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希望が見つかる国

この不幸より幸運まで、は算盤滴る良い死神様の話しと繋がっています。と言うことは主人公が二人いると言うことですね。その二人の視点から見た違う世界と、違う目的、また異なる運命の違いを書いていくいわゆる新ジャンルみたいな物です。どうぞよろしく…お願い〜しまぁぁぁぁっす!!!

ある日ある時ある場所のある家に火が放たれた。

火は一瞬にして家全体に周り、なにも残さず消し炭になった。

その家は裏社会の人間なら知らぬ者など一人としていない名門、名を「月影」と言う。十ニ創家のもう一つの創家である。十ニ創家は一際力のある血筋の家のことで・「(あかつき)」「時雨(しぐれ)」「(みどり)」「凜島(りんじま)」「不吹(ふぶき)」「裁花(たちばな)」「六里(りくり)」「粋無(いきなし)」「浜柳(はまやなぎ)」「瀧永(たきなが)」「(ひびき)」「荒姫(あらき)」、の十ニの創家がある。名前は子から子へと引き継いでいて、途切れることなく続いている。

そして家の「月影」家はその十ニ創家の一つになる予定だった。そう、予定、だったのだ……

創家の当主はほとんどの確率で女である。何故か…ある説では女は体を売ると言う事で、命を免れる事が出来るから…と言う説。また、ある説では女は孕ませてしまえば自らの家に怪しまれることなく、(かくま)えるから…と言う説。また、ある説では…っとこのまま続けてもほとんどキリがないに近いほどこの仮説があるのだ。それが本当か、否かなどわかるはずもない、何故ならそれはしょせん仮説だからだ。それは説話とそう変わらない物、本説でなければ全ては仮説と化し、そして、説話と化すのだ。「月影」家は他の十ニ創家の者達より遥かに力が上であり、そして、遥かに狂っている。だが決して意味もなく人を殺めたりはしない。だが一度だけ、たった一度だけ意味もなく殺めてしまったのだ。いや、意味はあった、だがそれは殺める意味や理由ではなく、殺めることなど困難、いや最早不可能に近いなにかだったはずなのだ。しかし、それは起こり終わってしまったこと……戻ることのない時間なのである。

そのおかげで「月影」家は殺神(人)鬼、消滅者、不死身殺しの不死身、とまで言われるようにまでなっていった。その殺神は世界の流れを、時間と言う概念を、空間と言う異物を、十ニ創家と言う死人でさえも変えたのだ。それを切っ掛けに「月影」家は十ニ創家の当主達から一目置かれていたのだ。そしてある日、「暁」家、当主直々に「月影」家に来て「「月影」家を我が十ニ創家の一つとして迎え入れたい」と申し出たのだ。

だが家にはこれといって伝統やら秘伝やらがあるわけではないのだ。そこには家が経っていて、「月影」と言う文字が門の右に「ババン」みたいな効果音が出そうな感じで書いてあって、門を開けて入れば女が掃除をしていて、右に進んだ道場に足を運べば男が子供達に稽古を付けていて、家に入ってリビングの扉を開ければ歳のいった女が微笑みかけてきて、和室に行けば男が窓を全開にして昼寝をしていて……

そんな家。でも裏があった、その家の本職は傭兵である。意味などなく殺しはしない、意味なら金を貰った時に既に出来ているからだ「金を貰った、なら殺そう」これは一見意味ではなく理由と言う文字の方があってると思う奴が大半、だがこれは理由でもあるが意味でもある。最早殺すと言う意味を持って殺すからだ。これが「月影」家のやり方である。誰も口出しなどしない、する程勇気を持った奴がいないからだ。そして口出し出来る程、力があるやつもいない。そして一人の男が金を手にした。その金の意味は一人の神の消滅。その神を消滅させるのに支払われた金額…7000億…男は…狂い始めた…これが「月影」家の最悪に悪い点である。崩れることのないような物を神に抱き、神も男に曲がることなき感情を抱いていた。だが、その「金」で男の崩れることのないような物は一瞬にしてズタズタに崩れた……


「ふぅ〜」

俺は一つため息をつくと栞を本に挟み本を閉じる。

パタッと気の抜けたような音が誰もいない部屋に響く。

「もう夕方か……」

窓の方に目を向けると空はオレンジ色に染まった雲が呑気に浮いていた。

外からは「ミーン、ミーン」っと(セミ)の鳴き声が聞こえてくる。

「ハァ〜ア!よいしょっと」

俺はアクビをした後立ち上がりリビングに向かう。

俺が部屋から出ようとした時だ。「ガラガラ」

「おっじゃましまーす!!!!!」聞き慣れた声が玄関から聞こえてきた。

「花月ーーー!!!!いるなら返事ぐらいしろーーーい」

俺は部屋から出ると玄関に向かって声を掛ける。

「はいはい居ますよ〜」

玄関の方に足を運ぼうとすると玄関側から「ダンダンダン」とこちらに走ってくる音が聞こえてくる。

「花月ぅ〜ん♪」

「ぬわぁ!?」ボーン(ハート)後ガンッ

俺は飛んできた胸に…いや、正確にはその胸を所持している女性が飛んできたのだけれど、ま〜とにかく飛んできて、抱き付かれてぶっ倒れて頭をぶつけて、片目を瞑りながら+頭をさすりながら食パンを食わえて股は内股にも関わらず何故かパンツが見えるアングルにいる主人公なんだけれども今の俺の状態は主人公にぶつかったヒロインの如く頭の後ろを「イテテテ」とさする方である。(ふぅ〜流石俺だぜ、こんなに解りやすい説明が出来るのはよ〜)と言うか玄関の方から紗江姫(さえき)の声がするから走って来るのも紗江姫かと思ったらそんなことはなかった……

「桜火嬢、そろそろどいてくんないかね?」

「駄目ぇ〜♪」

(反則だ…)

「この可愛さは反則だろぉぉぉよぉぉぉ!!!!!」

「ば、馬鹿やろぉう!////」そっぽ向きつづ上目遣い……プライスレスb

「……さ、紗江姫さんギブです、超ギブです、まぢぱね〜ギブでっす!!!助けてくれよ!!!!なんで楽しそうなんだよ!!!」

「……ふっwワロスwww」

「おいwざけんなwww」

「花月さぁん♪」

「え?ちょっと、待って!芝生やさせてる場合じゃね〜よ!!」

なんか欲望抑えられなくなった桜火嬢がぬ〜ぬ、脱ぎ脱ぎし始めたよ!!!

「…桜火嬢…すまんな…!」

「…ん?、キャッ!?」

俺は不意に彼女の脇を持って持ち上げる。

「よいしょ〜っと」

俺は未だに上目遣いの彼女の頭を撫で撫でして上げる。

「よーしよしよしよし!!」

「お前は何処ぞのムツロゴウだ!」ベシッ

「馬鹿野郎、お前…馬鹿野郎め!!!こんな可愛い生き物を愛でずしてどうすりゃいいんだよ!!!え!?」

俺は完璧な興奮状態に陥っていた。

それから3時間…

「もたってないからな!!」っと思い気や…

「な、なんだよ」

………

「ないのかよ!!!」

「いや、なんか突っ込んでくれると思ってたから…」

「どう突っ込めと!?」

「こ〜なんつぅ〜の〜?……て・き・な?」

「…ん〜?なんだって?…なんでギャル語的な感じなん?」

「…気分だよ」

「あ〜うん…そっか…」

「……」

「……」

え?なに?いきなりなんかネタ振ってきたと思ったらなにこの空気!?あ、なんか桜火嬢うとうとしてきてるしね。「桜火嬢〜寝るなら和室に布団ひこうか?」

「床冷たくて気持いぃ〜ね〜」スリスリ

「そ、そうだね〜って頬っぺたスリスリしない、汚いぞ〜?」

あるぇ〜?

「…zzzZZZ」

寝ちゃってるしね…

「紗江姫」

「ウィッシュ」シャピーン☆

毎度毎度思うがこいつのキャラが全くわからんのだが…いや、わかったことも、わかろうとしたこともないけども…わからんな〜最近の女の子はよ〜つってもわからないのこいつぐらいなんだけどさ…

「いや、シャピーン☆じゃなくてだな」

「いやいやいや」

……………????

「私シャピーン☆なんて言ってないしwww」

……死っね!!!!

「あぁ〜今ウザイと思ったっしょ〜?」

「いや、死ねって思ったかな」

「ふ〜ん…ふ〜ん!!!!そう言うこと言っちゃうんだ!!!!!!!」

「お前ダルいな!!!」

「なん…だと…!?」

こっちがなん…だと…だっつの!……本当になん…だと…だよな〜昔の俺ならこんな風景まず有り得なかったろう。孤独が支配した心、苦しみが支配した世界、力が支配した家系、それしかなかった。いや、それしか与えられなかったのだ。

こんな幸せな日々が過ごせるなんて塵の一つも考えてなかった……生まれたその時から親がいなかった。原因はわからない。親が残していったのは妙にデカイ家と、莫大な財産と、十ニ創家の事が書いてある本だけである。だけである、と俺は言っているが常人にしたらだけである、程度の話しでは収まらない程の話しだろう。

だが、俺にとっては所詮であり、その程度でしかない。家は確かに便利だ、認めよう、だがここまで大きい意味がない。金なんて食料代以外使い道がないし、十ニ創家の本なんて聖書みたいでイラつくだけだし…

いらない物しかない、だけど親が遺した物だから大切にしようとは思っている。俺は生まれた時に爺さんに引き取られた。なんの不自由もなく生きて来た。だが俺にとってはなんの不自由もないことが不自由だった。爺さんは俺を優しく受け入れてくれたし、母親の昔話も聞かせてもらって楽しかった。爺さんの名は漆原(うるしばら) 和幸(かずゆき)、ゆき爺は母親の父親であり、名付け親でもある。そう、本当の父親ではないらしい、教会に預けらていたところを引き取ったそうだ。引き取った理由は至って単純だった。「え?可愛かったから」俺はこの話しを初めて聞いた時はつい笑ってしまった。ゆき爺は俺の笑ってる顔を見て毎度のこと言ってくるのだ。「お前の笑顔は苗樹(なえき)によく似てる」この言葉を聞く度に思うのだ。両親、いやどちらか片方が生きていれば、俺の人生はきっと180度は違ったろう。毎回そう思ってた。だけどそれももう2年前の話しである。ゆき爺は俺が中2の春頃に他界した。ゆき爺が死んだ時に俺は…生まれて初めて涙をながした…

涙と言うのは泣かないと心に決めていても、いざその死を見ると色々なことがフラッシュバックで蘇ってくる。それはもう唐突に蘇ってくる。それを思い出した時、人間は自ずと涙を流す。ゆき爺は死ぬ直前にそれを「美しい」と言った。俺が何故?と聞くと「俺にはもう出来ないことだからよ」と、笑顔で言ってきた。そんな深いことを言う爺さんだっていつか死ぬ、俺はその死んだ爺さんと家族だっただけだ。偶然が偶然を生んで、運命が運命を呼んだ、ただそれだけの話し。それ以下でもなければそれ以上でもない。そんな関係、それが、家族だ。

ゆき爺が死んで2年がたった今、考えるべきは高校に行った時の態度だ。俺は今まで人間と関わりを持つ時は相手の顔色を伺って話し、関わっている。だが考えはすぐにまとまった。あ、そうだ、人となんて関わらなきゃいいだけだ。俺はこの何週間後かにこの考えを恨むことになる。



新しい制服を着て、中学と変わらないカバンを持ち、新しい通学路を自転車で走って行く。


〜入学式〜

「次は学園長のお話しです。学園長、お願いします」全員が第一ボタンをつけ、ネクタイをキュッと締め、パイプイスに座っている。学園長の話しは思ったより短く、入学式ももう終わるかと思ったが…そんなことはなかった。

「え〜次は生徒会会長、凜島(りんじま) 永谷(なかや)さんのお話しです。会長、お願いします」

生徒の一人が会長の紹介をし、会長はステージに上がり話しを始める。

男みたいな名前だから男だと思ったが普通に女の子だった。しかもロリ……って凜島…?聞き覚えがあるな…ま、気のせいか…

と言うより、あれは本当に高校生なのだろうか?そんな感情をすぐさま出してくるほど小さい。

「は〜い皆さん、おはようございま〜す生徒会会長の凜島 永谷です、ま〜廊下などで見かけたら挨拶ぐらいはしてやってください」ん〜なんかもっと活発な人かと思ったけどそんなことはないみたいだな。

「ここに立ったのはいいんだけど、ハッキリ言って話すことないんですよね〜え〜じゃあちょっとだけ学校の紹介でもしますかね」 多分、皆そんなんされんでも大丈夫だと思うが俺はこの学校が近いからこの学校にしたに過ぎない、だからちょっとでも説明してくれると有り難い。

「え〜そうですね〜この学校は勉学は中の下ぐらい力を入れてます、その代わりに魔法に一番力を入れてるんですよ〜多分世界で一番魔法が学べて、かつ一番魔法を使う機会が多いいでしょう、学校も広く、ここの創立者こと荒井(あらい) (みぞれ)さんは日本と言うこの国の中にもう一つの国を作りました、約ニ海里ほどある土地を国と交渉し買い取ってこの学校を作ったそうです、ま〜金持ちだこと金持ちだこ…ゴホンゴホン!え〜話しが逸れましたね、紹介と言う紹介はこんなもんですかね〜あ、すいません!!話しが長くなってしまいました、では私のお話しは以上です」

俺はなるほどなるほど、と納得すべきなのか?

いや、魔法どうたらこうたらはどうでもいい、だが創立者がなにを買ったって?国って言わなかったか?

いやいやいやいや!

土地を買った→頷ける→国と交渉→なんの交渉?→国の中に国を作っちゃいました〜……わ、笑えね〜

いや〜あらすじが長いような〜

長いか長くないかを決めるのは、貴方次第です。

自分はちょっと長くないか?と思いました。

あ、皆さんこんばっp…ゲフンゲフンこんにちはの人にはこんにちは

、おはようございますの人にはボンジュール、こんばんわの人にはナマステー

……言ってしまえばこんにちは、がいいですよねやっぱり……

同意なんてもらわなくたっていいんだ、俺は、俺を貫き通す!!!

と言う心行きが現代に足りてないと思っている蒼威です。

今後ともよろしくお願いぃ〜致します。

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