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4話

俺の名前は(トオル)平凡な日本の男子高校生だ

部活終わりに友達と遊んでしまって気が付いたら10時を回ってしまっていた。親に怒られる覚悟で家に走って帰る途中暴走車を見つけた、瞬間眼前が真っ白になり俺は意識を失った


徐々に覚醒する意識

あれからどれぐらいたったのだろう、ここはどこなのか


女性が俺を抱っこしていた、まるで赤ちゃんのように

事実体の構成は赤ちゃんそのものだ


目が覚めてから第三の目みたいなものから周囲の状況自分の状況が具体的にわかる

俺は転生してしまったのだろうか

残してきてしまった家族はどうなっているのだろうか

不思議と悲しみを感じない、不安も…感情がないのかもしれないな


女性に暗い裏道に置いて行かれた

ストリートチルドレンが拾ってくれた


気が付いたら小1みたいなか体格になっていた。時系列がスキップされていく

大人が家を破壊して入ってくる


最年少で会った俺だけをばれない様に家から逃げさせられた

「俺たちの意志を継げ」

という言葉とともに


勝手に動く俺の体、草で腕を切っても痛みはなかった。神経すら繋がっていないようだ

2回日が落ち上った、かなりの距離を走り安心した俺の後ろから腹を空かしたオオカミもどきが襲ってくる。もう駄目だと思った瞬間ボロイワンピースを着た同世代に見える少女が助けてくれた


徐々に繋がりだす神経

体に強い負担が掛かり発熱が始まる、菌やウイルスに侵されていると勘違いしたようだ。だが繋がろうとしているのは自分自身、発熱はすぐに止んだ。だが接続の過程でエネルギーを多く消費したのか、核細胞がエネルギーを作ろうと暴走を始める。制御不能な発熱、そんな時彼女が動物の血を浴びせてくれた。狂気に満ちたその行動、正しく狂人。だが不思議と心が落ち着き暴走も鎮静を始める。理屈にかなった行動だったようだ。狂人とか思ってごめんね。だがそのせいでオオカミもどきに襲われ危機的状況にある。ここで恩を返さないでいつ返すんだ!だが神経の接続がいまだ不完全だ。接続が終わるまで生き残ってほしい、頭の中はそれだけだった。1人増えただけでは状況を打破できないと気が付いていながらも。彼女…確かルファーの左目が充血し、血が垂れる。同時に上がる口角、そこには戦を楽しみ戦を渇望する狂戦士がいた。だがどこか脆そうなそんな雰囲気が漂っていた。根付こうとしている神経に優先順位を決める…決められるんだ


一方的に狩っていた情勢が急に変化する

眼から流血しながら膝をつくルファー


まさにその時すべての運動神経が繋がった

「ルファー!!!!」

急いで駆け寄る


倒れるルファー

でもできることはない、逃げるしかない


突然の音に一瞬動きを止める犬

その瞬間を逃さずに接近、背負って戦線離脱

真に戻った犬が追ってくる


脚に限界まで力を込めて走る

だが忘れてもらっては困る。犬はここ最近何も食べていない、一方トオルは昨日食べたばっかりなのだ

細胞一つ一つを分解し、最大限のエネルギーを取り出す。それに伴い老廃物を排しつし、体を軽くする


日が沈み始めたころ一匹の犬が力尽きた

転び、踏まれ、生き途絶えた

伝染し皆転び始める


女子高校生が教師に叱られ一人が気絶したら皆が気絶したニュースを思い出すな

振り返ながら冷笑を浮かべるトオル

だがトオルももう余裕がない


最後の一匹が倒れたときトオルも倒れた


ルファーを降ろす

彼女は幾分か安らかな顔をしていた


彼女が起きたら前世の記憶があることを話そうか…いや、来るべき時に話そう



前面がなんだか温かい

一定な上下運動

徐々に覚醒する意識


体の内面に意識を集める

罅の入った骨は完全に修復されていた。だが筋肉のほうは80%程だ。これではまだ動けない


倒れる体、トオルに背負ってもらっていたらしい

床に寝かせてもらったようだ

目を開ける

ゼロ距離にある顔

「キスでもするつもりか?」

「ようやく目が覚めたんだ…助けたんだからなんか言うことがあるんじゃない?」

「そうだな…ありがとう」

「どういたしまして、でも言葉だけでは味気なくない?」

「何が言いたい?」

私のお腹を枕にして横になるトオル

「俺の家族を助けてくれない?」

トオルの顔が見えない、見せないんだろう。もし見えたら吹かしの私みたいな目で宙を眺めているのだろうな

「大きく出たな」

「釣り合わない?」

「そうとも言っていないだろう。だが私の体はまだ動かない…良い方法がある」

「え、できるだけ早…」

トオルの頭をつかみ自分の顔の前に持ってくる

「え?」

動揺するトオル

そのまま近づかせる

ぶつかり合う額

「うぅ」

呻き声をあげるトオル

頭を掻きまわすこの感覚、処理超過。脳内回路は最初凍結している、だが処理超過を繰り返すうちに徐々に解凍され処理能力が上がる。かなり解凍してきた私が処理超過になるとは…トオルの脳内にかかる負担は想像をはるかに超えているだろう


2人左目が充血し模様が額の接点に向かってゆっくり広がっていく、接点まで到達しつながる模様

「うわあああぁぁぁぁぁああああ」

発狂するトオル

私も呻き声を零しそうになる


一気に広がる視界

この空間把握能力は距離が短くなんとなくとしか見えない。だが共鳴することで圧倒的な距離と網膜投影がすることができる。だが負担がすごい


徐々に声が小さくなる

私もほぼ負担がなくなってきた

脳内ソースが解凍され負担が減ったようだ


見えるのは崩壊した民家とビルだけだ

進むにつれ崩壊度が増していく

子供が隠れていた跡が見える

「あ、」

トオルが今まで住んでいた住処を発見したようだ

だがすすむ


跡が増えていく

さらに進むと銃を持った兵士が見えてくる

宇宙船同士が打ち合いをし、強襲艇から人が降下、対空砲に撃ち落とされる

対空陣地の近くには巨大な要塞があった

「トオルの家族は少年兵として連れていかれたのだろう。まだ希望を持てる」


徐々に視野が薄れていく、限界まで行ってしまったようだ

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