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真の恐怖のお話し(第二段)  作者: 夢カモメ
7/7

千夏

ついに…

黒いものが動いた


その黒いものは真っ直ぐに千秋へと飛びかかった。


『千夏!!』

俺は黒いものと千秋の間に体を滑り込ませ

千秋を庇う様に

アパートの階段をを降りた。


アパートから少し離れた所で千秋は腰を抜かし

顔をクシャクシャにして泣いていた。



アパートを見上げると

吉田は身動きが出来ずに居る


『吉田!!何してる!!

早く降りて来い!!』


目を見開き体が痙攣してやがるダメだ


今奴は動けない。

千夏は吉田には何もしないとは思うが

仕方がない俺は意を決してアパートの階段をかけ登り


吉田の元に辿り着くと

黒いものは俺に飛びかかってきた。



ヤバイ!!

俺は身をかわしながら

吉田に平手打ちを

打ち込んだ。


『何してる!!

早くこの場からずらかるぞ!!』


『でも… 体が動かない』


『ええぃ!!何時まで経ってもグズだな吉田ぁ』


吉田の襟首を掴み引き摺る様に階段へ向かった。


その吉田にすがり付く様に黒い影はしがみついて


くる。


『吉田くんをはなせぇ

カモメぇ』


『悪霊の言うことなんかには耳を貸さない。』


『私が悪霊?』


『そうだ!!千夏!!

今のお前は悪霊だ!!』


千夏の力が弛んだ

いまだ!!とばかり吉田を引き摺りなから階段をかけ降りた。


『カモメぇ私の吉田くんをかえせぇ!!

カモメぇキサマ呪ってやる祟ってやる』



『やなこった。

千夏!悔しかったら

追いかけて来い。』


『おのれぇ…おのれぇ

許さん…許さん!!』


『千秋…あれがお前の姉…千夏だ。


吉田。あれが…このアパートに住み着く地縛霊にまで身を落とした

同級生の古賀千夏だ。』



吉田も千秋も泣き崩れた。千秋は変わり果てた姉の姿に吉田は地縛霊の恐ろしさに。


『二人とも何時まで腰を抜かしてる。


何故…こうなったか?

教えてやる

ファミレスに行くぞ

勿論お前の奢りだぞ』

次回は最終回

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