クリスタルとボックス
謎のクリスタル。
それはつい先程インベントリを整理しようと開けてみたら出て来た結晶体だ。形状は正八面体でいろんな色に輝いている。それも超大量にあるのだ。
ちなみにこのゲームのインベントリの仕様はアイテムを99個まで重ねる事が出来それ以上は別スタック扱いとなり何らかの事情で99のスタックが減って同アイテムの別スタックがある時そちらから99個になるように自動的に移動するようになっている(野犬の骨というアイテムで実証済み)が何とこのクリスタルは実に20以上のスタックがあるのだ。
そっから先は数えるのが面倒臭いので数えていないのでいくらかは不明だが2000個以上は確定である。
「なぁアイ、コレ何?」
俺はアイのみに対してメニューを可視化させて見せる。
ミィーナは現在エドウィードさんと話し合っている。
そしてチェルンが消耗品を買ってから戻って来たので同じ様に視覚化させる。
「経験値クリスタル・・・・しかも最上質・・・やっぱり。」
「ですよね。私たちでさえ7スタックですから」
「・・・経験値クリスタル?」
確かに見た目はクリスタルに似ているし硬質感なのでクリスタルである事は間違いは無いだろうが何で経験値?
「これは種族レベルと職業レベルがカンスト状態じゃないと手に入らないのよね。簡単に言うと過剰経験値の塊。」
「なるほど。レベル1・無職である俺らには無条件で過剰経験値が結晶化した訳か。」
「そういうことね。というか何個あるの?」
「20以上スタックがある。」
「「何が?」」
「!何だ2人か・・。」
エドウィードとの話が終わったらしくひょこと俺の脇から顔を出すミィーナとティア。
もう慣れた事だが急にやられると流石に驚く。
「経験値クリスタルが山の様にあったという話です。」
「へぇ~というか葛篭箱にガチャチケにアイテムボックスにランダムボックスとかいろいろありすぎでしょ。」
急に運が絡むものが出て来たな。
だが俺のインベントリにはそんなモノ見当たらない。
「それってどんなアイテムだ?」
「アイテムボックスはその時にプレイヤーが欲しいと思ったアイテムがジョークアイテム化して手に入るモノだからかなり貴重な代物でランダムボックスと葛篭箱は何らかのアイテムが出るのでガチャはスキル・装備・アイテムのどれかが選べて対象の何かが出て来るんだよ。」
「へぇ~。にしてもそれってどうやって手に入れるんだ?」
「「「「えっ!?」」」」
四人ともに驚かれた。
何でだ?




