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緋色の竜  作者: 水瀬白露
9/14

1年の長さ

 たかだか1年だ。

 ネイトとの奇妙な暮らしはたかだか1年程度のもので、そして突然それは終わった。

 拾ってきたのは、そのままでは死んでしまうと焦る気持ちを持ったからだ。

 育てたのは、兄の想いを知りたかったからだ。

 兄が娘のために用意した服をあげたのは、ネイトを娘として想うきっかけのようなものになるかもしれないと思ったからだ。

 魔道種でも傍においたのは、もしかしたら自分も同じように死にたかったからなのかもしれない。

 ただ、それだけのことだった。

 少なくとも、最初はそのように思っていた。

 たった1年、そういう生活を続けて、そして……















 自分にとって1年はあまりに長すぎたことに気付いた。


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