミィーナね。どのゲームでも同じ名前だから結構有名よ。」
「俺の方はリョーだ。」
とウィンクされながら腕を巻き取られる。
いつものかよこの妹は。
ミィーナに誘導され俺は門へとたどり着く。途中での男の視線が痛かったがナンパの弾避けには慣れているので別に良いけどね。
と見慣れた様で見慣れない(アバター姿だから当たり前だ)の2人の少女が目に付いた。予測はしていたがまぁ知らない人よりかマシか。
「えーと兄妹で何をしているの?ミィーナと・・」
「リョーだ。そっちは・・。」
「ティアです。こっちの巫女服はアイ。」
この二人は美波のクラスメイトであり同じプロゲーマーである。プライベートで街に出る時は大抵一緒になるからそれなりに仲が良いのである。ティアは魔法使いのローブをしている。
と漸く腕が離される。
「それじゃあ、行きますか?」
「「おう。」」
「そう言えば、2人の武器は?」
「私のは今は、槍ですが・・・槍の心得の熟練度MAXでの派生の薙刀術と風の魔法です。」
「私は属性魔法です。」
確かにアイの風属性は彼女に憑く風精霊に適合するだろうが全属性は相克を起こさないものかと感じたがミィーナも最高難易度である光と闇の中精霊を宿してもいたし見た限りじゃあティアにも大量の精霊が群がっていた記憶もあるのだが。
「じゃあタンクは如何しますか?今までは私がしてきたんでそのままでも出来ますけど。」
「じゃあお願い出来るか盾は余裕が無かったから選べなかったんだよな。」
白々しいが俺は本来マルチサポーターである。タンクもできなくはないが本職がいるなら俺は回避盾でも充分だろう。