体調不良?
続編です。楽しんで行ってください。
字数調整出来ました。この次の話で失敗してるのはナイショの話ー。
次の日は普通に学校に行く。変わった事は……何も無い。ハズだった。登校中に愛の家を通り掛かることは前知った。……まさか、鉢合わせるとは思わないだろ!!
「…………」沈黙が続いてしまう。……気まずい。そんな中「じ、仁くん今日は登校早いんだね」その愛の言葉に「そりゃあ、愛のおかげで退学が免除されたんだ。三日坊主になろうと真面目に登校しようと心がける」そう返す。「そっか…頑張った甲斐、あったかな?」愛は俺に問う。「あったよ、感謝してる」その返しに満足したようでニコニコとしていた。「早めに登校したいなら…私が迎えに行ってあげようか?」そんな提案が俺の耳に入った。「……え?」困惑する俺に「ど、どうかな…?嫌じゃないならいいかな?」何故か頬を赤らめ言う愛の姿を見てドキッとしてしまった。「俺は愛に会えるし、凄く嬉しいんだが…愛に負担がかかるんじゃ?」俺がそう問うと「別に仁くんに会いに行くなら…」その時に急に言葉を詰まらせる。……?やっぱ負担が嫌だったのか?俺がそんなことを考えていると。「あ、いや、あの…えっと、ちが、違くて!別に負担は感じないから大丈夫!!」愛は顔を真っ赤にして大きな声で言った。「あぁ、分かった。……ありがとな」俺は思わず感謝を口にしていた。「な、なんでお礼…?」愛の問いに「朝から愛に会えるのは……嬉しいんだよ」本心のままに答えた。「……!?」顔を隠して少し悶える愛……「だ、大丈夫か?」俺は愛の背中にそっと触れ心配する。「ひゃっ…!」愛はビクッと身体を震わせ、俺の顔を見るや否や自分の顔を隠した。……?その行動の意味は分からないが、一つだけ分かったことがあった。「愛!?体温高すぎないか!?」そう異常に愛の体温が高いのだ。俺は愛の額に手を触れ再度確認する。「だ、大丈夫か…!?」明らかに高すぎる。俺がそう思うと、「た、確かに今日は少し体温が高かったけれど…本当はここまでじゃないんだよ」愛はそう言葉を並べる。「なら、なんで今こうなってるんだよ!?」俺は少し強く問い質してしまう。「い、言わせないで…」恥ずかしそうな顔をする愛、俺まで照れてまともに顔を見ることが出来なかった。……言えないこと?なんだ……なんだ?心配過ぎて考え込んでしまう。
……あれか?生理とか言うやつか?「もしかして、せい」……いや、待て待て待て!?!?デリカシーゼロか俺は!俺は言葉を選び直し口にする。「本当はここまでじゃないって言っても少しはいつもより高かったんだろ?それに、ここまで歩くだけで息上がってんじゃねぇか」思ったことを口に出した。「うん……ごめんね」愛は申し訳なさそうにおさ言葉をこぼした。……別に謝る必要は無いんだけどな。「……で、何度くらいだったんだ?」俺が問うと「……37.3度」小さくそう答えた。「休めよ…朝からその体温だったら昼頃には7.6か7は最低だと思った方がいい」俺はその正論を投げる。……考え込んでいる愛に「1日くらい休んだらどうだ?」そんな提案をしてみる。「いや、だ…大丈夫」明らかに大丈夫じゃない様子だ。……自分の症状を理解してしまうと少し辛く思えてしまうのはあるあるだ。そう思いながら、俺は少し屈んだ。「……?」愛がこちらを不思議そうに見ている。そして俺は次の瞬間、愛を抱き抱えるのだった。
「な!?じ、仁くん!?」愛は驚きを隠せず声を上げる。「余計な体力使うな…安静にしておけ」俺の注意も聞かず大丈夫と言い張る愛に一切耳を傾けず愛の家へ上がり込んだ。
ご視聴ありがとうございました。
今後の投稿もよろしくお願いします。
お姫様抱っこだ〜