師弟関係と勇者の先制布告
あの後午後までは愛子に付き合う事にした俺はそのまま愛子の部屋へと移動した。
「へぇ~マジカルソードに出馬要請って亮哉さんぶっ飛び過ぎじゃない。」
「そうなんだよ。俺はテンス時の力があるから何ら問題が無い訳でプレイヤーとしては弱い方だろうに。」
「それ不特定多数のプレイヤーに喧嘩を売りますよ。」
「冗談はこれ位で。」
「・・・冗談だったんですか?」
「マジカルの方は本当だけど。」
ズテン。と効果音が聞こえそうなほど彼女の体が動いた。
「本題はそっちじゃ無くて恋歌の魔道騎士の戦闘スタイルの方なんだ」
「?」
「愛子に俺の持つスタイルの一つを教えようかと」
さて3人娘の魔改造の開始だ。
「・・・何あの二人?」
「いつも自然とああ成りますよね。」
「・・・何かあの兄貴にあんな雰囲気だせるとは・・・「出せていたわよ。亮哉は。」」
のぞき見をしていた美波と七海は不意に聞こえた中性的な声に驚く。
「彼の元婚約者ミミア。今はちょっとしたことで殉教しているけど多分もう亮哉自身の手に彼女を蘇生させる手段があると思う。自身の配下として新生させるなり人造人間として魂と肉体を同一化させるなりいろいろあるんじゃないかしら。」
その正体は愛子・美波さらに七海の3名が通う高校の生徒会長霧宮さくら。ここにいるのは普通に不法侵入というか学校は如何した?と亮哉や一也それに愛子からは突っ込まれそうだが生憎ツッコミ用員は居ない。更に言えば既にミミアは蘇生可能でありとある事情からまだ蘇生させる気が無いのだ。
「まあ馬鹿でかいマナによる熱があるから雫の方を調べてくれと連絡してきたから何かと思ったらそう言う事ね。わたしもマジカルソードのソロには出るしその時が楽しみね。」
そう言い残し立ち去ろうとするが亮哉は既に気付いており万無の境界に捉えられていた3人はこっぴどく叱られたとか。




