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過去の怨念

 あの後午後からはログイン出来そうなほど元気になったので俺たちは家に戻り昼食を終えAWOにログインする。

「よっ!」

「こんにちは。リョーさんアイリは如何ですか?」

「アイリ?元気だけど。」

「なら良い。」

 というかティアさんや二言目がソレかい?

「アイは大丈夫?」

「逆に良くなり過ぎて心配だ。」

「そう、それは良かった」

 こっちが原因を取り除くとまるで新生したかのように体調が良くなり始めたし。

「そう言えばミィーナから変なメールが送られてきた。」

「はぁ?」

 何処に目指すのだ、家の義妹は。

「なんでもとてつもない糖度だったとか。」

「・・・」

 否定できない。少し馴れ馴れしかったかもしれないな。

「否定はしないがなぁ。自然と入ったんだよな。」

「変なヤツ。」

 否定できない。何かこう搾り取られる感覚がするんだよな。

「話は変わるが今日体調如何だった?」

「下手ね。多少良過ぎて困った位ね」

 やっぱりか。となるとどっからかだが原因はAWO以外選択肢にない。でもこれなら大丈夫だ。ただ一つ疑問に残る事がある。



 VRが現実の肉体に変化を与える事は無いはずだ。逆はありえなくもないが。いや待てこの光景どっかで見せられてないか?仮想現実でか?拡張現実でか?異世界でか?それとも地球でか?どれだ?何時だ?


 『次はお前の故郷かもな万物?』


 まさか・・・。いやでも殺したはずだ全部。蘇生なんて許さない様に何処かに混血が?

 


 勇者時代から続く全ては始まりに過ぎない?何故俺だけ一芸特化じゃない?

 足りないピースが確実に足りない。

「リョーさん?」

 後ろから抱きつかれる感覚で意識が戻る。

「?如何した皆そんな表情で?」

 アイは心配そうな表情でこちらを覗き込んでいる。ヤバい心臓がバクバク鳴っているのが分かる。かわいい。

 そんな俺を俗物を見る様な目で蔑むミィーナ。不思議そうなものを見るティア。何処か懐かしむチェルン。

「リョー。貴方大丈夫?ミミアの件以来で初めて見たわよあんな表情。虚空戦争の方がマシだったわよ。」

「そんなかよ。虚空戦争も大分可笑しいが。」

 やり過ぎたか?俺は入ってしまうととことんだしな。


「さてチェルンは如何する?」

「何故私個人に?PVPをリョーとしたいなとは思っているけど。」

「Why?」

「実はマジカルソードメーターって別ゲームのプレイヤーNO.1を決める大会があるのだけど貴方以上の強者がいないからね。」

「丁度いい。2対3でも良いか?」

「良いけど振り分けは?」

「勇者VS恋歌の魔道騎士オンリー」

 俺の馬鹿げた提案を

「へぇ。何か狙いでも?」

「この3人もそれのパーティー部門に出るらしい。どうせなら師弟で優勝を飾りたくてな。」

 内1人は義妹でもう1人は婚約者で最後はかなり関係があるお方です。アレ?何気にとんでもない繋がりだな。ティアが百鬼夜行の先頭に存在する妖魔帝だし。此処のメンバーって磨けば光る存在が多いんだよね。

「なるほど敵ね、貴方が。」

「あぁ。魔術の勇者」

「受けてたつわ。万物の勇者」

 さて楽しい、楽しい訓練の時間だ。


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