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喧嘩

続編です!

楽しんで行ってください!


不良まさかの喧嘩勃発!?

「この公式を使う問題は大学受験で必ず〜」

俺らは3限目から授業を受けていた。高校に入ってから授業は中学の時よりは受けるようになったが、まともに受けていないため、やはり着いて行けない。そんな時

「仁くん。ここはね、こうやって解くんだよ」

愛は俺を助けてくれる。愛と俺は出席番号が1と2なので席が近い、そのため愛は直ぐに俺に解き方を教えてくれる。……ありがたい。心の中で深く感謝しながら、俺は問題を解き進めた。

もう、6限が終わる。意外と短い日々だった。

「姿勢!礼!」

愛の声が響き今日の学校は終わる。俺はグッと身体を伸ばし立ち上がる。

「じゃあ、仁くん。一緒に帰ろっか」

愛に誘われて帰ることに。

……アレ本気だったのか。そう思いながら荷物を持ち下駄箱へ向かう。

「また、キレられるんじゃねぇか?」

俺が笑いながらそんなことを言うと愛は苦笑していた。

俺らは靴を履いて地に足をつけ玄関の石畳の硬さを感じる。

「じゃあ、帰……るんだが、夕飯の材料を買いに行きたいから途中までかもな」

俺がそう口を開くと

「んー」

と愛は何やら考え込んでその言葉を口にした。

「私も一緒に行っていい?」

「え?いいけど……なんで?」

「なんとなくだよ、なんとなくー」

愛はそう言って先に外へと行ってしまった。



「仁くんは何人家族なの?」

家の通り道となる商店街に行く前に俺らはお互いの気になることを聞きあっていた。

……言いづらいことを聞いてくるな。

心の中でそう思いながら、俺は口を開いた。

「2人だよ」

「2人……?」

愛は困惑…と申し訳なさそうな表情をしている。

「まぁ、別に気にすることじゃねぇけどな。色々と気楽だし」

実際思うことも特にないからそう弁明する。

……ただ、この空気感になるのが嫌なんだよな。

そう感じてしまう。愛は少し考え込んでいるようだった。

「仁くんは妹ちゃんと2人暮しってことだよね?……あまり分かんないな、親がいないって。でも、気楽ならちょっと羨ましいかも」

愛は少し曇った表情を見せて苦笑した。

……なんとなく、心配してしまうものがあった。

「なぁ、愛。もしかしてさ……」

その時……!

「懲りねぇなぁ!!!クソ野郎がよぉ!!」

そんな怒声が商店街の出入口に響いた。

「……何の用だ?」

そこには朝からウザったいヤツがいた。愛にかける言葉と違って冷たく……尖らせる。

「その彼氏面がキショく悪ぃんだよ!今すぐに辞めろ!!」

ソイツの怒号は止むことなく周りの視線を集める。

「うるせぇな……愛が否定しただろ?何が気に食わねぇんだ?」

俺のそんな問いには

「脅してるだけだろうが!!クソ野郎が!!」

と、おかしな返答しか返ってこない。俺は思わず頭を抱えてしまった。

「はぁ……」

溜息をつき、愛に一つ謝罪をする。

「悪い……先に帰っててくれ、少し面倒臭そうだ」

「い、いや私が説得すれば……」

「無理だろ、アレは」

その言葉に愛は黙り込んだ。

……無理だと思ってんじゃねぇか。そんな考えを振りほどき「だから」と言葉を続ける。

「先に帰ってくれれば、俺は全速力で走って逃げれから」

「うーん、折角一緒にお買い物できたのに……」

そう呟く愛に一つ提案する。

「なら、ぶん殴って帰らせるだけだな」

「本気で退学になるよ?」

……まぁ、そうよな。呆れた考えは捨て去り俺は

「っぱ、逃げるか!」

意気揚々と言葉を発した。

そんなことを言ってヤツに視線を戻すと、

「あれ?どこいった?アイツ……」

そこに、アイツの姿はなくて……

"ゴッ……!!"そんな鈍い音が響き渡るのだった。



「っ……痛てぇな…!」

俺はヤツから飛んできたその攻撃を腕で防いでいた。

……金属バットの大振り、折れないくらいの手加減はされたのだろうか?まだ一応動く。

「じ、仁くん!!」

俺の身体を支えてくれる愛に

「大丈夫だ、手加減はしたんだろう」

そう言って、続ける。

「やっぱ逃げろ……後から追いかける」

「一緒に逃げちゃダメ?」

そう言われて……追いかけられねぇかなぁ?

その言葉を心の中に留め、言った。

「分かった、アイツを転ばせるからその隙に全力ダッシュだ」

愛に耳打ちして、相手の攻撃を待つ。

…………来た!!

その瞬間、相手のバットを持つ手を力の向けている方へ押す。アイツは商店街の街頭に頭を打った。

「わー……痛そう」

愛がそう呟いた瞬間、

「逃げるぞ!全速力だ!!」

ニヤつきながらそんなことを言い、走り出した。


商店街の出口……反対方向にまで来た時、

「待てぇ!!クソ野郎が!!」

そんな怒号が響き後ろを振り返る

……その瞬間……!!その金属バットが俺の……いや、愛に向かって飛んでいた。

「ッチ……!クソったれがぁ!!」

俺が叫ぶように言った後、

勢い良く振り返る愛の前に飛び出し、その金属バットへと腕を伸ばした。

鈍い音が響く……そして"カンッ"と鉄が打合う音がした。

「っ……!」

声も出ない痛みだった、金属バットを二度も当てられた腕だ、激痛が走り……おのずと怒りが湧いてくる。

「俺に怪我を負わせたのは……許してやる」

続けて

「だが、愛を傷つける攻撃を放ったなら……話は別だ」

俺はその金属バットをヤツに向かって蹴り転がす。

「やり返される覚悟は出来てるか?」

俺のその問いに、ヤツは金属バットを握り俺に向ける。

「お、お前が……お前が悪いんだろうがぁ!!」

その怒号と共にバットを振り上げ突っ込んできたヤツに……!


"ボギィ……!"

ご視聴ありがとうございました!

今後もよろしくお願いします!


痛そう カタ:(ˊ◦ω◦ˋ):カタ

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