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お出掛け……?の約束

続編です。楽しんで行ってください。

愛の家から出て十分程歩いて家に着いた。

……結構近いんだな。そう思いながら家へと入る。するとポテポテと歩いて妹の【蒼星 優花】(あおぼし ゆか)来た。見た目はロリだが実際は中学生だ。と言っても俺が高校に上がると同時に入ったくらいだ。ギリロリである。「今日は遅かったね」目を擦りながら言う姿を見て「寝てたのか?飯は……食ってなさそうだな」そう言った。すると「むー私の話に答えてよ」と言ってくる。俺は「はいはい」と苦笑しながら、「友達の家にいたんだよ」と答える。「ほへー」聞いておきながこの反応である。……やっぱ、小学生に見える。そんなことを思いながら手を洗い、台所に立つ。「なにか食いたいものあるか?」俺は優花に問う。「なんでも〜」優花はいつもこう言う。なので俺の食いたいものを作る。「オムライスでいいか」そんなことを呟き、さっさと作業に取りかかる。

黙々と料理を続け「……後は肝心な卵だな!」フライパンに卵を流し込んだ時、優花が話し掛けて来た。「花純野 愛?って人から電話来てるよ〜」「え!?」少しドキリとしてしまった。

……いや、ドキリじゃねぇよ!!平静を保ち、優花にスマホを持ってくるよう頼む。

「も、もしもし?」電話に出てそう声を掛ける。「……じ、くん?……もし……ったら」微かに愛の声が聞こえる。「ちょ!!待って、なんも聞こえない!!」卵がめちゃくちゃジュージュー鳴ってる。「何してるの!!!???」めっちゃ大声になった。……そんな話したい?俺と?少し苦笑して「ちょっとまってくれ!!」と言う。……いや、叫ぶ。

そして……やっと、一個目完成。「終わった?」愛の声がスマホからなる。「悪いあともう1回だ」そう答える。また、卵を流し込む。早く終わらせるために強火にしている。「あばばばば!!」こべり着いてしまった。……まぁ、いいだろ。愛と話すための尊い犠牲(笑)である。「できたぞー」俺はそう優花に声をかけ、食卓へ料理を置く。再びポテポテと歩いてくる。優花を見やり。スマホに意識を移す。

「終わった……のかな?」その声を聞いて「あぁ、今度こそな」そう返す。「何してたの?料理?」そう問われた俺は「正解だ。何を作ってたと思う?」そう聞き返して見せた。「え?……いや、ヒント少なすぎない…?」そう言う愛に確かにと微笑し、ヒントを与える「卵料理だ」「オムライス」「早ぇよ」まさかの即答に困惑しながら話を続ける。「正解だ、なんで分かるんだよ」また微笑を浮かべそう言葉を口にする。「勘が鋭いのかも」そう返答される。少し笑い声を上げてから「……で、何か要件があったんじゃ?」そう問う。「う、うん!……あの、えっと」言葉の詰まっている愛に「どうした?言いにくいことなら別に言わなくても……」そう言葉を掛けると「ち、違うんだよ!あの、ちょっと緊張…して」そう返された。……緊張?「別に俺に言うことで緊張することなんてないだろ?」俺のその言葉に「そ、そうかな?じゃあ、言うね」と返される。……その溜めに何故か俺も少し緊張が走る。スマホから聞こえた声は「来週の土曜日…何処か遊びに行きませんか?」とのことだった。「なんだ、そんなことか。別に緊張することないだろ」少し笑みが零れる。だが次の瞬間その言葉が俺の耳に入る。「だ、だって男女で遊ぶって……デートじゃん」

「……………………!?!?」不意な言葉に驚きを隠せず本気で照れてしまう。焦って俺は口を開く。「そそそそ、そうとは限らないだろ!?」「た、確かにね…」……なんかしょんぼりしてる?もしかして、俺とデートがしたかっ…いや!まて自惚れるな!俺は話題を変えたくて「い、行きたい場所とかあるのか?」そう問う。「あ…えぇと、最近できた水族館に…」……水族館?……デートじゃねぇか!!!心の中で叫ぶ。「う、うーん」俺が悩む声をあげると。「い、嫌…だったかな?」そう言葉を口にする愛。「あぁ!違う違う!!」俺は全力で否定した後、「せっかく、一緒にデ…遊びに行くんだから出来れば長く一緒に居たいし、別の場所も無いかなーって」その本心を語った。「ふぇ!?」その反応から察した。……あれ?俺もしかして凄い恥ずかしいこと言った?気付いた時にはもう遅く。「い、一緒に居たいんだぁ」そんな声が愛から漏れていた。「と、とりあえず!!」声を張り、続ける。「他の予定とかは俺が決めとくから」俺がそう言うと「そ、それは悪いよ」と愛が気を使ってくれる。そして、俺は……もういい。なんか吹っ切れた。そう思い口を開いた。「デートってのは男がエスコートするもんだろ?」

「……あ、えぇ!?デ、デート!?」驚きを隠せない愛に「楽しみに待ってる」と声を掛け、自分の心臓が耐えられず、電話を切った。

「お兄ちゃん?デート??」そう優花が声を掛けてくる。「そ、そうらしい」俺が返すと「私のお兄ちゃんが取られちゃう」と珍しくしょぼんとしている。……うん、可愛い。「大丈夫だよ俺は何時でも優花のお兄ちゃんだ」そう慰めて我に返る。……デート、か。

ご視聴ありがとうございました。

今後の投稿もよろしくお願いします。


デートって何書けばいいんでしょうか?

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