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騒動記

一騒動目【ある日の朝の出来事】



家臣「国広様!!」

ドンドン!!(戸を叩く音)

家臣「出てきて下さい!朝の稽古の時間ですよ!」

ドンドン!!(戸を叩く音)

家臣「くっ!なんで戸が開かないんだ!」

ガタガタ ガタガタ(戸を開けようとする音)

?「何を騒いでいるのですか?」

家臣「盛継(もりつぐ)殿!!」


久司(くし) 盛継(もりつぐ)。300年も天ヶ咲家に仕えている家柄であり、300年間、主との相性が悪い家系の代表格の1つでもある


家臣「いえ、それが」

家臣「あれこれシカジカでして・・・・」

盛継「またですか、チッ、あの引きこもりが」

家臣「盛継殿!!」

盛継「なんですか?何か文句でも?」

家臣「真実をそのまま口にしてはなりません!!」

家臣「俺たちも思ってはいますが!!」

盛継「まぁ、それよりも、まずは・・・・・・・・・・・・国広様!!」

ドンドン ドンドン!! ガタガタ ガタガタ

しーーーーーーん・・・・

ブチッ!

盛継「おいこら!!引きこもり野郎!!とっとと出てきて稽古しろってんだろうが!!」

ドン! ドン!

家臣「盛継様ぁぁぁぁああぁ!!」

家臣「抑えて下さい!」


スーーーーーー(戸の隙間から紙が出てくる)


盛継「あ"ぁ?」


ぴらっ・・・・


盛継ならびに家臣の皆へ

後、六ヶ月以上引きこもります。無理矢理出そうとしないで下さい



ブチッ!!


盛継「こんの 引きこもり将軍がぁーーーーーーーッ!!」


ドーーーーンッ!!(回し蹴りにより戸をぶっ飛ばした)


国広「ん~~。何?盛継?」

盛継「何じゃねぇーぞ!この引きこもり野郎!!」

バッ!!(布団を剥がす)

ぐわしっ!!(首根っこを持つ)

盛継「朝っぱらからサボってんじゃねぇーですよ!!弟君であらせられる清忠殿が待っておられますよ!!」

国広「って言ってもなぁー。やる気ないし、布団と一緒になりたいし・・・・」

盛継「若いうちからなに抜かしてやがるんですか!!行きますよ!」

国広「あーーーーれーーーー」

ずるずる ずるずる ずるずる ずるずる(引きずられていく)



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


庭にて


清忠「せいっ! やぁっ!! はっ!」

家臣「やはり次男の清忠殿の方が、この天ヶ咲を継にふさわしいかと(ひそひそ)」

家臣「しかし、あの清忠殿は即座に切れる将軍。友好条約をだそうとしても兄君のこととなると、それすら反故にしかねない」

家臣「むむむ」

盛継「何をコソコソしているのですか」

家臣「盛継殿!!・・・・・・・・と、その黒い塊は・・・・?υ」

清忠「兄上!」

盛継「これはこれは、清忠殿。今朝も早くから精がでますな」

清忠「盛継!貴様!兄上に何てことをしてやがる!!剣を抜けッ!!抜かさんならそのまま殺る!!」

家臣「お止め下さい清忠殿!!」

家臣「盛継殿からも何かおっしゃってください!」

盛継「離しますよ(こんな引きこもり)」

ごそごそ

国広「ぷはー」(布から出てきた)

清忠「兄上!」

国広「清忠・・・・おはよう」

清忠「おはようございます兄上。ってそうではなく!盛継に何かされませんでしたか!?」

国広「盛継に?布団から無理矢理出されて、引っ張って連れてこられていた途中で、ボロい黒布を見つけて、巻かれたまま引きずられてここまで来たくらいかなぁ?」

清忠「わかりました。では、盛継を殺ります」

家臣「やらないで下さい!若様!!」

家臣4「ただでさえ、国広様は引きこもりがちなんですから!!」

家臣9「少しは健康も考えて!」

国広「じゃあ、庭の鯉と猫にエサあげてくる」

盛継「だからそうじゃねぇーって言ってんだろうがバカ引きこもり将軍!!!」

清忠「あの世へ1名ぇ~~~~~」


 ギャーーーッ!!


     ギャーーーッ!!


               ギャーーーッ!!


美濃姫「ふふ。いつもの平和な日常ですね。そうですよね。久司盛継殿のお子、久司(くし) 鎮真(しげさね)殿」

鎮真「そ、そうですね・・・・姫様」(ガクガクぶるぶる)



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