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万物の宣誓

会場は直近くだが3人が主賓なので車での来場が許されている。しかも今日は俺も選手として出るのでわりと良い位置に車を止めれた。

「あっコレ3人に。」

 車の中で3人に木の箱を渡す。

「中身は?」

「秘密。インする前にでも付けておいてくれ。」

 これらは実力派である愛子には必要ないだろう。ただテンション派の美波に精神派の雫には効果が出るだろう。

 そして自身の指にもソレを填める。それは彼が持つ才能いや鍵を一つ解き放つ。



 王者の指環であることは誰も知らない。





 案内された部屋はわりと普通の控室だ。ただ中央にVRの業務用ギアが鎮座してあることを除いては。その事に軽く慄きつつ鞄を金庫に入れる。そして懐にある隠しポケットからデータを入れたカードをギアに差しこむ。

 これはAWO用のギアには無い。アレは完全にAWOに特化しているしAWOを再現しよう!と躍起になっている企業には悪いがあれは出来ないと確信している。だってあれは確実にオーパーツだ。マジカルソードで感じた回線ラグの正体もAWOの専用ギアと言う特異性があったせいかもしれない。

 ただ・・・だとしたら確実に誰かがAWOと言う世界に関わっている。



 他ならぬテンスの神子が。そして霧宮さくらは間違いなく黒幕に利用されている。ただ正答が何一つとして見えない。いや見せようとはしていない。そんな茫然とした不安を抱えながらも俺はVRギアに横たわる。



 今は何も関係は無い。俺はリョーだ。例えそこに用いる技術が仇敵・ライバル・婚約者そして異世界のものだろうと必ず勝つ。



 その眼はいつの間にか彼の殺し屋としての底冷えするような支配者として全てを威圧するような瞳となっていた。

 そして誰も知らない万物・相対が新たなる産声を上げる。更なる特性を掴みかけて。


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