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校内戦闘続と生徒会室の二人

「精霊砲 撃て」

小精霊6体によるレーザー光線が放たれる。

かれこれもう五戦目を迎えている精霊。MPを供給し回復させる。

(不味いこのままではコイツら中精霊に昇格する。こっちではまだ妖精女王を発見できていないから厳しいぞ。アイツらを回収に行くにしても迷宮転移じゃ世界の壁は越えられないし。)

それに美波の問題も抱えている何と言うか俺の人生は激動でなと行かんのか?

(ミミアを蘇生させたら星占いでもして貰うか?)

はぁ~面倒だな。

「なぁ美波コレ何処だ?そもそも高校か?」

「・・・確かに私は此処知らない。でも道を間違えても無かったしじゃあ」

「迷宮化?何が起こっているんだ?」


迷宮化。

マナ溜まり地点において発生する事があると言われている特殊現象。

俺が還って来てからはそう起こっていないはずだ。

マナ溜まりには迷宮核や世界樹などマナを喰らうものを置いているしもしもにそなえて精霊たちの拠点にもしているしマナを電力に変換して予備電力としてストックしている。

精霊王の瞳、使者の視界・森羅眼。これらを使ってもマナ溜まりは知覚に無かったず。更に言えば転移した気配も時間逆行でもない。なら・・・・いや待て近くに人外魔境ならあるじゃないか!

「風よ 導け万風の招縁 ウィンドブレスブロッサム」

愛子の魔力周期で風魔法の探索魔法を発動する。

(勇者特性:万物と魔王定義:相対。これにより全ての技術を同時に一流レベルに使用可能になるチート。でも・・・可笑しい。)

100%な違和感ではないが何か根本的に間違っているような気がしてならない。


その頃、生徒会室では

「御機嫌よう。桜井愛子さん。」

「えぇ御機嫌よう。霧宮さくら生徒会長。」

「貴女も大変ね。想い人が一族の敵の技を使えるなんて。」

「!知ってたんですか?」

「まぁ気付いていないのはあの鈍感だけよ。」

その言葉に愛子の顔が真っ赤に染まる。それを見てさくらがにっこりと笑う。

「じゃないと亮哉は亮哉じゃないからね。更に人間不信があったしね。おっ!第一接触かな?」

「?私のマナを使わせて欲しいって何か仕掛ける為だったんですか?」

顔が紅いながら驚きの表情へと変化して行く。

「マスター権限 遠視」

その詠唱をトリガーに亮哉と美波が画面に映る。そしてその瞬間ナイフが振り抜かれる。


「強い!」

「そうね。にしても気を使って校舎に一切手を出してないのが意外だわ」

「?何故ですか?」

コテンと首を傾げる愛子。

「錬成を使ってどんな場所でも両手剣を二本錬成して戦うのが亮哉の戦術の一つ、双大剣術。本来はグラビトン鉱物を使い重くして一撃を重視した上で速度を重視する知性或る脳筋がコンセプトな矛盾それを無効化するのが魔王特性相対それを昇華させるのが勇者特性万物。これを駆使すれば亮哉は他人の力を無尽蔵に揮える。AWOで私たちのオリジナルを駆使したのはこれがあるから。」

と区切り紅茶で口を湿らせて再び喋り始める。

「多分だけど亮哉は今異世界とのゲートを開ける術式を開発しているわ。その為に曰くつきの場所を片っ端から潰しまわっているのよ。ここ最近、貴女の一族が懸念している崩壊は起きないわよ。それ関連で魔女教の遺物も片っ端から解読した上で私たちが召喚されたグルカルトの文字で書かれた亮哉の切り札についての記述もあり災禍之魔女の精神汚染もそこにあったから勘違いしただけ。彼は自身の婚約者を殺された際に聖女スキルを受け継ぎ組み合わせて作り上げたのが精神破滅の魔刀もしくは魔弾にオリジナル言語による一時付与。それには魔術的な匂いを感じ取れるだけ。というか案外気に入っているみたいだから・・・?愛子?」

「婚約者?」

「そこなのね。というか日本では既に一夫多妻が認められているわよ。多分貴女に罹る呪いに関しては全力で対処するんじゃないかしら。灼爆も美波を救出と共に禍の一柱を殺してるしね。地球最強の魔王って称号いつの間にか彼の手にあるし。それこそ貴女の・・・!」

「どうかしたんですか?」

「うそでしょ?もしかしたらとは思っていたけど・・・」

駄目よ亮哉それは。ルーツを知っている素振を見せるのは。

『全ての責任は俺が負う。だから他の皆には何もなしにしてくれ。』

『亮哉は背負い過ぎだよ。』

かつてグルカルトに居た時のセリフがフラッシュバックするさくら。


「ねぇ愛子・・・貴女、亮哉に抱かれた事ある?」

そのセリフに顔を再び真っ赤にする愛子。

「ひゃっ!急に何を?」

「そう言う意味じゃないわよ。彼に全身を預けた事があるのかって事?昨日以外に。」

「・・・中学の頃ですかね。」

とモジモジしながら答える。

「充分決まりね。って」

「?ひゃっ!」


「おっ!漸く着いた。」

「はぁ~疲れた。」

つい先ほどまで話題に上がっていた人物が自身の義妹を背負いスタッと立っていた。



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