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帰還者

サブタイトルが少しアレですが帰還勇者ではないのであしからず。

 周りの視線を感じながら話を聞く。

「良かったよ!恋歌の魔道騎士が3人とも揃っているなんて。」

「・・・私たちが3人とも必要なほどの事が」

「ミィーナ多分初日殺し。私たちが発見した隊商護衛以外にも併発していた。」

 と2人の慌てぶりにアイが救いの手を差し伸べる。部外者っていずらいんですけど。

「それが魔物大行進なんだよ。今ミィーナちゃんが帰って来た方の門から約数千のモンスターが」

「それで私たちの攻撃力ですか。流星剣では戦線が維持できないと・・・。でもまだ私たち無職のLV.1ですよ。」

 道理でレベルや攻撃力が上がらないと思ったよ。金亥を数発で沈められるほどのマナが満ち足りていたのは魔物大行進の所為。成程、理解した。

 にしても初日に始まりの町をそんなことにするとは末恐ろしいな此処の運営。


「マジかよ・・・其処の番犬みたいにミィーナちゃんの背後に居るのは例の新人かい?」

「そうよ。多分純粋なプレイヤースキルはチェルンさんと同等。そしてオリジナルは剣技と遠距離狙撃が。」

 ちなみにミィーナの示す遠距離とは数キロだが人工衛星からの狙撃ならOTH程度なら可能なというかその気になれば世界の挟間さえも超えれるので数キロとか制限さえなければ近距離に違いは無い。

「おいおい、それは彼女の専売特権だろう。何でそう言いきれる?」

 と疑いの眼差しを此方に向けて来る。それよりも番犬って何だよ番犬って。

「ダウンバーストですかね。魔導女帝がオリジナルだけどオリジナルじゃないの答えです。どちらも帰還者ですから多分その時に2人の勇者が存在しコンビでクリアしたと言う程ですよ。」


 帰還者。

 本来異世界や異界に裏世界などと呼ばれる存在で本来は誰が帰還者かは分からない。がミィーナの言う帰還者はその枠では無くデスゲームからの帰還者である。

 確かに完全操作を謳ったVRMMOをした際にそれに巻き込まれ、さくらとコンビを組んだ。その時の名前がチェルンであった。そして勇者とは聖装備と呼ばれる特殊な装備で身を包みモンスターを皆殺しにし町強襲イベントでは多様な魔法で敵を灰塵にと変化させた凄腕のプレイヤーの事である。と言っても俺とさくらの事だが。

 あの時とは訳が全然違う。第一完全スキル性で殆どがマスクデータつまり隠されておりプレイヤースキルさえあればソードでアートするアレの剣技を真似出来る。がAWOはそうはいかない。なにしろ人命が掛かっている訳でもないし。無属性魔法は初期取得可能なスキルの中には無かった。つまり俺の異常な性質が知られてしまう可能性がある。そうなると勧誘が激しくなり非常に居心地が悪くなるのでしたくないのだが・・・。


「チェルンさんとのコンビって精剣士の事だよな?」

「えぇ、その精剣士よ。」


 精剣士。かつてのデスゲームでユニークスキルを大量に待っていたとされる勇者の半身であり精霊使いと剣師の中でも非常にレベル高い化け物であり生産職を蔑ろにするものは彼の前には立っていなかった。

 と言う伝説があるほどだ。でも何でその二つ名の方が有名なんだ。というかそれ事実と全然違うのだけど良いか。


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