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解決…?

続編です!楽しんでいってください!


骨が……骨が(」。_。L)

俺はヤツに回し蹴りを放った。

脇腹に確かな手応え……折れただろう。ソイツはうずくまって、悶え、呻き声を上げている。

「や、やりすぎだよ!仁くん!!」

愛は声を張上げ俺に言う。それに俺は

「コイツは金属バットを投げたんだぞ?当たり所が悪ければ……死んでたかもしれない」

そう答え、愛を見やる。

「…………」

愛はたちまち無言になり。どうしょうもない感情が溢れ出しているようだった。

「君たち……何をやっているのか分かっているのか?」

俺らの目の前に警官らしき人物が現れる。

「君"たち"じゃない……俺だ」

俺がそう言うと愛は微妙な表情をした。

「そうか……この金属バットで殴ったのか?」

警官の問に俺は答える。

「違うな、それはコイツの私物だ」

警官はそれを聞いて少し黙り

「まぁ、そうか……君はかなりの悪党と聞いている。これくらい隠さなくても分かる」

そう諭してきた。ソレに耐えきれなかったのが愛は

「ち、違います!彼はそんなことしてません!」

と、必死に弁明してくれた。

「……詳しくは署で聞こう」

警官も少し信じたのかそう言った。

「悪い、面倒事に巻き込んで……」

俺は申し訳なさ差のあまりに頭を下げて謝っていた。それに愛は

「いやいや、良いよ……ありがとう護ってくれて」

そう言ってくれた。愛からの感謝に少し安心した。その時だった。

「お兄ちゃん?」

俺はそちらに目を移し、思わず目を見開いた。

……そこには優花が立っていた。

「ゆ、優花……?」

「何かあったの?」

優花はキョトンとした顔でこちらを見つめてくる。

「い、いや……大丈夫だ」

焦りまくった声が出る。落ち着かない気持ちをどうにか抑えようとしていた時、優花と一緒に帰っていた女の子が倒れている男に近付いた。

「兄さん……?」

その瞬間、なにか重いものが俺にのしかかった。心臓がバクバクと音をたて冷や汗が滲み出る。そんな時にその少女は口を開いた。

「……貴方がやったの?」

ゾクッと何かを感じた。……言え、言うしかない。心を決めて俺は返した。たったその一言を。

「……そうだ」

「……そっか」

……彼女は今、どう言う気持ちなのだろう。俺を恨むのか、嫌うのか、軽蔑するのか。それは分からない。ただ、俺は妹を傷つけられればソイツを気が済むまで殴り飛ばすのだろう。それだけが分かった。長く感じたその間があった後、声が響く。

「でも、兄さんから仕掛けたでしょ?」

……その瞬間は何故そう言ったのか分からなかった。だが、彼女は続けて

「これ、兄さんのバット……兄さん、結構自己中だから……逆恨みかな?」

そう言った。……的中。そうだ、大正解だ。

「よく……分かるもんだな。普通なら自分の兄の肩を持ちたいものじゃないのか?」

俺がそう問えば、

「……まぁ普通ならね。でも、優花のお兄ちゃんでしょ?」

俺はそれを聞いて首を傾げた。

「優花は純粋だけどコミュニケーションが苦手、「お兄ちゃんは頼れる」「カッコイイ」ってよく話してるから」

彼女のその言葉を聞いて少し口元が緩んだ。

「まぁ、家族だから話しやすいんだろ」

俺が当たり前のことを言えば

「私は……あんまり兄さんと話してたくないけどね」

そんなことを返された。少し涙を浮かべているのが分かる。俺はその子に歩み寄りゆっくりと頭を撫でた。

「俺たちの家は何時でもいられるよ……嫌なことがあったり、逃げたいことがあるなら来るといい」

俺はそう言って離れる。その時、彼女は

「優花が貴方の事が好きな理由……分かった気がする」

そんなことを言って少し笑った。

「会ってものの数分だぞ……?」

俺が戸惑った声を上げると、彼女は

「分かっちゃったんだよ」

そう少し微笑みながら言った。その時、"ツン"と俺の頬が突かれた。

「……どうした?」

俺は愛に向かって尋ねる。

「いや……何となく」

そっぽを向いてはぐらかす愛に"ツン"俺も頬を突いてやった。

「お返しだ」

愛は少し顔を赤くして俯いた。

「お巡りさん、この件は大丈夫です。兄がやったものでしょう。妹として言っておきます」

その子の言葉により警官は何かに電話をはじめた。

……学校には報告行くよなー。「……はぁ」と小さく溜息をつき、帰ろうとする二人に向かって

「気を付けて帰れよ」

それだけを言った。……とりあえず、一件落着か?ホッと安心してふと思い、呟いた。

「あ……名前聞くの忘れたな。まぁ優花に聞くか」

直ぐに自己完結させて、体を伸ばそうとしたら。

「そんなに……あの子が気になるの?」

そんなことを言う愛に目を向け、俺も言葉を並べる。

「まぁ、優花の友達なんだしな。ありがたいし、気になる」

それを聞いて愛は少し考えるような仕草を、して

「まぁ……そういう事か」

そう呟いた。

「何が?」

思わず問いてしまう。だが、そんなことも無視され

「ほら、買い物行こ?」

と愛の言葉により放課後の買い物が始まるのだった。

ご視聴ありがとうございました!

今後も宜しくお願いします!


仁くんって不良なのかな•́ω•̀)?

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