万物の得物
あの後超対人特化能力の敵対処の目に映る自分の目から相手の動きを読み込み対処するという強引な手段の検証を運営にさせられた。まぁアレ実際に活用できるのはマジで少ないし。それにさくらと巧にそれは通用しない。なので
「ここからが本番。」
そう気合を入れ再び横たわる。
「リンクスタート」
再ログイン地点は個別の待機部屋。この部屋は何気に広く3mの大剣を実戦訓練レベルで振り回しても問題ない。なので
「さっき貰ったスキル予想以上だな。特別に第4枠貰ったしこれでこう。スキル装備枠も15に増えてるし」
体の動きが格段に違う。それこそ覚醒と名を得た時ほど。俺はそれを6回は体験しているから楽なんだけど。にしてもスキルアシストを少し切るべきだろうか?得物が軽く感じる。これ割と不味いな。俺専用武器や所有者が固定されている武器はある程度の質量が存在していたし俺に馴染むように調整されていた。だが今回は何ら施しも無いので重さが乞え無い。でも相手に与える衝撃は本来の質量らしいので・・・おい確かソレが効くのはスキルに対応した装備のはず。なら・・・。
「ハイコネクト・・・いや万物でも無い。」
そもそもハイコネクトとは連結スキルを意味するが今この場でそれにツッコミを入れる人間は居ない。ただそれはマジカルソード内でだが。亮哉の持つハイコネクトとは武器の種類を超えてアーツを発動するものだが。万物の勇者の能力の一つがそれだ。
武器のデメリット能力の無効化。
これによりパリングにマイナス補正がある槍系統の武器でも弾丸パリングが出来る。命中力にマイナス補正のある斧でも確実に攻撃が当てられる。弓も射程と命中率が神懸かる。内包する能力とどれもコレもが一流で留まる代わりに他の勇者に英雄に魔王などと比べ物にならない位に全ての現象を再現できる。努力次第だが。万物視と完全記憶によりトレースは可能だ。