一回戦・・・と名だかりの蹂躙
がちゃ。
『リョーさん出番です。』
控室の扉が開き案内のお姉さんの声が聞こえる。俺は装備やスキルを確認し控え室を出る。そして会場に入る。
『さてPVP決勝トーナメント一回戦第一試合。リョーVSフリオ。
お二人はこの勝負如何見ますか?』
『リョーだな。フリオでは負けるな。』
『私も同意見ですね。というか射撃職にとって兄さんは天敵ですから。』
そう目の前の男は腰に短剣こそ差しているのもの握るのは連射に適した短弓。ただ何処かその弓は光沢を放つ。
『・・・・では開始しましょう。5』
『4』
『3』
『2』
『1 0 決闘開始』
小春のその言葉と当時に俺は薙刀を召喚。そして距離を詰める。互いの距離は戦闘開始時で20mほど。ただ何故かタメが長いフリオ。
「フラッシュアロー」
キルゾーンに入ろうとした瞬間矢を放つ。フリオ。その矢は眩い光と成りて俺の視界を潰す。があの頃の感覚の身でそれを切り捨てる。
「フィフス・ストラス」
「弓闘技 剣矢弐式」
まさかコイツの戦闘スタイルは世にも珍しい弓闘士とは。
これがあるから面白い。
『弓・近接対槍。お二人はこの隠し札如何捕らえますか?』
『間合いだな。ここまで勝ち上がって来る両者は相当の実力者だ。多分ほんの一瞬で間合いが命取りになる。フリオの特異的なスタイルをどう崩すか崩させないかが分かれ目だろう。』
確かにエドウィードの意見は基本的には正しい。そう基本的には。
『・・・忘れたんですかお二人とも?兄さんはガンシューティングで世界トップの5本指に入る私でも勝てないですよ。相手の目から自分の姿を見て何処を狙うのかを確認するプレイヤースキルは兄さんの技術ですから。それがあるからこそガンシューティングでトップに立てているんですけど。』
元々銃の勇者と弓の勇者に魔術の勇者の3人の攻撃を避ける訓練の際に身につけており今ではそれをかなり昇華させており美波の持つ敵対者の視線に映る自分を見て攻撃を避けるから
「箒星 乱れ突き」
『今のは・・・。』
『いやまさか・・・ならどうやって?』
『アレは確かアイとの・・。』
「少し黙ろうか。」
『『『はいっ!!』』』
威圧を使い解説席を黙らせる。その間にも昏桜 スラッシュなどを方向を切り替え的確にダメージを与え吹き飛ばす。それは万物摸法により描かれた桜井愛子直伝
「縦横霧迅」
「ヘビメタ」
その技が完成したと同時に重戦士系スキルのヘビメタを使うフリオ。が
「石突」
薙刀の石突を用いて衝撃を与える。それさえも完全に構築した俺の盤上だ。がここまでしても倒れない事は意外だった。が
「魔砲」
スキルアシスト無しに組み上げた(ハッキングした)砲弾が全てを蹂躙する。
『・・・勝者 リョー!!』
こうして壱回戦を圧勝で勝ち上がった。