辻褄合わせ
そのWクエストのアナウンスが流れた後俺たちは強制的にパーティーを組まされており気付かなかったが視界の左上端に俺のHP・MPとパーティーメンバーのHP・MPがバーで表示されている。
そこには当然護衛対象の魔女とその使い魔であるシズと言う名の巨鳥のHPも見える。
更には鷹の眼・精霊王の瞳によりぎりぎりで捉えられたモンスターが行軍してきている。
「精霊奥義 魔之陣」
「ダウンバースト」
「カオス」
「ゲイル・ブロウ」
「ベーシックキャノン」
俺がメンバー全員の魔法攻撃力を上げそれぞれが最大出力の魔法で焼き尽くす。
「マナバリア」
魔法のクールタイムという魔法やアーツ発動時に存在する若干のプレイヤーの動けない時間は、俺はシールドを張る為に前に躍り出てそれを下に卸す。
「ダンプ」
強度としては超鋼を超えるモノで叩きつけられたモンスターは一瞬の後にポリゴン体となりて消えるがそれだけでは全滅には達しえない。なら!
「流星剣技 メテオグラディウス」
「万物摸法・・・・。」
俺が生天的に使えるユニークでオンリーな異能。万物摸法と万無の境界、更に万物視。それはらは如何なる状況であろうとリスク無し問答無用で使用する頃が出来た才能。
まぁコレ故に器用貧乏って言われたのだがそれは意図的に隠蔽していただけ。万物視による解析と万物摸法で相手の技を真似万無の境界で敵の魔法を全て無力化させる。
が其の真価はどれでも無い。
「カオスボール インビジブルキャノン オールエレメンタルボール エアダウンバースト」
「容赦ないわね。」
「カオスブレイク 疾風雷銀 オールブラスト ミチビノツブテ」
呼吸をせずに放たれた8つの魔法は全てここにいるパーティーメンバーが得意もしくはユニークとして所持している魔法更にはその発展させるべき魔法をMP消費など気にせずにボコボコ
撃ちまくる。
異世界召喚時に得たのは異能のデメリットの打ち消しと完全把握に完全記憶。それ以外にも数多な技術を身につける事が出来た。
そう例えば魔術と魔法を使い分ける事が出来るほどに。
故に俺に対して魔法禁止や魔術禁止は重ねがけされないと意味をなさず更には精気 聖気 神の理力 闘気 邪気 などを使用出来る俺には無効は雑魚以下の存在でしか無い。
何が言いたいかというと
「・・・マナ欠乏症が無い・・・・。」
それは比較的ショックが小さかったアイの口から恐る恐る発せられたモノ。
「―――、そうよ。あれがリョーの真骨頂。」
「勇技 零 無限燃料」
「又の名を インフィニッド・アタッカー。あれの攻撃を受け切れるのは地球上には一握りもいないわ。」
俺が使える技の一つをチェルンが解説していくが3人娘の様子は蒼白であり俺はその様子に反省する事しかできなかった。
がそんな暇も無くモンスターは襲ってくる。
「凍えろ」
その一言で生みだされるは絶対零度の氷結の世界。本来の名は絶氷世界。有りとあらゆる対象の
動きを完全に停止させる魔法。威力は神級。規模としては戦術級の規模。旅団程度なら一瞬で無力化出来る。魔導女帝さえも扱えない万物の操作に定義をおくその魔法は二段階構成である。
「焼き尽くせ」
熱エネルギーの辻褄を合せるようにはるか上空で爆発した熱エネルギーは
《レイドボス 暁に眠る 刃卯 ブレイビット の討伐が確認されました》
《該当パーティーに報酬が支払れます》
《称号 朱莵討伐者 を得ました》
何故かレイドボスを殺しその余波で地上の雑魚も光のポチゴン体となりて消える。
あぁ。儚すぎる。
いや和めるはずないよな。何せ襲撃は今の雑魚だけとは限らない。もう直その馬鹿でかい存在が始まりの町を襲う。
はずだったがそんな事は無かった。
思い出して欲しい。
絶氷世界の辻褄合わせでの熱量は場所が不明とはいえレイドボスを一撃で倒し切った。更に絶対零度のダメージを受けていた雑魚をドロップすらも残さない程焼き尽くしたのだ。
それに今はミィーナ達がいるのだ。絶氷世界の冷気が頭を覚ましたのかそれとも割り切ったのかは分からないがフラストレーションが溜まっていたらしく全力で残りの敵を殲滅する。その間俺は適宜、発見でアイテムを採取し付加でパーティーの支援をする。
「掛かってきなさい!この餓鬼が」
アイの挑発スキルが発動されヘイトをアイに移した所に水霧で隠れていたチェルンの魔弾によって打ち取られた。
《緊急Wクエスト 幻惑の魔女を守れ を達成しました》
《Wクエスト 始まりの町を守れ を達成しました》
おう!今日だけでどんだけ、流れんだ?ワールドニュース。




