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妹が、世界を壊す前に  作者: ピザやすし
第二楽章 真実を求める者たち

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EX-07 合同調査報告書

件名:帝国災厄に関する三国合同調査報告書(抜粋)


発信:合同災厄調査団(技術連邦・錬金公国・王国)

宛先:各国首脳、災厄対策本部

機密区分:準機密(関係国共有可)


一、調査概要

本報告書は、技術連邦、錬金公国、王国の三国による合同調査団が、旧帝国領土全域における災厄発生後の環境調査を実施し、その結果をまとめたものである。


調査対象:旧帝国領全域(特に帝都中央駅を中心とする広域)

調査目的:災厄の被害評価と災厄拡散経路の特定、並びに事象の再発防止に関する指針探索


二、主な調査結果

一 魔力の線状伝播の痕跡

・旧帝国の主要都市を結ぶ鉄道網に沿って、強力な魔力反応の伝播痕が検出された。

・これは、災厄の魔力が線路を媒介として帝国全土に拡散した可能性を強く示唆する。

・通常の魔力干渉では説明困難な距離・精度で痕跡が確認されており、何らかの増幅作用が介在した可能性もある。


二 帝都中央駅での魔力過集中

・調査チームは、帝都中央駅跡地において極めて高濃度の魔力残留を観測。

・分析の結果、鉄道網を通じて集中した魔力が一点に過剰蓄積されたことによる爆発的事象が発生した可能性が高い。

・周辺地形の変化と残留波形から、これは単なる爆発ではなく、空間干渉を伴う広域的崩壊現象と推定される。


三 沈着と自然現象への干渉

・各地において、土壌・水質・空間層に対し魔力の沈着が発生していることが確認された。

・通常、魔力は術式媒体外に残留・定着することはなく、今回の事象は既存理論を逸脱している。

・残留魔力が気象・植生・水循環など自然現象に干渉している痕跡があり、一部地域では異常気象・動植物の変異などが報告されている。


三、未解明事項と今後の対応

・本調査により、災厄の規模と痕跡については一定の裏付けが得られた。

・しかしながら、災厄の発生原因および起点となる存在の特定には一切至っていない。

・高濃度魔力の発出者・起点の構造・意図・魔術形式等、いずれも判明しておらず、本事象は未だ、未知の災厄として分類される。

・各国は引き続き調査団の拡充、及び影響領域のモニタリングを継続する方針で合意している。



付記

なお、本報告書は、三国合同調査団が現地にて合議のうえ作成したものであり、以下の通り各国の責任者によって署名されたことを記す。


【署名欄】

技術連邦災厄解析局

代表調査官 イェル=オルデン (連邦紋章封印)


錬金公国魔導理論省

主席理論家 ミルカ=フォルジュ (公国大印付記)


王国軍参謀本部調査局

戦略担当参謀 リュカ=エグレット (王国軍印)

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