武器の力と魔弾
「あっ、そう言えばさっの話ミィーナとティアの分は一応作ったけど・・・すまんアイ。今の素材じゃあ上手い付加効果の回路が無くて付けれなくてな。とりあえず木製のただ頑丈さに極振りしたタイプしか無い。」
まぁ俺も似たようなものだが槍斧がたまたま適した形の木がありそれを流用させている。特殊効果はヘイト増大(大)。体がスーテタスに慣れていないが斬る・突く・払うと言った近接武器に出来る攻撃がほぼ全て可能なので割と重宝している。
一方魔法職二人にはチェルンと同じ魔法杖エブリーだがミィーナのみは長杖で杖の両端にそれぞれ光と闇で別の回路を形成している。それ故にそれ以外での効果はほぼないが魔砲が放てるように魔改造してある。と言ってもゲーム序盤でそれを使う機会は無いと思うが。
ドン。
人型のモンスターが洞窟内の壁まで吹き飛ばされて強い衝撃を受けたことで倒れた。
「う~ん上級職で固めているとやっぱり弱いわね。」
「そうか?フィールド使う事で倒せているだけな気がするが?」
「アイとリョーの二人の全力が解放されるだけで同等よ?」
俺とアイは現在盾と短槍が装備してある。そしてサブで俺が長弓アイが薙刀である。勿論どちらも魔製による魔改造がされてある。盾にはノックバック耐性で短槍には刺突強化長弓に射程強化いずれも小にしてある。
「来る。―――【弓技 先見矢】」
「「「魔弾」」」
「【桜井流槍術 虚ろ突き】」
鷹の目と発見それに精霊王の瞳による探索能力によって索敵していた俺はスケルトンの群れを発見しそこに矢を放つ。それまでの間に鏑矢の役割を持つ矢弾がスケルトンの群れの一体を倒すと同時にアイが走りだし魔法使い3人が魔弾を打ち出す。
ちなみにこの魔弾。実はシステム外スキルだったりする。
(にしてティアが妖魔の血縁とはなぁ・・・となると体質が隠されていたのは百鬼夜行を隠す為。割と地球もファンタジー世界だよな・・・一般人からすれば)
全員が特異体質である恋歌の魔道騎士と勇者2人は既にレベルがカンストしている。それ故に神授の迷宮を物凄いスピードで攻略していた。




