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町中の競争

「リョーさんたち遅いね。」

「う~んあっフレンドメッセ―ジに連絡がある。」

 二人と待ち合わせをしていた恋歌の魔道騎士の三人。彼女らはちょっとした用があった二人より先にログインして経験値クリスタルの使用を済ませていた。

「・・・『兄さん聞こえる?』」

『何だミィーナ?』

「何してんの?チェルンさんと?」

『ここの運営にいろいろとしてやられた。』

 とリョーにイライラしているミィーナ。基本的にお互いが自由人過ぎるのではとアイとティアは考えているが

『御免、恋歌の魔道騎士。ちょっと今抱えた問題がね・・・私とリョーのオーダーメイドメンテ付きで。初期費用のみ追加効果素材はそっちもちだけど。』

 と横槍を入れながらのチェルンの連絡が入る。

「じゃあそれで。にして何でそんな疲労してるんですか?」

 こう言った交渉に慣れているティアが即決してそれを決める。そして何故か息が荒い2人に質問を投げた。

『『いや~少し実験したら死にたくなった。後悔はしない』』

 と何かを遣らかしたのは悟った三人は

「「「早く来て下さい」」」

 と大変困った様子で仰っていたとか。



「どうだ?杖」

「う~ん今のステータスだとこの位が限界ね。・・・でもコレ魔力関連のパワーレべリングに成るよね?」

 リョーがお遊びで造った魔法杖エブリーに魔力を通し循環させるチェルン。魔法杖が紅く輝き攻撃的な雰囲気を醸し出している。

 彼がこの杖に加工した回路の効果は魔力効果増大(中)。チェルンは魔力の潜在的力を100%引き出せる為魔力効果増大(中)の効果が最も適している。それを知っているのは現状この二人のみと言う訳だが

「・・・チェルン・・・・それ魔刃に成らないか?」

「バトルメイジである私にとっては有難い事よ。それに基本はソロだしね。」

「へぇ~女傑と異世界で崇められているお前がか。」

「失礼ね。」

 と言いながら杖を振るチェルン。

 それは剣系アーツ『クロスソード』であるのがβ陣からは見て取れた。最少の動作で振るわれた杖はリョーを掠める事さえできなかった。

「へぇ~コレはエアロブレスによる高速歩行に似た効果か。」

 飄々とした様子で10上に逃げる事で攻撃をかわしていた。

「おっ!丁度良く3人とも見えた。西門前の道具屋だな。チェルン競争。」

「ルールは帝国式でじゃあ行くわよ。」

「あぁ。ってもう走るのかよ!」

 人の合い間を縫うように駆け抜けるチェルンに対し身体強化と朱卯の皮靴の特殊効果による高速飛行で屋根伝いに走るリョー。どちらも魔眼を知らず知らずのうちに駆使して人であふれるフィールドを駆ける。

「魔弾よ 射し穿て」

「理の盾よ防げ」

 二人は律義に街中フィールドに設定された以上の威力が出ない様に魔法を放ち互いに妨害をする。これにはチェルンが決めた帝国式ルールに乗っ取ったものだ。(その気になれば関係なく魔法が放てるという事実は確定だが)帝国の暗黙の了解の一つとして守るべき民を傷つけることなかれ。がある以上この二人はPKをしない程度のことしか考えていなかった。


「光の魔弾よ穿て」

「闇よ誘え 風よ」

 高速詠唱によるスピードバトルは

「疾ッ」

 朱卯の皮靴の効果をぎりぎりまでに使用したリョーの勝利で幕を閉じたが

「何してんですか?二人とも?」

 混沌の聖女の神級の雷が通り薙刀の巫女と基礎魔法師による嵐が二人を抉ったとされる。


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