戦場と境界
「さぁ~て漸く20階か・・・。ってエンチャント INT VIT MIND」
18、19階はさほど厳しくなく一部神の理力を使いながら走破する。そして20階のボスの前で反動を抑え闘気と聖気を体中に流し込み扉を押す。すると沢山の骸骨に囲まれていたチェルンの姿が見えた為僅かな隙をつきエンチャントを施す。
「カオスボール」
「ウィンドハリケーン」
「エレメンタルバレット」
チェルンからヘイトを奪うように恋歌の魔道騎士3人が魔法を際限なく放つ。つまり俺が救出しろと。拳銃を左手に持ち短剣2本を腰に佩かせる。
そして銃弾を装填する。それが終わり次第駆けだす。
(色相は必要ないから遮断する。更に魔力で周囲を包網する。)
これで戦場全てを網羅する。
「見せてやるよ。戦場完全管理操作者の力を。」
さっきまでの戦闘で今のパーティーメンバーの大体の事が分かった。あとは此方で調整するだけ。このゲームの仕様も。ならば後はそれを管理して流れを作るだけ。そう思った瞬間頭が急速に回りだす。その状態が意味する事は俺が一番良く知っている。
「エンチャント STR VIT INT MND AGI」
エンチャントで底上げ可能な能力を全て俺自身に使用し5色赤・青・茶・緑・黄に輝かせる。一番大きい骨に対して光の魔力と聖気を込めて放つ。
「摸法 ボム シャイニングボマー」
さきほど身に受けた二つの爆破魔法を万物摸法で発動する。
「摸法槍技 螺旋翠刃」
剣を槍に変化させるように魔力を変質化させ硬く練る。さきほど同様に骨を切り裂く。
「万無の境界 魔の死期」
実の両親が残してくれた遺産・・・と言う名の大量の書籍から面白そうなのを覚えておりその中の一つ領域内の魔術発動の停止を流用した魔法の発動禁止を俺自身を中心として75cmで展開する。
「『光を求めて・焼き尽くす紅蓮の業火よ』」
詠唱をしながらも銃弾で骨の眉間を撃ち抜き剣で薙ぎ払い切り裂く。
「『我は通じる・幾えなる光の通りを記して』」
チェルンに襲いかかるスケルトンを無造作に攻撃しヘイトを一つ一つ確実に奪う。恋歌の魔道騎士にも通さない様にそれでいて回復魔法が使える二人の負担に成らない様に攻撃を捌く。そして
「『全てを捉え・焼き尽くせ・遥かなる力を持って・指し穿て』」
八唱にも及ぶ呪文は迷宮の真上から今俺たちが居る層までぎっしりとルーン文字で様々な事象改編の事が書かれているはずだ。それは多分地下奥深くまで届いているだろう。太陽光を集束しそれを通過させこの層で再び実体化させ魔術として落とす。丁度俺を中心として発動した万無の境界目掛けて。そこで万無の境界を改編する。代償は経験値クリスタル一つ。安いモノだ。というかまた増えているしね。何かコレを触媒に・・・あれこれどっかで弄った記憶がある。まぁ今は関係ないか。
遂に放たれたる太陽光線は俺を中心として襲いかかるが俺には影響が無い。『万無の境界 陽式 零の形』これは万無の境界の裏の技。それの応用により俺にはダメージを乱反射し無力化する。
【プレイヤーネーム【ミィーナ】【アイ】【ティア】【リョー】【チェルン】によって神授の迷宮1階層20階 スケルトンキング が討伐されました】
・・・あの~チェルンさん何クラウンリーゼーをお使いに成って?




