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ガチャで謎のレア装備を手に入れた私、ゲーム世界で無双開始!  作者: 夢達磨


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2/2

第1話 はみゅ、ゲーム始めます!

「ドキドキする」


 自分用のドリームリンクカプセルを目の前にそう呟く美夢がいた。


 ZAXたちの優しさに触れ、エタ☆ファンに興味を持った美夢は早速、購入していた。


 その間にエタ☆ファンについても調べていたのだ。


「いよいよだね!」

「うん! もう少しでダウンロードが終わるよっ」


「じゃあ、少しだけドリームリンクカプセルについて説明するね」

「うん! お願い」


 寿奈はドリームリンクカプセルの仕様について説明した。


 物理ダメージや炎、水、雷などの攻撃を受けると、カプセルが安全な範囲でそれを体感させる仕組みらしい。


 どれも安全面に配慮されており、アザが出来たり、火傷や感電するほど、強力なものではない。もちろんその機能をオフにすることもできる。


 他には意識が戻ったらまずは、カプセルの蓋が開いている事を確認してから体を起こさないと頭をごっつんこしてしまうから気をつけるとのことだった。


「私は怖いからオフにしておこう……」


「それがいいと思う!」


 説明が終わると同時にダウンロードが完了する。


「あっ! 終わった」

「ナァイスタイミングッ! じゃっ、はみゅはチュートリアルとかアバター作成で時間掛かるだろうから先に行ってて」


「はじゅちゃんは?」

「私はお皿を洗ったらログインするよっ! サーバーは11番にしようか。まだ過疎ってそうだし」


 エタ☆ファンには1番から12番のサーバーがある。ここ最近までは8番サーバーまでだったが、急にユーザーが増えたため、サーバーが増設された。


 だが、10番から12番のサーバーは人気がなく、過疎っている。そのため、美夢にゆっくり教えやすいと思い寿奈はそのサーバーを選んだのだ。


「そこなら、誰にも邪魔されない私とはみゅの愛の巣を作っても良いかも? ムフフ〜」


 寿奈は黒い笑みを浮かべる。


「どうしたのはじゅちゃん?」


 美夢の問いに、寿奈はすかさず首を横に振った。


「ううん、何でもないよ」


「そう? じゃあ行ってくるね。でも、どうやってゲームの世界ではじゅちゃんを探せばいいの?」

「あー、それなら大丈夫。すぐ分かるようになってるから。じゃっ行ってらっしゃーーい!」


 そして、美夢はドリームリンクカプセルの中に入り、操作を終えた後、ゆっくりと目を閉じた。


「うわぁ、真っ暗ぁ」


 ゲームの世界に入ると、そこは暗闇だった。

 

 すると、落ち着いたBGMと共に男性の音声ガイドが流れる。


『ハロー未来の救世主。まずは、あんたの名前を教えてくれ!」


 言い終えると、暗闇から白い雲のような形のタッチパネルが出てきた。


「えっと、これに打ち込めばいいんだね。名前は『はみゅ』っと」


『オッケー。いい名前だな。覚えたぜ! 次はどんな外見か教えてくれっ!』


「わっ!? ビックリしたぁ」


 突然、等身大の3Dのデフォルトアバターが目の

前に現れ、腰を抜かす美夢。


 ゆっくりと立ち上がると、じっくりアバター画面を観察をした。

 

「髪型から髪色まで変えられるんだ。アバターってすごい」


 色々弄りまくった結果、結局髪型と髪色は現実と変わらないものになってしまった。


 次に美夢は身長の項目を見る。


「身長は……盛っちゃおう」


 美夢は身長のパラメーターを170センチに合わせ、決定ボタンを押す。


『オーイエイッ! これがお前の姿かぁっ! よっしゃぁっ! 未来の救世主のために装備セットを用意したぜ! 1セット選んでくれ!』


「装備セット1つくれるんだ。どれにしようかなぁ」


『えっ!? 未来の救世主にむかって1セットだけかだって? おいおい、勘弁してくれよ。救世主1人1人に用意しなきゃいけないこっちの気にもなってくれよな!」


「私、そんなこと言ってないけど……」


 そう言いながら、美夢は装備セットを確認する。


 15種類のセットがあり、美夢はスライドしていく中で1つのセットに目が止まる。

 

「あっ! 弓がある。これにしよ」


『おうけぃ! ナァイスチョイス! では色々と説明してやるぜ! 耳の穴かっぽじってよーく聞きな!』


「ゲームの案内って、みんなこんな感じなのかな?」


 音声ガイドは装備画面の出し方やアイテムの出し入れについての説明を始めた。


 しかし、美夢は既にZAXたちから教わっているので、余裕の表情を見せる。


『最後にチュートリアルガチャを引けるぜ! これで人生一発逆転を狙えぇっ!』


「ガチャ!」


 ガチャの画面を開き、『チュートリアルガチャ』をタップする。


 透明な光が、美夢の目の前にゆっくりと集まっていった。


 やがてそれは形を変え、バスケットボールほどの大きさの透明な球体になる。

 水晶のように澄んだ球体の中では、小さな光がふわふわと漂っていた。


「これが……ガチャ演出」


 美夢が不思議そうに呟くと、球体の横に半透明のウィンドウが表示される。


【チュートリアル装備ガチャ】

 

 球体を回転させ、エネルギーをチャージしてください。


「回すの?」


 美夢は少し首を傾げながら、恐る恐る球体に手を触れた。


 くるり。


 指先にわずかな抵抗を感じながら、球体がゆっくりと回転する。


「おお……!」


 思わず小さな声が漏れた。

 まるで本物の水晶玉を触っているような感触だ。


 その瞬間、ウィンドウの数字が変化する。


 Energyエナジー Chargeチャージ 10%


「へえー、回すと溜まるんだ」


 楽しそうに呟きながら、美夢はもう一度球体を回した。


 くるくる。


 今度は少しだけ強めに。


 Energy Charge 28%


 「おお、増えた!」


 ゲームセンターのゲームみたいで面白い。

 そんなことを思いながら、美夢はさらに球体を回す。


 ぐるぐるぐる。


 球体の中の光が、どんどん強くなっていく。


 Energy Charge 63%


 「まだいけそう」


 そう言って、もう一度思い切り球体を回した。


 ぐるんっ!


 球体の光が一気に強く輝く。


 Energy Charge 97%


「おお、もうすぐ100%!」


 あと少し。

 そう思った美夢は、最後にもう一度だけ球体を回した。


 ぐるっ。


 ――その瞬間だった。


 ウィンドウの数字が一瞬だけ止まる。


 Energy Charge 100%


 ……と思った次の瞬間。


 数字が、さらに跳ね上がった。


 Energy Charge 112%


「え?」


 ぴしっ、と。


 画面に一瞬だけノイズが走る。


 そして、見慣れない赤い文字が表示された。


 ERRORエラー


 UNKNOWNアンノウンDATAデータDETECTEDディテクテッド


 SYSTEMシステム MESSAGEメッセージ


 不明なデータを検知しました。

 ログを管理サーバーへ送信します。


「え、え?」


 SYSTEMシステムERRORエラー

 送信失敗しました。


 困惑する美夢の目の前で、球体の中の光が突然虹色に変わった。


 その光は弾けるように広がり、やがて一つの形を作り出す。


 ゆっくりと現れたのは――


 一本の弓だった。


「『闇を貫く虹神の弓』?」


 ウィンドウに表示された武器のレアリティは『???』となっていた。


「……綺麗な武器〜」


 虹色の光が弓の表面を静かに流れている不思議な武器だった。


 美夢がその弓に心を奪われている中、アナウンスガイドの声が響く。


『じゃあこれで世界を救ってくれっ! 期待してるぜ! レッツラゴー!』


 その言葉の後、彼女の周りの床が開いた。


「えぇっ!? いきなり!? うわぁっ!」


 美夢は両手を開きその場にしがみつく。


 すると、奥から黒い影が美夢を見下ろす。


「た、助けて〜。落ちちゃうぅ〜」

『君が世界を救ってくれることを期待して待ってるぜ。では、アデュー!』


 その影が指を鳴らすと、穴が大きく広がった。


 美夢の抵抗も虚しく、そのまま落ちてしまった。


「イィーヤァァァァァァァァァァッ!」


 美夢は両手をバタバタさせる。


 この時の美夢はまだ知らない。

 自分が手に入れた弓が、このゲームの常識を壊す武器だということを。

遅くなりすみませんm(__)m

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