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6話

装甲に空いた穴から侵入を試みる


廊下には多くの兵士が倒れていた

「死んでいるの?」

瞼をあけると瞳孔反射が起きた

「いいや、気絶だ」

懐に刺さっていたナイフで止めを刺しておく

「え?敵意がないのに殺すの?」

「いつ意識が戻ってもおかしくない。不安要素は徹底的に排除だ。私たちは強くない。今回はきれいごとだけでは行けないんだ」

トオルは納得がいかないようで目を背向け、荷物を漁っていた

「ん?これは…」

風を切る音と共に緊迫感が流れる

慌てて振り返るとビームサーベルがトオルの手により生成していた

「ねールファーこれってどうやって残留エネルギーを確認できるの?」

「ん、あー持ち手の下を押すとエネルギーチューブが出で来るから。てかよく知っていたね」

「あー08小隊っていうアニメでね」

「アニメ?」

「いや、何でもない。もう一本見つかったから」

そういいながら持ち手を投げてくる。難なくキャッチし残留エネルギーを確認したらほぼ満タンだった

「話せるようになったら話してね」

ビームサーベルを生成し次々と首を刎ねていく


一通り片付き、歩を進める

「ピロン!行く手を阻む扉が現れた」

「おーい大丈夫か?」

「一度やってみたかったんだよね」

恥ずかしそうに頭を掻く姿は可愛らしかった

ビームサーベルで扉を突く

認証システムが壊れ扉が開く

これは事故で閉じ込められないようにするシステムなんだが…捕獲されない圧倒的な自信、いや慢心か

開いた扉の奥は武器庫だった。予備弾薬、ビームマシンガン、ビームスプレーガン、ロケラン、サブマシンガン、狙撃中そして補助具もろもろが綺麗に並べられていた。迷わず足に留め具を着けビームサーベルを収縮し引っ掛ける。ビームマシンガンを背中に背負うと見せ掛けて下ろす。かと思えばまた背負う

「なんなんその焦らしプレイは」

「あーね、もしいい近接武器があればこのままでいくし、無ければ背負う。だが今その近接武器がない、この先見つかったらこの銃は邪魔になるし…と、ジレンマに襲われているんだ」

「そんな、決め顔で言われても…というか優柔不断っていうかなんというか、もし見つけたらジュを市捨てるという発想がない点が可愛らしいところもあるんだね」

もじもじしながら言うトオル

「べ、別にそんなことを言ってもらいたい訳じゃないんだけどね、ツンデレでもないんだけどね」

「それは一周回って馬鹿にしているだろう」

「察しがいい子は嫌いじゃないよ」

「はー、ここにいいのがあるから使えば?」

そういって投げた2本にルファーの目が光る

「こ、これは…」

「え?えーとなんかごめ…」

「ヒートナイフ二刀流だとぉぉぉぉぉぉおおおおおお‼」

「ああ、うれしかったんだ…さっぱりわからん」

「ん?なんか言ったか?」

背負っていた銃を捨てながら言う

「いいや、てか俺銃持ったことないからいいもの見繕ってくれない?」

「ラジャァー、んとね私がつけているみたいにビームサーベルを膝につけて」

言うが否が慣れた手つきで装備していく姿に初めてなのか疑問に思う

「んいい感じ」

少し緩いところを直す。案外本当に初めてなのかもしれない

「あとは…射撃の経験は?」

「花火大会ぐらいかな」

「花火大会?どういうこと?」

「あ、えーと聞かなかったことにして」

やけに動揺す様子が怪しい。さっきの「08小隊」「アニメ」に続いて今度は「祭り」とは…何かの隠喩や暗号なのだろうか

「で射撃の腕はどうだったの?」

「きれいに脳天をバンとね、可憐に落ちて行ったよ(ぬいぐるみの頭部に当てて落としたよ)」

花火大会とは爆発物を多く使った戦場のことでそこで脳天というセリフから消し飛ばない、つまり実弾でしかも一撃で頭部を打ち抜き殺したのか…こやつスナイパーか?

「腕は悪くないな、携帯型サブマシを開いている足につけ背中には狙撃中を背負…いや今回の作戦では接近戦か、ならばロングレンジビームライフルを一丁背中に背負い予備弾薬はなしだ。サブマシは+1で行こう」

「予備弾薬なしって大丈夫なの?」

「いつもとブレやすいが銃身はしっかりしている。体のブレに気を付ければ一体につき一撃で行ける。このビームライフルは弾が20発ついているから潜入までには事足りるだろう。あとは入れな難しいかもしれないが近接戦闘で武器を奪ってくれ。囲まれたときようのサブマシだ使わないつもりで行くんだな」

「わかった、家族の大体の位置は分かっているが果たして接近できるのだろうか」

「今回の目標は星形要塞だ。時間短縮のため凹んでいる部分からの突入となる。入る前に見つかればそれこそ十字砲火に晒される」

「じゃぁーなぜこんな無謀な作戦に?」

「何のために私がいるのか忘れてもらっては困る」

「そもそも説明されていないんだが…」

「まぁー楽しみにしていろ!ドカンとやるからな!あと、くれぐれも基地を内側から壊そうとするなよ。その時は分かっているんだろうな」

最後は低くだが笑顔で話す

「お、おう」

「ほーれ準備が整ったんだ行くぞ!」


部屋から出て歩いていくと食堂があった。目を輝かせながら凸るルファーに動揺するトオル。だがちゃっかり後ろで食べていた。艦載機を横目で見てトオルがガンダムキュリオスがあるぞって叫んで、なんだそりゃただの偵察用可変機だろうがと突っ込んだりしながらブリッジを目指した


ブリッジ内部は艦長席と空席が真ん中に並んでいた。その前方に4つ端に2つずつ席があった。衝撃をもろに受けたのか死体が大半だったがまだ生きている兵士もいたが即座にルファーに殺され無意味となった


倒れている艦長を蹴飛ばしその席に座る

「おい!トオル見ろ!すげーぞ!」

完全に興奮しきった状態のルファーに呼ばれあからさまにいやそうな顔をしながら行った

「この艦、ここだけで完全に制御できるぞ!」

「この周りの席意味ねーじゃん!」

つい叫んでしまう

「レーダーや通信は一人が真剣にやらなくてはいけないし、AIM合わせに全集中力を集中させて舵を切らなくては意味がないだろう。だから分けられているんだ。だが自爆特攻するときに艦長が一人で動かせられるようになっているんだ。なんとロマンがあふれているんだこれの創設者は」

「絶対違う気がするけど…動かせるのか?」

「もちろんさ」

「あんたの規格外には毎回驚かさられてばっかりだ」

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