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理由


「本当ですか?」

「あぁそうだが。」

 インベントリは可視化出来ないらしく本人の自己申告制なので簡単に証明でき無いが別段偽る必要も無いので正直に告げると4人は困惑したように見える。

「・・・ひょっとしてコイツの所為か?」

 呟きながら金亥の皮鎧と朱卯の皮靴を装備する。

 皮製なので軽く要所要所が守られている感じのコートの方が正しいかも知れない。インベントリの時の色合いこそ派手だったが装備してみると紋様のみが色として残りそれ以外は黒に変わった。多分魔力回路か何かだろう。

「派手ね。貴方の嗜好からすればもっと地味な物の方だと思ったけど。」

「霊器も確かに飾りが少ないんだよな。グロウ以外はかなり神器も派手だし。」

 今は自宅の地下大墳墓で眠る多様な相棒たちを思い返す。

 神杖デニュニル・神殺短剣 グランド ロスト アメンジャ(通称神殺短剣グロウ)・神棒クロスフィアetc。

 例外は今なは無き治の聖女ミミアの魂と肉体が封じられた俺自身の聖剣グランもとい聖剣ミミローア。この一振りは完全に見た目は鉄の剣だが俺以外には俺の婚約者と位の高い配下しか持てず剣の勇者である一也でさえも持つ事が出来ない。聖女スキルと支援・回復・補助と白魔法系の効果を高め神の理力や聖気を莫大に回復させると言う俺に特化した能力になっており完全にユニーク装備である。

と言っても聖剣は聖剣。霊器とは違う。

「霊器か~。俺の場合複数あるけどどれかな?」

「話がどんどん進んでいる気がするけど・・・・クエスト報酬は如何なんですか?というより霊器って?」

「?多分ない。あるのはドロップのみ。おお!この木、短弓型だスゲー。」

「・・・」

「あっ!リョー、ログでクエストクリアをタップして」

「ん?そんな事出来んのか?」

 メニューからログを見ると確かにWクエストの欄がキラキラしている。それを押すと

 大量の経験値クリスタルがインベントリに流れ込んできてそしてアイテムも傾れ込んで来る。


 それを見て一言。

「なぁチェルン・・・考えたくないのだが・・・・。」

「あら気付いたのね。コレ《経験値クリスタル》は経験値を濃縮・結晶化させたものだから当然勇者・魔王・迷宮主ダンジョンマスターの経験値十倍は適応されるわ。」

「ですよね。」

 つまりは勇者《10倍》×魔王《10倍》×迷宮主《10倍》で1000倍なのだ。

 どうやらそれはゲームにも適応するらしく剣の心得・筋力増強・鷹の目・発見の4スキルがカンストしていた。


 ・・・・もう進化かよ。


 と雑談しながら町を歩くと一際大きな建物の前に止まる。

 其処には剣と杖が交差しておりその後ろに盾が描かれた看板がある。

「ここが冒険者ギルドよ。そしてその隣が教会。」

 確かにその隣に教会がある。マジであの墳墓かよ。再現度高いなと感心しながら教会の前の像を見る。そこには

「「っ!」」

「如何したんですか?お二方。」

「製作者絶対シバく」

「それには協力させて貰うわ。」


勇 者として活動していた俺らの石像が立っていた。恥ずかしいわ!


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