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モヒカン 銀色に輝く

良かったら読んでみて下さいm(*_ _)m

屋上で機械音の様な声が頭に直接響いて来て、体の感覚が無くなり意識を手放してからどれだけ時が経ったのだろう。


目を開ければそこは、ぼんやりと薄暗い白い空間だった。周りを見渡せばモヒカンの取り巻き5人と銀色に輝くモヒカンもいた。


………………まて。


銀の……モヒカンだと?


俺の目の前、屋上にいた時と変わらない距離に倒れているあのモヒカンは、世紀末モヒカンは銀色に輝いていた……



ここに来る前でもワックスでガッチガチに固めていて、テッカテカに輝き、お前一応高校生だよな?と疑いたくなるような異常な髪型をしていたと言うのに、


俺の目の前に白目剥いて倒れてるモヒカン野郎のモヒカンは見事なまでに銀色で、……光を帯びてさえいた。




「ん…んぁ……」

モヒカンが目を覚ました。少女の様な声と仕草で。

気持ち悪いったらこの上ない。


お前の声って所謂アニ声ってやつなのな……


俺がどうでもいい事を考えている間に取り巻き5人も起きたようだ。


「ここどこだ?モヒ…猿山も居るし、浜郷も居る…って事は屋上?」


「お前馬鹿じゃねーの?背景あからさまにちげーじゃん笑あれだろ?転生だろ?異世界転生だろ?異世界に転生しちゃったんだろー!?俺ら!やっべーじゃん笑」


……転生じゃなくて転移だろ。


「ってか……ちょっとまてモ…さ、猿山?

なんでお前の髪銀色になってんだ?」


「ちょっと!?猿山?アンタ銀髪になってるわよ?!」


「ん?あんだぁ?うぉ?オルェ様のリィイーゼントが銀色だとぉ?リーゼントつったら黒だろ黒!床屋のオヤジィィに無理言って切らせたんだからよぉ!銀色な訳ねーじゃんかよォ!馬鹿いってんじゃねェ!!」


「なら自分で見て見なさいよ!ほ、ほら!」


取り巻きの内殴り飛ばされた女とは別の奴が鞄から鏡を取り出す。殴り飛ばされたのはさっきから一言も喋っていない。というか、目の焦点があってすらいない。


「うぉぁあ!?オルェのオルェ様のリィィイイーゼントォォオオぐぁあああ!?シィルヴァーに輝いてるぅぅ?!……いや、まてよぉ待てよ待てよ?銀もなかなかいいんじゃねえのかぁ?…流石オルェ様だぜえ、オルェ様リーゼント神に愛されてんじゃねぇのかよォ!イイネェ……どうよ?どうよ海理くぅん!」


ここで俺に振るのかモヒカン。


「あ、ああ。そうだな。」


適当に返事を返し、俺は再び辺りを見回した。俺達以外に誰も居らず、何もない。見渡す限り薄暗い白い空間で壁も見えない。相当広いようだ。


暫くするとこの空間はどんどん暗くなって行き、それと共にモヒカン共も不安がっている。

この後もまだ暗くなって行き、一度何も見えない黒と、静寂が辺りを包んだ。モヒカンの取り巻き共の悲鳴も物音すらしない完全な暗闇へと。


そんな暗闇の時間は長くは無く、俺達の視界は明るくなって行った。そこはさっきの薄暗い白い空間ではなく、壁と天井があり、床には光る魔法陣、そして魔法陣と俺達を囲むように並んだ8人のローブ姿が立っていた。


『※※ △△ ○○ □……った!やったぞ!勇者召喚に成功したぞ!」


聞いたことのない言語が段々と俺の馴染み深い日本語に変わり耳に流れこんで来る。


「ゴホン!」


8人のローブの中で一番偉そうな身分の高そうな(他のローブと違い装飾が豪華だった)奴が咳払いをし、他のローブ達を黙らせる。


「失礼。勇者様方。私は中央の賢者。賢者の知恵を用いて、貴方方を勇者として異世界より召喚させて頂いた。渡界をしたのだ、さぞやお疲れでしょう。今は安心して休まれよ。」



安心するも何も見知らぬ場所に召喚されて落ち着くわけがない。何を安心しろというのだこのローブは。だがしかし、急に眠気が襲って来て俺は、俺達はその場に倒れこむように眠ってしまった。


その後、召喚された次の日に目を覚ました俺達はあの偉そうなローブから俺達は元いた世界から異世界召喚魔法によって今の世界に転移されたという事実、そして俺達は召喚されると同時に勇者としての資格を持った事を教えられた。


よりによってなんでこんな奴らと……





そして物語の初め、銀のモヒカンがアホみたいに甲高い声を出している所に戻る。











文章少ないかなーと思うので増やすかもしれません笑

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